映画『マザー!』感想 この映画を解説できる人っているんですか? 2018年5月 (映画4本目)

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【ストーリー】
ある郊外の一軒家に妊婦の妻と夫が住んでいた。ある夜、家に不審な訪問者が訪れる。
夫はその訪問者を拒むこともせず招き入れる。
それをきっかけに、見知らぬ訪問者が次々と現れ様々なトラブルを起こす。それと共に豹変し始める夫。
そんな夫と訪問者たちに不信感と恐怖を募らせていく。

すみません、全然わからなかったです

以外、ネタバレ

 

キャッチコピーが「全世界騒然! 衝撃の超問題作! トラウマ必至のラスト23分!

なげぇよ!ラスト23分ってどんだけドキドキさせるんだよ。

しかもこの映画、日本では公開中止になっています。

そこまでのキャッチコピーだと観たくなります。もうこの時点でこの映画、成功ですね。

 

ラスト23分の衝撃のトラウマ

確かに23分と言わず全体的にドキドキしました。これはこの監督の映画につきものですね。

ダーレンアノロフスキー監督は『レクイエムフォードリームズ』とか『ブラックスワン』とか「何が起きるかわからない」不穏な雰囲気を出すのがうまいですよね。

で、最後の23分(23分ってどっから言ってるのかわからないが)はまさにカオス。

「カオス」って言葉はこの映画のためにあるんだなと言うくらい。

 

ざっとネタバレしますよ?ご注意ください。

 映画史に残る衝撃のラスト

もうすぐ子供が生まれそうになり夫と2人でディナーを楽しもうとしてた時にまたもや来客。

記者たちがワッと玄関に押し寄せ夫は「帰らせることはできない」とみんなの方へ。

なんで?この夫はやたらと家に招きたがる。

そこからさらに色んな人達が家に押し寄せ勝手に用を足す者、おっぱじめるもの、家具を破壊する者、拳銃、暴力、殺し…

なんなんだこれ?

家の中だけど外の世界のようだ。

そんな中、その場で子供を出産。

その子供を夫に取り上げられてみんなから惨殺されてしまう。

気が狂った主人公はついに自分自身と家に火をつけて全て終わりにする。

すると爆発した家がだんだん元の綺麗な状態に変わり冒頭のシーンに戻る。

 

終わり。

 

なんじゃそりゃ?

 

夢オチかと思ったけどそうでもないらしい。

あまりに多くのメッセージがあり、観ている者を混乱させる。

怒涛のように恐ろしい映像が流れ観るものはその映像について行くのがやっと。

途中で考えることをやめました。ちょっと情報が多すぎて処理しきれないです。完全にキャパオーバー。

一方的に圧倒的な狂った映像をみせつけられることになります。

 

けど、あれ?

これって結構現実世界でも起きてることだったりするよな…

「家の中」だからあり得ないことであって世界各国で日常的に起こっていることだったり。

この感覚、なんなんだ?

「自分のモノ」の定義とは?

家族とは?

「許すべき」?

そうか、この映画は旧約聖書を引用しているのか?

 

ダーレンアノロフスキー監督はやり只者じゃない。

この映画を観て監督の凄さをまじまじ感じました。

 

この映画、映画評論家からは大絶賛され、一般の観客からは大ブーイングを食らったらしく意見が真っ二つにわかれるのわかるなと思いました。

これって何回か観て自分なりに解釈していく映画なのかなと。

映像の衝撃が凄すぎてとても一回目でこの映画を分析なんてできません。そんな余裕、ございません。

 

にしても最初の来客(エドハリス夫妻)は凄く薄気味悪かったです。この来客だけでミステリー映画に一本作れそうだけど監督はそうしなかった。

全く予想してなかった展開に度肝抜かれました。

いい悪いは別にしても映画で驚かされる経験ってそんなにないんでそこは新鮮でした。

にしてもエドハリス老けたなぁ・・・

 

日本公開中止の基準ってなんなんですかね?

これよりグロい『ムカデ人間』とかがオッケーでこれがダメな理由がよくわからない。

聖書を匂わせてるから?

倫理的に?

そんなこと言ったら倫理的にアウトな映画もたくさん公開されてきたと思うんだけど。

 

この映画を解説できる人っているんですかね?

まぁ監督がそれを求めてないんでしょうけど

この映画には丁寧な解説は野暮なんですよね。

好きか嫌いかはっきり分かれる映画。

その中間はない。

まさに。

 

【映画・ドラマ】4本目

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