「吉田類の酒場放浪記」がDVDになったので其の壱を酒を飲みながら視聴。
以下、私が思ったことを書いてみる。
テーマ曲が差し替えられてる
この番組のあのテーマ曲が権利関係でDVD版では全く別の曲になっている。
正直あの曲がこの番組の50%くらいの価値だと思っていただけに残念極まりない。
あれを聴かないと酒場放浪記の感じがしないしせめてDVD化するならこのような権利関係をクリアしてから販売してほしかった。
今回このDVD版ではエマニエル婦人の様なそれっぽい曲となっているがやはりあの曲でないと。
これを聴いた時点で次の巻の購入はなくなった。
ハンチングだけではない
吉田氏はハンチングのイメージだが時には喪黒福造みたいな帽子をかぶったりもする。
平成15年から始まったのでずいぶん歴史は長く番組当初の吉田類はなんだか渋くてカッコよくもある。
「店内では帽子取れよ」と思ったこともあるがタモリがサングラスを外さないように吉田類も帽子は取らない。
と思ったら居酒屋じゃないシーンで普通に帽子取ってたのを観てどないやねんとツッコんでしまった。
大森の回では全編帽子すらしてない。
声がかき消されてる
居酒屋のお客さんの声が大きすぎてコメントが聞こえないことがある。
居酒屋のおばちゃんに吉田類が話を聞いてるが何を言ってるのか全くわからない。
多分表情や流れから推測するに「こんなに店に客がきてくれて嬉しい」的なところだろう。それに対して吉田類のコメントも聞こえない。
せめて字幕を入れるとかの配慮はないものか。
まぁこの会話はそんなに重要ではないということか。
この編の雑な感覚、嫌いじゃない。
恐ろしい番組ではある。
「ちゅっ」が気になる
この巻で特に気になったのが吉田類が必ず「ちゅっ」と言うこと。
酒を飲んだあとも「ちゅっ」
話し終わったあとも「ちゅっ」
これが非常に気になる。
一度気になりだしたら最後まで気になる。
おじさん特有のやつかと思うがこれを観て自分も気をつけようと思った。
全く気の利いたことは言わない
根本的なことだがこの番組は吉田類が街の大衆居酒屋を実際に訪れて紹介する番組である。
ただそれだけと言えばそれだけなのだ。
いまのタレントは食レポとなると妙に嘘くさいオーバーリアクションをとる。
その点、吉田類は一切オーバーリアクションはない。それどころかうまいことを言おうともしてない。
「美味しいですね〜」
「粋がいいですね〜」
その程度だ。だがこれでいい。
吉田類が酒を飲む。口角が上がって頰が緩む。
この表情を肴に我々視聴者は酒を飲む。
これで1つのパッケージなのだ。
面白くないとか言うな、面白さを求める方が野暮である。
直帰する回
毎回店終わりは「ではもう一軒いってきます」で締めるのだがこの巻の赤羽の回では「では帰ります」と帰宅宣言をしているちょっと衝撃の回がある。
こうしてみるとルールみたいなものを作っていてたまに自ら少し裏切るだけでファンからするとそれがたまらない魅力となったりするのだ。
予定調和を壊す。
たまにシカトしている
吉田類が料理を食べて「うん」しか感想を言わない回があってびっくりした。
自信満々に店の人が料理を出してきたのだからそれに対して「うん」の一言はないだろう。
実際何か感想を言ったがカットされたのかもしれないがいずれにせよ恐ろしい番組だ。
色々言ったが私はこの番組のファンである。
料理を魅力的に写すこともしないし、ときにはナレーションも吉田類に対してドSだったり、呂律が回ってなかったりとにかくツッコミ出したらきりがない番組だ。
たけどこの隙の多さこそがこの番組の魅力だと思う。
なんでもかんでもかっちりした番組なんて観てる方は疲れてしまうしこの緩さこそが何度も、そしてずっと観てられる要因なのかもれない。
以上、長くなったがこのDVDを観ての感想でした。
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