東京・明治神宮前にある蕎麦屋「玉笑」。
原宿・明治神宮前といえば、最先端のカルチャーやファッションの発信地。
そんな街角にひっそりと佇む蕎麦屋が 「玉笑(たまわらい)」 です。
華やかなエリアの喧騒から一歩足を踏み入れると、そこには凛とした空気とともに、蕎麦本来の香りと旨味を堪能できる名店が待っています。
「玉笑」ってどんな店?
店主と修業の歩み
店主は三重県出身の 浦川真洋氏。実家は蕎麦店「玉川」で、幼い頃から蕎麦と共に育ちました。
上京後は、蕎麦界の巨匠「竹やぶ」で修業を積み、研ぎ澄まされた技術と精神を学びます。
2003年9月、恵比寿にて「玉笑」創業。
2011年7月6日に現在の渋谷区神宮前に移転オープン。都会の喧騒から一歩外れた落ち着きある立地で、新たな歴史をスタート。
移転後もその評価は高まり続け、ミシュランガイドで星を獲得するなど、“東京で最も洗練された蕎麦屋”のひとつと評されています。
蕎麦のこだわり
「玉笑」では玄蕎麦を自家製粉し、場合によっては自家栽培までも行うという徹底ぶり。
香り高い粗挽きそば 力強い食感の太打ち など、打ち方や挽き方を変えて、蕎麦の表情を多彩に引き出しています。
一口含むと、蕎麦の香りが鼻に抜け、しっかりとしたコシと喉越しが楽しめる。まさに「蕎麦そのものと向き合える」一杯です。
2018年7月訪問
原宿から渋谷方面へ歩いて左に小道を入ると一気に静かな通りに。この辺は人が少なくていい。
しばらく歩くとありました。
なんとも上品な外観。というか一見、何の店かわからない。
外に待合室があって海外からのカップルが1組待っていた。
その後もいかにも日本好きそうな海外の方が次々と来店。
ミシュラン効果って凄い。ってか店員さんも英語勉強しなきゃね。ガンガン英語で話しかけられてた。
海外の方が「アリガトゴザイマス!」って日本語で返してたのには少しホッコリした。
あらかじめ電話で予約してたが少し店内で待たされた。
ここは予約必須の様です(予約しないでいくとかなり待たされます)。
店内はシックで落ち着いた和の空間。
まずはビールで1人乾杯。
さて、つまみを。メニューはこんな感じ。
・そばがき 半分 900円 (通常1,600円)
一人だと多いので半分にしてくれた。
熱々で湯気が出てます。
蕎麦の香りが鼻から抜ける。トロンとしてざらりとした殻感を感じ、後半から甘味が広がっていきます。うん、ビールが進む。
・紀土 1,000円
和歌山県のお酒。フルーティだけどキリッとしててあまり料理の邪魔をしない。
・つまみにしん 半分 (通常1,300円)
こちらも1人だと多いらしいので半分にしてもらった。
6日間炊いたもの。甘みがあってホロホロ。
とても上品で美味しいです。
それにしても店内は英語が飛び交っている。
蕎麦屋なのに異空間。江戸時代に一体誰がこんな事態になると予想したのか。
江戸のファーストフードは現代では「世界のSOBA」になったようだ。
・粗挽きせいろ 1,000円
蕎麦の登場。
しょっぱなの感想=少ない。
とにかく量が少ない。もはや一口だ。
からかっているわけではない。これがこの店の蕎麦の量だ。
なぜいいところの蕎麦はいつもこんなに量が少ないのか?
ササッと小腹が空いた時に食べるおやつ代わりだったからという説が濃厚だが現代用にアップデートしてくれてもいいのに。
落語でも「もっと腹一杯蕎麦を食べたかった」というセリフがあったような。
蕎麦は粗めでザラりとした舌触り。
コシもあり、蕎麦粉の香りが鼻から抜ける。なるほど、評価されるだけある。
特筆すべきなのは蕎麦湯。
とろみがかっていて美味い。蕎麦湯だけ飲んでも美味しいです。
お会計4,644円。
確かに一品一品美味しかった。
けど金額はなかなかします。これならアラカルトよりもコースのほうが色んな料理を楽しめていいのかもと思いました。ごちそうさまでした。
店舗情報
住所:東京都渋谷区神宮前5-23-3
最寄駅:明治神宮前駅 徒歩5分/原宿駅・渋谷駅からもアクセス可能
創業:2003年 恵比寿にて創業
移転オープン:2011年7月6日、神宮前に移転
営業時間: 火〜金 11:30〜15:00、18:30〜21:30 土 11:30〜20:00 日 11:30〜17:00
定休日:月曜・火曜 席数:14席(全席禁煙)
予算:ランチ2,000〜3,000円/ディナー5,000〜6,000円
支払い:クレジットカード可
コメント
コメント一覧 (1件)
ミシュランらしく海外旅行客向けなんですかね?
旅行だと5000円近くでも味がそこそこ良ければ量が少なくてもまぁいいかと思っちゃいますよね。
そういえば海外というか欧米諸国では日本食料理屋(寿司・鉄板焼き等)は腐るほど見る割にSOBAってあまり見ないですね。