本日は以前から行きたかった「新ばし しみづ」へ。
言わずと知れた鮨界の超重鎮であり、このお店出身の「鮨竹」や京都の「鮨 まつもと」には訪問済だがなんだかんだ来れてなかったので今回初訪問。
新橋駅の烏森口から徒歩3分ほど。
烏森口をまっすぐ歩くと右側に烏森神社があるので右折。
その烏森神社を少し入りすぐに左折する。
すると左側に小さなお店がある。
ここがまさに「新ばし しみづ」だ。
なんだろう、この主張しないけどオーラがある感じ。
入ってみるとカウンター8席の小さめのお店。
そこに清水親方が楽しげに常連さんと会話しながら握っていらっしゃった。
大将は緊張させないように凄くフランクに接してくれる。
凛とした空気はなく、だけどダラけすぎない絶妙な空気感。
ちなみに過去にミシュランを断ったと言われているアウトローな一面も。
いきなり握りからもいけるが今回はつまみからお願いした。
このお店は基本的に撮影禁止。
前にお客同士で揉めたことがあったそうだ。
まぁ仕方ないよね。
人に迷惑かけたらいけません。
マナーは大事。
ということでここからは写真なしの感想でご了承願いたい。
ビールと共にまずはつまみから。
1.枝豆
とにかく香りが強くいもの。
ビールととても合う。というかもう枝豆の時期なのか。
ガリは酸味と辛味が強くキレのあるもので甘さの主張はない。
2.真子鰈
身質がきめ細かく香りもいい。
3.蛸
塩茹でのみらしいがとても蛸の味が濃い。
「大将は手抜きですよ」と冗談言ってたけど笑
むっちりと蛸の歯ごたえを堪能しながら香りを楽しむ。
4.鮑と肝
こちらの鮑は特にムチムチ。
味も鮑同士で煮た様に濃い。
肝は塩と酒で味付け。
濃厚で酒が進むいい塩っけ。
5.鰹
初鰹なのかな?
かなり肉厚で脂がのってる。
漁師の締め方が丁寧だかららしい。
6.とり貝
このとり貝びっくりするくらい甘い。
大将は「砂糖入ってるんですよ」と冗談交じりに言ってたけど本当にそのレベル…笑
こんなに甘いとり貝なかなかない気がする。
7.シャコ
今年はあまり取れないシャコ。
プリッとしつつもしっとりと。
濃厚な味わいに思わず酒が進む。
8.金目鯛
珍しく土佐のもの。
半分火が入っていて半分はレア。
大根おろしにポン酢で味付け。
ポン酢の酸味がより金目鯛の甘みを引き立てる。
ここから握り
9.キス
身質が柔らかくさりげなくフワっと香る。
シャリは赤酢を使用。
なかなかの酸味だ。
この酸味は「しみづ」出身店にも共通する。
均一な空気が入っているのかな?
手で持つと崩れないのに口に入れるとホロリとほどけるまさに理想的。
10.アオリイカ
ねっとりと甘く噛みしめる悦び。
11.赤身
三陸。さっぱりとしてまさに夏の鮪といった感じ。
12.中トロ
赤身と中トロの中間くらいといった感じか。
写真でお見せできないのが悔しいかかなり綺麗な色してます。
夏らしさはあるが脂ののりもよくこの主張し過ぎない味わいがたまらない。
13.大トロ
とにかくパンチあるワイルドなもの。
この酸がたったシャリが本当に活きる。
14.縞鯵
ネタも厚く食べ応えあり、上品な味わい。
15.煮蛤
江戸前の丁寧な仕事。ツメの甘さとシャリの酸味が一体となる。
16.小肌
身質がみっちりとしてフレッシュでわずかに脂もある。
このシャリとの合わさるとバッキバキの酸が主張。
かなりしっかり締まっていて個人的にはかなり好み。
17.鯵
どれも捨てがたいが個人的にはこの日の鯵は最高だった。
圧倒的な香りに余計な薬味はつけない潔さ。
甘みも凄くいつまででも味わっていたい。
18.ホッキ貝
ボリューミーでみずみずしくてとにかく甘い。
20.ホッキ貝のひも
噛みしめる度に貝のいい香りとフワっと甘さが上がってくる。
なんて酒のいい当てだ。
21.車海老
プリプリだけどしっとりも残している。
22.穴子
口の中で溶けた。
23.玉子焼き
オーソドックスなもので嫌味のない甘さがいい。
以上がおまかせ。
なんだかんだかなり腹が膨れた。
丁寧に料理の説明をしてくれるお店はあるがここは必要以上のことは説明しない。
「細かいことはいい。食べたらわかるから」といった感じ。
握りは王道であり存在感抜群。
王道だからこそ飽きる事はない。
なにより大将は鮨を握るのが好きでたまらないといった感じ。
大将にとって金儲けじゃないのかもしれない。
ミシュラン断ったのもなんとなく頷ける。
「うちはマイペースにやりますから」
大将の言葉が全てを物語る。
これだけのお店なのに全く飾らない人柄も次から次へと客がやってくる理由なのかな。
また来ます。
お会計と伝えると大将が自ら電卓で計算し出した。
24,200円。ごちそうさまでした!
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