過去最高に泣ける!TEAM NACSの最新公演「 PARAMUSHIR 」は魂の叫び炸裂!

スポンサーリンク
映画・DVD・Blu-ray

f:id:ikkoshinagawa:20190713164641j:image

1945年8月15日。

この日、日本は無条件降伏を受け入れた。しかしその後、突如としてソ連軍の大部隊が、 武装解除した孤島に攻め入ってきた!

気持ちをもう一度奮い立たせ、 再び銃を持つ兵士たち。
彼らが立ち上がらなければ、 北海道は二分されていたかも知れない。

日本最後の戦いの司令部があった「幌筵島」。
私たちはまだ、その島の名前さえ知らない。

昔からナックスの舞台が好きだったんだけど今回もチケット取ろうと思ったら既に完売。

と、思ったら弟夫婦がちゃっかり観に行っていた…

悔しいのでBlu-rayで「初回限定 豪華版」を購入してやったぜ。

本編2時間に特典映像が4時間とか凄いボリュームだけど三連休を使って全部観てやったぜ。

今回は久々に彼らの舞台を自宅で観た感想を。

ここからはネタバレ感想なのでご注意。


 

今までで最も笑いが少ないが泣きの要素増大

f:id:ikkoshinagawa:20190714130537j:image

戦争モノと聞いていたのでシリアスな内容なんだろうなと予想はしていたが案の定、今までの舞台に比べて笑いの要素はかなり排除されたものになっていた。

今回内容も内容なので毎度お馴染みの副音声もない。

この副音声に関しては作品は作品で完成されているのに変に場を盛り上げようとしてる感じがあって実は前々作あたりから「正直いらないかも」と思っていたり。

だから好都合っちゃ好都合。

まぁ、いまや五人全員集まることも難しくなっているというのもあるんだろうけど今後も副音声はなしになりそうですな。

だけどその副音声をカバーする程のボリューミーな特典映像があるので正直大満足です。

タイトルにある「パラムシル」とは実際にある島らしく今回は史実に基づく話の様でストーリーに関しては上のあらすじを参照いただくとしよう。

f:id:ikkoshinagawa:20190716184837j:image

笑いが極端に少ないからと言って面白くないわけではない。

むしろ彼らの舞台では過去最高に感情を揺さぶられるものとなった。

ざっくり言えば階級もバラバラの五人が偶然一緒になりソ連軍から北海道を守るという話なんだけど彼らが自分の素性を語るある一夜のシーンがとても印象的。

そこで「もし無事に生き残れたらこの五人で巡業でもしたいね」というセリフには思わずニヤリ。

f:id:ikkoshinagawa:20190716080942j:image

そして今回「やはり」というか、毎回そうなんだけど安田顕の存在感が特に圧倒的でただただ感動するばかり。

戦場で地獄をみたうえに妻と子が空襲で亡くなったせいで精神を病み抜け殻に。

ようやく工場で働く女性達に生きる希望を見出し戦うために這い上がるという非常に振れ幅がある役柄。

逆に大泉洋は終戦になりその事実を受け入れると共に今度ははっきりと「生きたい、家族の元に帰りたい」という想いが強くなるがソ連軍が攻めてきた時にスイッチの入れ方がわからず「俺は一体何のために戦うのか?」ともがき苦しむ役柄でこの役作りには非常に悩んだそうだ。

最終的にはそれぞれ五人が「戦う理由」を自分の中で見出しソ連軍と戦うことになるんだけど安田顕だけが生き残ってしまう。


 

そして50年後。

慰安で島を訪れる遺族のグループの中に年老いた安田顕がいた。

この時の安田顕の鼻水、ヨダレ入り混じる号泣シーンは魂の叫び通り越してちょっと笑ってしまったくらい。
これ、舞台だとそこまで気づかないと思うんだけどBlu-rayを観てるといかんせんヨダレが気になる。
泣くシーンなんだけどなんか気になる…

まぁけど50年間泣けなくなった男がここで一気に感情を爆発させる重要なシーンでここで感動しない人は鬼か悪魔なんじゃないかってほどナックスの舞台史上泣けるものになっている。

f:id:ikkoshinagawa:20190716120742j:image

彼らの作品を観てると北海道への郷土愛を凄く感じるしみんな北海道が好きなんだなと心から思う。

そう言った部分では昔の作品「honor」にも通ずるところがあるのかも。

特典ディスクは2枚もあって嬉しいんだけど1枚目のメイキングは後半ほとんどカーテンコールばかりで少しダレてしまった(まぁ面白いからいいんだけど)。

2枚目の特典はメンバーのインタビュー映像でこれは裏話や舞台への想いなどをふんだんに語られておりなかなか見応えがあった。


 

舞台って言っても本流の舞台とは少しかけ離れていることはリーダーの森崎なんかはよく理解していて「自分たちがやってるのはグレーかもしれないんだけどエンタメとして見せたい」と割り切ってるいる様子。

そうなんだよね、みんなが楽しめてみんなが感動できるだけで十分。

自分も正直演劇論とかどうでもいい。

普段舞台なんか興味がない人たちもナックスだから観に行くって人も大勢いるくらいだし。

だからこそ日本一チケットが取れないグループになったんだな。

舞台直前にインフルエンザになる音尾、肉離れになる大泉、ぎっくり腰になる戸次とかなり大変だったようだ。

みんな歳とったけど頑張ってるんだなとこうして特典映像含めてブログを書いてるとまた本編が観たくなってくる。

今夜あたり酒でも飲みながらまた観直しますかね。

皆さんも泣いてホッコリできる彼らの舞台を観て観ませんか?

下手な映画観るよりよっぽど有意義だから騙されたと思って。

こちらが気に入った方は是非とも「honor」もご覧ください。

笑いと感動という点ではこちらの方がバランスがいいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました