渋谷はラーメン激戦区だ。
全国区の有名店から、通好みの実力店までひしめき合い、「渋谷でラーメン」と一言で言っても選択肢が多すぎる。
そこで本記事では、実際に食べ歩いた中から「味」で記憶に残った渋谷のラーメン店を厳選してまとめた。
流行やSNS評価ではなく、あくまで一杯の完成度を軸にした選定である。
※新しくいい店が出れば追記していく。
➡️渋谷でランチを探している方は、本当に使える渋谷ランチまとめも参考にどうぞ。

家系ラーメン
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家系ラーメン 侍 渋谷本店

井の頭線の渋谷駅の目の前という立地で、家系を求める客が絶えない人気店。
「侍 渋谷本店」は、町田の名店「町田家 本店」から独立した店舗。
2009年11月8日に渋谷3丁目・明治通り沿いでオープンし、2021年8月8日に道玄坂2丁目へ移転リニューアル。
動物系の旨味とカエシのバランスに優れたスープは、塩味・化調ともに高い完成度でまとまっており、渋谷でもトップクラスの仕上がり。
「本牧家」や「たかさご家」の流れを汲みながらも、独自のバランスで完成された一杯を提供する。

横濱家系ラーメン 川島家

大塚の「野中家」直系で、「輝道家」の流れを汲む家系ラーメン店。
24時間営業という強烈な営業スタイルに加え、100円でライス食べ放題という振り切ったサービスも特徴。
スープは直系の中でも粘度が高く、どろりとした濃厚さが前面に出るタイプで、そこにカエシのキレが重なることで重たさだけに終わらない。
やや細めの麺がスープをしっかり持ち上げ、食後の満足感も高い一杯に仕上がっている。

麺屋 大和田

家系ラーメンをベースにしながらも、豚骨の旨味と重厚感をしっかり感じさせる一杯。
直系のようなガツンとした醤油の強さを前面に出すタイプではなく、品のあるスープにまとめているのが特徴で、最後まで飽きずに食べ進められるバランスの良さが光る。
スープにしっかり絡む中太麺や穂先メンマも印象的で、魚介系や油そばまで含めて完成度の高い一軒。
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つけ麺
道玄坂マンモス

道玄坂にあるつけ麺専門店で、吉祥寺の名店「えん寺」から派生した系列店。
看板の「ベジポタつけ麺」は、野菜をペースト状にして動物系スープと合わせる独特のスタイルが特徴で、濃厚でありながらやわらかな甘みも感じさせる。
そこに魚介の香りが重なることで、重たさだけでは終わらない完成度の高い一杯に仕上がっている。
麺は食券購入後に胚芽麺ともっちり麺の2種類から選べ、特に胚芽麺は香ばしさと風味が強く、麺そのものの個性も際立つ。
つけ麺の新しい流れを作った系譜の味を渋谷で味わえる一軒である。

麺屋ぬかじ

2010年7月24日に世田谷区上町で創業し、2014年11月5日に現在の渋谷・宇田川町へ移転。
店主の貫井宏氏はラーメン店で10年の修業を積んだのち、「自分が作った一杯を直接お客さんに届けたい」と独立した。
スープは継ぎ足しの「呼び戻し製法」をベースに、豚骨の骨髄と脂の旨味を引き出しつつ、鶏の厚みと魚介の香りを重ねた濃厚魚介豚骨。
重厚感がありながら塩味に頼りすぎず、丸みのある出汁感で最後まで飽きさせない。
中太ストレート麺の力強さもあり、渋谷でも完成度の高いつけ麺を味わえる一軒である。
大勝軒まるいち 渋谷店

池袋大勝軒の系譜を継ぐ「まるいち」ブランドの一軒で、山岸一雄の流れを受け継ぐつけ麺専門店。
魚介・野菜・豚骨を重ねた濃厚な魚介豚骨スープに、製麺所と共同開発したもちもちの太麺を合わせる構成で、渋谷という立地にありながら「大勝軒らしさ」を正面から打ち出している。
2023年のリニューアル以降は、伝統を踏まえつつも現代的に調整された味わいに仕上がっており、動物系の厚みをしっかり感じさせながらも、カエシのキレで全体を引き締めるバランスが特徴。
具材は控えめながら、スープと麺の完成度でしっかり満足させるタイプで、渋谷で大勝軒系の一杯を食べたい時に候補に入る店である。
二郎系
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凛 渋谷店

1999年11月、大井町で「凛」を創業した山中正人氏は、「ラーメン二郎 目黒店」と「さぶちゃん」で修業を積んで独立した人物。

のちに本店は2005年7月に「のスた凛本店」へ改称したが、渋谷店は「凛 渋谷店」の名を維持しており、広い意味ではメグジの流れを汲む一軒といえる。
特にボリュームと油の迫力が際立つ店で、極太の平打ち麺に大量の液体油、肉塊のような豚を合わせた一杯は、他店にはない強烈な個性を持つ。
なかでも「M.O.(町田オリジナル)」は、かつての「ラーメン二郎 町田店」の看板メニューを意識した一杯で、桜海老の香ばしさを忍ばせた独特の構成が特徴。
二郎系の中でも「凛」という独自ジャンルを確立している店である。

ラーメン 526

「ラーメン 526」の店主は、かつて武蔵小杉に存在した「ラーメン二郎 武蔵小杉店」の元店主。

二郎系インスパイアの中でも、非乳化スープのキレと中毒性の高さで独自の存在感を放つ一軒である。
スープは液体油が多めでパンチが強く、「凛」に通じる背徳感のある重さがありながら、カエシの輪郭が立っているため、ただ重いだけでは終わらない。
そこに極太の自家製麺、ワシワシとした平打ち麺が合わさることで食べ応えは抜群。
二郎系らしい暴力的なボリューム感と、非乳化ならではの鋭さをしっかり楽しめる店である。
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醤油系
はやし

店主の林真剛氏は兵庫県生まれで、独学で食品添加物不使用・無化調のラーメン作りを追求し、「はやし」を開業した人物。
開業当初は苦戦したものの、「ラーメンの鬼」として知られる佐野実氏がその味を高く評価したことで、一気に注目を集める存在となった。
動物系と魚介がどちらにも寄りすぎず穏やかにまとまった無化調の豚骨魚介スープで、三河屋製麺の中細ストレート麺がこれをしっかり持ち上げる。
具材はチャーシュー、メンマ、ネギ、海苔、柚子皮という簡潔な構成ながら、どれも過不足なく配置され、派手さではなく完成度で食べさせる一杯に仕上がっている。
昼営業のみ、スープ切れ終了というスタイルを含め、流行に寄せず普遍的な旨さで渋谷を代表する一軒である。

中華麺店 喜楽

渋谷・道玄坂の百軒店入口近くに店を構える老舗中華麺店で、現在は二代目の林茂夫氏が暖簾を守り、三代目の林章太朗氏も厨房に立つ。
台湾出身の初代が築いた味を受け継ぎながら、自家製麺や揚げネギの香ばしさを磨き上げ、渋谷を代表する町中華の一軒として長く支持されてきた。
看板メニューはワンタン麺やもやし麺で、鶏ガラベースの醤油スープに揚げネギの風味が重なり、素朴でありながら妙に後を引く味わいが特徴。
シャキッと炒めたもやし、硬めに茹でた中太麺、ラフだが中毒性のある構成が魅力で、流行とは別軸の渋谷の定番として存在感を放っている。
なお、冷やし中華も王道の具材と極太麺を合わせた昭和感ある一杯で、夏場の人気メニューとして知られる。

らーめん 穀雨

目黒の名店「支那ソバ かづ屋」出身の店主が手がける一軒。
鶏ガラをベースに魚介の旨味を重ねた清湯スープは、滋味深さで食べさせるタイプで、毎日でも食べられそうな穏やかなバランス。
麺はスープに寄り添うストレート麺で、具材はチャーシュー、メンマ、青菜、ネギと実に端正な構成。
生姜を効かせたワンタンも評判で、「かづ屋」系らしい丁寧な仕事を渋谷で味わえる店として存在感を放っている。

味噌系
炙り味噌らーめん 麺匠 真武咲弥

北海道発の味噌ラーメンをベースに、「炙り」という手法で香ばしさとコクを引き出した一杯を提供する味噌ラーメン専門店。
秘伝の味噌ダレを強火で炙り、豚と野菜のスープと合わせることで、味噌の濃厚さに加えて立体的な香りを生み出しているのが特徴。
中太ちぢれ麺がスープをしっかり持ち上げ、プリプリとした食感。
辛味噌や各種味変も用意されており、刺激とコクのバランスを楽しめるのも強み。
深夜帯まで営業している利便性も含め、渋谷で味噌ラーメンを食べる際にまず候補に上がる一軒である。

黒勝

店主は味噌ラーメンの名店「ど・みそ」出身。2019年10月7日に神保町で「濃厚蟹みそラーメン 石黒商店」を開業し、2020年12月7日に渋谷へ進出。
さらに2022年5月9日、「味噌らーめん専門 黒勝」としてリニューアルし、現在は濃厚味噌ラーメンを主軸に据えている。
5種類の味噌をブレンドしたスープは、鶏ガラと豚骨の厚み、ラードのコク、スパイス感が重なった力強い仕上がりで、「ど・みそ」系らしいパンチをしっかり感じさせる。
太めの浅草開花楼製麺が濃厚なスープを持ち上げ、シャキシャキのもやしや大ぶりのチャーシュー、存在感のあるメンマが食感と満足感を加える。
渋谷では貴重など・みそ系の味噌ラーメンとして、濃厚味噌を求める時に候補に入る一軒。
伊蔵八味噌らーめん

人気店「つけめんTETSU」の創業者・小宮一哲氏が手がける「伊蔵八」ブランドの味噌らーめん専門店。
渋谷駅直結のSHIBUYA STREAM内にあり、西日暮里本店や祐天寺店とは異なる味噌専門業態として展開している。
スープは煮干し、椎茸、鶏ガラ、豚骨を重ねた土台に独自ブレンドの味噌ダレを合わせたもので、純連系のような塩味先行でも、「ど・みそ」系のようなスパイシーさ前面でもない、甘みと丸みを押し出した独自の味噌ラーメンが特徴。
炒め野菜の香ばしさ、太めの平打ち微縮れ麺の力強い食感、甘めに味付けされたチャーシューが一体となり、渋谷の味噌ラーメンの中でもまた違う方向性を打ち出している一軒である。

豚骨系
麺の坊 砦

一風堂創業者・河原成美氏の最初の弟子として知られる砦明生氏が手がけた豚骨ラーメン店。
スープはしっかり乳化した豚骨カプチーノ系のまろやかな口当たりが特徴で、濃厚さはありながらも重すぎず、臭みを抑えた素直な旨さにまとめられている。
特に硬めやバリカタで味わう細麺は、豚骨らしい粉感と歯切れの良さが魅力。
渋谷近辺で豚骨ラーメンを食べるなら外せない一軒であり、長年積み重ねてきた安定感で支持を集める店。

唐そば

昭和34年に北九州・黒崎で創業し、1999年9月に東京・渋谷へ移転した老舗豚骨ラーメン店。
スープは豚骨に鶏ガラや香味野菜を重ねたもので、いわゆる濃厚豚骨とは異なり、臭みを抑えたあっさり寄りの味わいが特徴。
軽やかだが薄いわけではなく、じんわりとしたコクがあり、毎日でも食べられるタイプの豚骨ラーメンに仕上がっている。
麺は豚骨ラーメンとしてはやや太めのストレート麺で、もちっとした食感も印象的。渋谷で重すぎない豚骨を求める時に候補に入る、北九州の流れを感じさせる一軒である。
らあめん渋英

1994年創業の「らあめん英」の姉妹店として渋谷・道玄坂に店を構え「東京豚骨ラーメン」を掲げる一軒。
豚骨特有の強い獣臭を抑えたマイルドでクリーミーなスープが特徴で、重たすぎず、それでいて豚骨のコクはしっかり感じさせる絶妙なバランスに仕上げている。
低加水の細麺はボキッとした歯切れの良さがあり、スープとの相性も良好。
スープの濃さや麺の硬さを細かく調整できる自由度の高さも魅力で、豚骨ラーメンが苦手な人でも比較的入りやすい一方、しっかり豚骨感を楽しみたい人にも応える完成度を備えている。

その他 (個性派ラーメン)
Renge no Gotoku(レンゲノゴトク)

かつて渋谷で長く愛された担々麺の名店「亜寿加」の流れを汲む担々麺専門店。
店主は「亜寿加」で修業を積んで独立した人物で、看板メニューの「排骨担々麺」にその系譜が色濃く表れている。
スープは丸鶏、豚ガラ、鶏ガラ、香味野菜をベースに、自家焙煎胡麻と自家製ラー油を重ねたもので、胡麻の香ばしさ、動物系のコク、花椒の痺れ、さらに酸味が一体となった重層的な味わいが特徴。
そこに揚げたての排骨が加わることで香ばしさと旨味がさらに深まり、後半になるほどスープに厚みが増していく。渋谷で担々麺を語るなら外せない、完成度の高い一軒である。

うさぎ

店主は江戸川区の「麺屋 雄」で修業を積んだ人物で、丸鶏や魚介をベースにした出汁に濃厚な胡麻感とスパイスを重ねた一杯を提供している。
看板メニューの担々麺は、もったりと濃度の高いスープに山椒の痺れがしっかり効いており、辛さだけでなく麻の刺激まで含めて印象に残る。
中細のストレート麺がスープを強く持ち上げ、挽肉や香味野菜と一体になって食べ応えも十分。

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