新宿御苑前駅周辺には、ラーメンや和食、中華、イタリアンなど、幅広いジャンルのランチを楽しめる店が揃っている。新宿駅周辺の賑わいとは異なり、落ち着いた雰囲気の中でゆっくり食事ができる店も多いエリアである。
本記事では、私が実際に訪問した新宿御苑前のランチ店を紹介する。料理の特徴や店ごとの魅力をまとめているので、ランチ選びの参考にしてほしい。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
ラーメン
SOBA HOUSE 金色不如帰 新宿御苑本店

新宿御苑前駅近くに構える人気ラーメン店。
ハマグリや真鯛を軸にした魚介出汁へ動物系の旨味を重ね、ポルチーニ茸やトリュフオイルといった洋の素材まで組み込むのが特徴。
スープは貝の塩気と真鯛の旨味が穏やかに広がり、後半になるほどポルチーニの香りが重なって表情を変える。
しなやかな自家製麺は出汁を過剰に持ち上げず、スープとの均衡を保った仕上がり。
和の出汁と洋の香りを一杯にまとめた、独自性の高いラーメンは新宿御苑前では必食。
つけ麺 五ノ神製作所 新宿店

2010年オープン、新宿南口から徒歩圏内に構える海老つけ麺専門店。
甘海老の頭を使った濃厚スープと全粒粉入りの極太麺を組み合わせ、海老つけ麺、海老味噌つけ麺、海老トマトつけ麺などを展開する。
海老つけめんは、粘度の高い動物系スープに海老の香りを重ねた一杯。
強いコシを持つ太麺はつけ汁に負けず、三角形のメンマやキャベツが食感の変化を加える。塩味はやや強いため、麺を半分ほど浸して食べるとバランスを取りやすい。
カレー
チキュウマサラ

2020年に始動した、写真家兼料理人のエドワード・ヘイムス氏が手がける間借りスタイルのスパイスカレー店。
新宿三丁目の雑居ビル内で営業し、インドを軸にレバノンやローマなど各地の料理から得た着想を一皿へ落とし込む。
副菜まで含めて構成する「旅するカレープレート」が中心となっている。
あいがけはチキンカレーとキーマの組み合わせで、茹でた鶏胸肉、赤キャベツ、トマト、パクチーなどが彩りを添える。
塩レモンのアチャールを混ぜると酸味が突然現れ、味わいに変化が加わる。アリッサを添えても辛さは強すぎず、スパイスの輪郭を残しながら食べやすくまとめた一皿となっている。

ガンジー

1972年創業、新宿三丁目の路地裏に構える欧風カレー専門店。
ルーとライスを別皿で提供し、ビーフ、エビ、トマトとチーズなど複数のメニューをそろえる。東口からも近く、新宿で長く営業を続けてきた一軒となっている。
ビーフカレーはさらりとしたルーにコクがあり、塩味は穏やか。トマト由来の酸味がくっきりと立ち、じんわり広がる辛さとともに食欲を引き出す。
具材は大きく切った牛バラ肉のみというシンプルな構成で、甘味の強い福神漬けを添えると味の輪郭がさらに明確になる。
東京ドミニカ

新宿三丁目駅から徒歩圏内に構える札幌スープカレー専門店。
札幌の「ドミニカ」の流れを受け継ぎ、黄、赤、黒、白、濃黄の5種類から好みのスープを選べる。辛さも細かく調整でき、具材やスープの組み合わせによって自分好みの一杯を楽しめる。
チキンスープカレーの黄スープは、昆布や鰹を思わせる和出汁の旨味に複数のスパイスが重なり、さらりとしながら奥行きのある味わい。
じゃがいも、かぼちゃ、牛蒡、なす、人参など大ぶりの野菜が入り、ほろりと崩れるチキンとともに食べ応えも十分。ターメリックライスを浸しながら食べると、最後まで軽やかに楽しめる。

うどん
切麦や 甚六

新宿御苑前駅から徒歩圏内に構えるうどん店。
国産小麦を使った自家製麺を打ちたて・切りたてで提供し、北海道産昆布や瀬戸内産いりこ、数種類の節を合わせた無添加の出汁を用いる。
揚げたての天ぷらや一品料理、日本酒もそろい、昼の食事だけでなく夜の利用にも対応。
ざるうどんは、ねじれを帯びた太めの麺が印象的で、表面のみずみずしさとムチッとした弾力を楽しめる。
噛むほどに小麦の穏やかな甘味が広がり、喉越しも滑らか。天ぷらは海老や茄子、帆立、南瓜などを盛り合わせ、うどんと一緒に食べても重さがない。

うどん 萬田次郎

福岡・薬院の「萬田うどん」が東京へ初進出した店舗。
北九州を中心に広がる豊前裏打会系のうどんを提供し、注文ごとに切って茹でる細めの自家製麺を中心に据える。整理券制で順番を管理。
ぶっかけの麺は半透明で、舌触りはふわりと柔らかく、噛むともっちり伸びる独特のコシがある。
讃岐うどんのような強い弾力とは異なり、しなやかさと伸びを楽しむタイプ。
薄く広げたごぼう天はパリッと崩れ、大根おろしや生姜、海苔と合わせることで、最後まで軽快に食べ進められる。

功刀屋 新宿御苑店

新宿御苑前駅のすぐ近くに構えるうどん店。
3種類の小麦粉をブレンドした太麺を圧力鍋で高温・短時間に茹で、麺の中心まででん粉を糊化させる独自製法を採用する。
讃岐うどんとは異なる、粘りと弾力を前面に出した食感が特徴となっている。
ぶっかけうどんは表面がふわりと柔らかく、噛むと中心からもっちりとした粘りが返ってくる。
お餅を思わせるねっとり感と跳ね返りがあり、一般的なうどんとは異なる食べ心地。
揚げたての鶏天は衣がサクッと軽く、やわらかな鶏肉と太麺の粘りが対照的な食感を生み出している。

和食
新宿割烹 中嶋

1962年創業、新宿三丁目の地下に店を構える割烹料理店。
現店主の祖父は北大路魯山人に認められ、「星岡茶寮」の初代料理長を務めた中嶋貞治郎氏。
その系譜を受け継ぎながら、昼はいわし料理専門、夜は本格割烹という二つの営業スタイルを展開している。
刺身定食はいわしをネギと胡麻で和えた構成で、臭みはなく、しっとりとした身に甘い脂が広がる。
醤油へつけると脂がふわりと浮き、粒立ちのあるご飯が自然に進む。鰹の香りを生かした味噌汁と、口を引き締める漬物まで含め、割烹の技術を手頃な昼定食で味わえる。

天ぷら船橋屋 新宿本店

1886年創業、新宿三丁目の中心部に店を構える天ぷら専門店。
初代が船橋村から新宿へ出てきたことを店名の由来とし、現在は新宿本店のほか錦糸町や東京駅にも展開する。
関根の玉締め絞り胡麻油を使い、昼は定食やかき揚げ、夜はカウンターで揚げたてを味わうコースを用意している。
天ぷらは衣が軽くサクッと仕上がり、胡麻油の香ばしさが穏やかに残る。車海老やキス、茄子に加え、玉葱と蓮根は熱を入れることで甘味が際立つ。
締めのかき揚げは小海老の弾力と衣の食感があり、ご飯にのせて天つゆをかけることで食べ応えも増す。老舗の江戸前天ぷらを比較的手頃に楽しめる一軒。

洋食(イタリアン・欧風料理)
PIZZERIA CAPOLI

新宿駅東南口から徒歩圏内、新宿ユースビル地下に構えるピッツェリア。
店内の薪窯で焼き上げるナポリピッツァを中心に、前菜やパスタなどもそろえる。
席数が多く、新宿駅に近い立地ながら、真のナポリピッツァ協会認定店として本格的な一枚を提供している。
カプリチョーザは、トマト、チーズ、オレガノ、ハム、コーン、キノコ、ブラックオリーブを重ねた構成。生地は縁がふっくらと膨らみ、噛むともっちりしており、香ばしい焦げの苦味が味の輪郭を作る。
ミルキーなチーズに穏やかなトマトの酸味が重なり、具材をたっぷりのせた食べ応えのある一枚。

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