大阪・高槻にある日本料理店「心根」。

本記事では、高槻市中畑の樫田地区へ移転オープンした日本料理「心根」についてレポートします。
「心根」ってどんな店?
2009年3月にオープン。和食店で研鑽を積み、大阪・枚方で「心根」を9年間営んだのち、生産者や土地との距離をさらに縮めるため現在の地へ2018年12月7日に移転オープン。
店主・片山城氏は1975年大阪府門真市生まれで、東京・半蔵門にある「鮨 みずかみ」水上親方と小学校、中学校の同級生。

店は築100年の古民家を改修し、周囲を山や田畑に囲まれた環境に佇む。
店名の「心根」とは、「植物は根がある限り花が咲く。人間も生きている限り心に根っこがある。その心の根にいい水を与えるような料理を作りたい」という思いを込めて名付けられた。
片山親方はまさにこの土地ならではの食材を生かそうと月替わりのおまかせコースを提供する。
近隣で採れる山野草や山菜、野菜などを取り入れ、鰹節を軸とした出汁とともに素材の持ち味を引き出す。
山菜の苦味や香り、魚の食感、煮付けの柔らかさなど、一皿ごとに異なる表情を持たせ、平井牛にコーヒーオイルを添えるなど日本料理の枠に収まらない仕事も見せる。
店内はカウンター5席とテーブル18席の計23席。完全予約制で、貸切にも対応する。JR高槻駅北口からは事前予約制の送迎があり、1名から最大9名まで利用可能。自然に囲まれた立地と古民家の空間を生かし、食事そのものに時間をかけたい会食や記念日の席にも選択肢となる。
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実食レビュー【2026年9月訪問】
高槻駅から送迎があり、18時に駅前集合となる。
なんと高槻駅からは約40分ほど。しかも親方が自ら運転するという・・・

到着した先はまさにコンビニも何もない山中。

築100年以上の古民家をリノベーションし、趣のあるたたずまい。
特にこの日は雨がしとしとと降っており、長月の雨は秋を感じさせ風流だ。
コースは27,500円。ここに10%のサービス料がのります。
店内は4席のカウンター席の他にテーブル席あり。
今回はサロンメンバー8名での訪問ということで貸し切り。

料理は親方のお手紙と季節のお茶からスタートし、前菜から八寸、料理が続き、ご飯ものが2種類、さらにご飯ものの追加メニューがあり、お菓子も2種類とかなりボリューミー。
女性だときっと量が多いので追加メニューは慎重に。
季節を知らせる料理にはこの辺りでとってきた花や葉などを使い、食材もこの地ならではのものを使用。
高槻の季節をいただけるコースとなっており、まさにここでしか食べられない料理となっている。
以下、いただいた料理。

季節のお茶と店主による暖かなお手紙からコースはスタート。


まずは秋の七草の一つの萩を使った「萩蒸し」。手前の赤い花が萩で銀杏と小豆で萩の花を見立てているオシャレな一品。
もち米とモクズガニのほぐし身を使い、朴葉で包んで蒸しあげたもの。空腹時、一品目からご飯は嬉しい。
ちなみに萩も朴葉もこの辺りで摘んできたものなんですって。素敵。


九月の「芋名月」にちなんで先ほど畑でつんできた芋の葉っぱとススキで「お月見仕立て」。

木耳のクルミ酢和え、ドジョウの生春巻、花オクラ、卵黄の味噌漬けの網ほおずき、揚げ栗、秋刀魚の棒寿司、秋刀魚の燻製、焼き柿、だだちゃ豆、落花生(おおまさり)の醍醐(日本最古のチーズ)、手長エビのから揚げ。

大変手の込んだ、そして美しい八寸。これだけでずっとお酒と楽しめる肴である。

国産松茸と鶉の土瓶蒸し。鶉は丸のミンチにして。
秋を感じる清い出汁が染み込んでいく。

軽く昆布締めにした鯉は、淡白な白身の中にほどよい弾力と旨味がある。
鮒鮨などのなれずしに使われる発酵した米「飯(いい)」と山葵を和えているのが面白い。
乳酸発酵由来の酸味と独特のコクが鯉の穏やかな味に奥行きを与え、山葵の香りで締める。
上は醤油のジュレ。
昆布、発酵米、山葵、醤油を重ねるも鯉そのものの繊細さを埋もれさせない。

猪と夏のキノコであるムラサキホウキタケの炭火焼き。
上からは蒸し栗を削るという面白い組み合わせ。
しっとりとしたイノシシの野性味と栗の品のある甘みが合わさり、秋の余韻を残す一皿。

カドタ(熟しても果皮が黄緑色のままのイチジク)、豆腐の白和え(きな粉、シナモン、お酢、生クリームで餡にしたもの)のモナカ。
菊の節句ということでモナカは菊である。これまた多重的な香りが素晴らしい。

スッポン鍋。里芋の出汁で炊いて裏ごして団子にしたもの。
なにより動物性由来の力強い出汁の旨味、生姜のキレをいただいてると活力が湧いてくるようだ。

筋子ご飯。飲み物です。

鮎と舞茸の天バラご飯。

鮎の苦味と爽やかな香り、舞茸のザクザクとした食感と旨味が、衣の油分と一緒にご飯に染み込んでいる。
香りや食感を通して素材の魅力を受け取った。

追加のおかわりメニューは「たまごかけごはん」「鮭むすび」「へしこ茶づけ」「ジビエのスパイスカレー」。



自家製の醤油麹や山椒油などを使った濃厚なたまごかけごはん、ジビエのスパイスカレー、へしこ茶づけなど。


お菓子は2種類。蓮根の粉をわらび餅のように練り上げた「蓮もち」とシャインマスカットの干しブドウ。
二品目は着せ綿のお菓子で、綿と菊の花びらを練りこんだ餡。
そして最後はお抹茶。この抹茶がまろやかでバランスのいい苦味で素晴らしい。

心の根に染み込む素晴らしき水をいただきました。
お会計は約35,000円。
帰りはまた約40分かけて親方が高槻駅まで送迎していただきました。ごちそうさまでした。
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店舗情報
店名:心根(ココロネ)
住所:大阪府高槻市中畑久保条15-1
最寄駅:JR高槻駅(北口より送迎あり・要予約/1名〜最大9名)
営業時間:12:00〜15:00/18:30〜22:00
定休日:火曜日
席数:23席(カウンター5席、テーブル18席)
2018年12月7日オープン
備考:完全予約制、最大12名まで予約可、貸切可、個室なし、駐車場あり、カード可、サービス料10%、小学生以下は来店不可、6名以上の予約は電話受付
English Name:Cocorone
Cuisine:Japanese Cuisine
Location:15-1 Nakahata Kubojō, Takatsuki, Osaka, Japan








