水道橋は東京ドームや大学、オフィスが集まり、駅周辺にはラーメン店も充実している。家系や二郎系、つけ麺など、ボリュームのある一杯から個性の際立つ専門店まで選択肢は幅広い。
本記事では、水道橋駅から半径800mに絞って周辺で実際に食べ歩いたラーメン店をジャンルごとに紹介。それぞれの店の特徴や一杯の違いが分かるようにまとめていく。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
清湯系(醤油・塩)
中華蕎麦にし乃|らぁめん小池のセカンドブランド

本郷三丁目の「中華蕎麦にし乃」は、ミシュラン掲載歴を持つ「らぁめん小池」のセカンドブランドとして2018年に開業。
現在では「キング製麺」など多くの系列を展開する小池グループの中でも、端正な中華蕎麦を軸に支持を集める一軒。

中華蕎麦は、鶏を土台に煮干しや貝の旨味を重ね、白醤油を合わせた澄んだ黄金色のスープが特徴。
魚介の香りとほのかな甘みが複雑に広がり、しなやかな中細ストレート麺がその旨味を受け止める。人気のワンタンを加えて楽しむのもおすすめ。

麺屋 鈴春|醤油のキレと酸味が特徴の鶏清湯ラーメン

本郷三丁目の「麺屋 鈴春」は、新小岩「麺屋一燈」で約8年間修業した鈴木店主が2020年に独立して開いたラーメン店。
鶏清湯を軸にしたラーメンと昆布水つけ麺を中心に据え、一燈で培った技術を自身の一杯へ落とし込んでいる。
醤油らーめんは、名古屋コーチンの丸鶏から引いた厚みのある出汁に、キレと酸味を感じる醤油を合わせた構成。
鶏の旨味をしっかり残しながら醤油の存在感も強く、中細ストレート麺との一体感も高い。飲み進めるほどコクが広がる、力強さと端正さを併せ持つ一杯。

二郎系ラーメン
用心棒|千里眼ブランドの安定の乳化スープと極太麺

神保町の「用心棒」は、2009年創業。「千里眼」「鷹の目」と同系譜にあたる二郎インスパイア。

濃厚な豚骨醤油スープとワシワシと噛ませる極太麺を軸に、神保町で長く行列をつくってきた一軒。
乳化したスープは豚の旨味と脂の厚みを前に出しながら、醤油が尖りすぎず意外にまとまりがいい。
浅草開化楼の特注極太麺、トロトロになるまで煮込まれた厚切り豚も存在感があり、ショウガや辛玉、ガリマヨなど無料トッピングの幅広さにも「千里眼」系らしい個性が表れている。

味噌ラーメン
九段下 中路|海の旨味を重ねた味噌ラーメン専門店

九段下の「九段下 中路」は、2022年創業の味噌ラーメン専門店。
赤味噌には牡蠣、白味噌にはあん肝を合わせるなど、味噌そのものの個性に海の旨味を重ねた独自の構成が特徴で、札幌系とは異なるアプローチで注目を集めている。
赤味噌ラーメンは複数の味噌をブレンドし、自家製芝麻醤や牡蠣ペーストを加えながらも、塩気は穏やかで重たさを残さない。
濃厚さはありつつ食べ進めても疲れにくく、中太ちぢれ麺との絡みも良好。味噌ラーメンの力強さと繊細さを両立させた一杯を楽しめる。

個性派ラーメン
麺屋 ねむ瑠|煮干し×烏賊の個性派ラーメン

本郷三丁目の「麺屋 ねむ瑠」は、2015年創業。主力は、煮干しに烏賊の風味を重ねた「濃厚 烏賊煮干」。
煮干しラーメンは数あれど、烏賊を組み合わせることで香りと丸みを加え、他店とは明確に異なる方向へ仕立てているのが特徴だ。
スープは粘度が高く重厚ながら、煮干し特有のエグミは抑えられ、烏賊の旨味と香りがまろやかに溶け込む。
硬めの低加水ストレート麺との相性もよく、替え玉では煮干し油や烏賊のいしるを加えて味を変えられる。濃厚煮干し系の中でも、素材の組み合わせでしっかり個性を出した一杯。

本家 第一旭 神保町店|京都の老舗の味を神保町で

神保町の「本家 第一旭 神保町店」は、1947年創業の京都「本家 第一旭」の東京展開店として2021年にオープン。
豚肉と豚骨をじっくり炊いた澄んだ豚骨醤油スープに、中細ストレート麺、チャーシュー、九条ネギを合わせる京都本店のスタイルを軸にしている。
スープは豚の旨味はあるもののアッサリとしていて、脂や臭みを前に出しすぎず、醤油のキレとのバランスがいい。
たっぷりのチャーシューと九条ネギを麺に絡めても重たさを残しにくく、神保町で京都を代表する老舗ラーメンの系譜を味わえる一軒。
純中国伝統料理四川料理 芊品香|刀削麺が人気の本場四川の味

九段下の「純中国伝統料理四川料理 芊品香」は、2015年創業。
本場四川から仕入れる香辛料と、料理長が小麦粉から手揉みして仕込む完全手作りの刀削麺を軸にした四川料理店。
30種類以上の漢方薬膳香辛料を使い、麻辣の刺激だけに頼らず香りと奥行きを組み立てている。
「痺れる麻辣刀削麺」は、ほうとうを思わせるほど極太で不揃いな麺が特徴。ツルッとした舌触りともっちりした食感に、胡麻のコクと花椒の痺れを利かせた麻辣スープが重なる。

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