ミシュラン一つ星を獲得し続けるフレンチレストラン「La Paix」。
「平和」という意味のレストランだが、おでん屋の「平ちゃん」に続き、3店舗目となるイタリアンレストラン「peace」が2023年2月7日にオープンした。
てか、イタリア語じゃなくそこ英語なんだ。笑
場所はお馴染み東京・日本橋。「La Paix」と「平ちゃん」のすぐ近くです。
店内はカウンター席にテーブル席あり。
これまでのお店同様にサスティナブルな取り組みや生産者への貢献を大切にし、ピースサインをアイコンに平和を発信する可愛らしい店だ。
おまかせディナーコース12,000円、ペアリング10,000円(どちらも税・サ別)。
ディナーコースでは、3品ほどのパスタが登場し、カジュアルでわかりやすいメニューで幅広い世代が楽しめる内容となっている。
以下、いただいた料理。
ゲストミオ社 14ヶ月 熟成生ハム
生ハムスライサー界の「フェラーリ」とも称されるイタリア製老舗スライサーブランド「BERKEL(ベルケル)」でスライスしたオーストリアの14か月熟成の生ハム。みずみずしさが特徴的。
こちらをラぺでも使ってる「中村食糧」のパンに乗せたブルスケッタで。高加水でモチモチです。
自家製キャラメルバター、金柑のコンポート、スパイスの効いた生姜を添えて五味を刺激する。
帆立貝 黒北寄貝 牡蠣
下は牡蠣の冷製スープ、リコッタチーズ、北海道の帆立貝のタルタル。
上には長万部の黒北寄貝の炙り、ハーブのデイル、レモン風味のオリーブオイルを重ねて。
ウドと葉玉葱の自家製ピクルスで食感と酸味のアクセントを。
思ったより濃厚で、ハーブや酸味でバランスをとっている。
フォッカチャ
烏賊のトルテッリーニ
詰め物パスタの一種である「トルテッリーニ」。
中には五島列島のアオリイカのミンチ、もち豚、蕗の薹のピクルス、キャンディキャベツを刻んだものが入っている。
コンソメには烏賊の風味をつけ、香り付けにハーブのリキュールを加えてある。
トルテッリーニ・イン・ブロードという郷土料理(鶏や野菜のスープ)を和の食材とフレンチの技法でアレンジした一品。
カルツォーネ
ペーパーにはシェフの大島孝仁さんの一歳になる息子さんの手形が印刷されている。
ホエイを練りこんだパイ生地の中には塩麴のマリネにしたブダイ、スモークしたイタリアのスカモルツァチーズ、魚のアラで作ったラグーソース。
このラグーソースは系列店で出た魚のアラで作ったもの。
自家製唐墨と芹のタリオニーニ
浅利のブイヨン(出汁)で作ったペペロンチーノ。
自家製グラッパで風味付けしたカラスミ、フレッシュな芹、柚子のピールを添えて。
塩味、酸味、セリの香り。
本ズワイガニ のパッパルデッレ
甘海老と伊勢海老のブイヨンに北海道の本ズワイガニを加えたトマトクリームソース。
超甲殻類で旨味が強い。
贅沢な量のズワイガニと幅広パスタの食感もまたいい感じ。
十勝ハーブ牛ランプの炭火焼き
付合せはケールとブロッコリーを掛け合わせた野菜「アレッタ」。
他に根セロリのピューレ、原木椎茸にチーズを使ったグラタン仕立てで。
ハーブ牛はあっさりだが噛んでいくと味を感じる。サイドで濃厚にしてバランスをとっているのか。
メインディッシュだけど全くしつこさや重さがないのがいい。
やよいひめとマスカルポーネ
「やよいひめ」という群馬のイチゴのマリネとスープとマスカルポーネチーズ。
酸味と甘味のバランスでよく、フレッシュさにチーズも相性がいいです。
ピースソフト
北海道のジャーシー牛乳を使った出来立ての自家製ソフトクリーム。ピースサインの器で出てくるなんともシュールな一品。
最初の一口はそのままで。その後、添えられたフランス産ゲランドの塩とスペイン産エクストラバージンオイルをかけて。
これは「La Paix」のスペシャリテである「韃靼そば茶のブランマンジェ」のアイスクリームバージョンである。
濃厚なミルキーさと塩味強めのゲランドの塩、オリーブオイルとの相性が良く思わずニンマリ。
カカオのフィナンシェとビスコッティ
最後に大島シェフ、自分、松本シェフの三人でピース。
本日のお酒(ペアリング)
お会計は約27,000円。
イタリアンとフレンチを融合させた様な個性的な料理ではあるが、そこには難解さはなく、幅広い世代が楽しめる内容となっている。ごちそうさまでした。
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