調布市の京王線の柴崎駅周辺には、昔ながらの一杯から豚骨や醤油など、それぞれに持ち味の異なるラーメン店が点在する。大きな繁華街ではないものの、柴崎ならではの店を探して食べ歩けるエリア。
本記事では、柴崎駅から半径800mに絞って実際に訪れたラーメン店を紹介。スープや麺、具材などを実食し、それぞれの一杯の特徴や違いをまとめていく。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
手打麺祭 かめ囲|注文後に打つ極太手打ち麺

2022年6月24日オープン。店主の亀井康太氏と女将のめんまさんは、蒲田「煮干しつけ麺 宮元」出身。
亀井氏は十条「讃岐うどん いわい」でも経験を積み、注文を受けてから麺を打ち、切って茹でるスタイルで独立した。

最大の特徴は、うどん粉を主体にした高加水の極太平打ち麺。ふわっと軽くみずみずしい口当たりながら、手揉みならではの弾力もしっかり残る。
黒さつま鶏や鴨、豚などを使った醤油スープは穏やかな味わいで、存在感の強い麺を引き立てる。一週間以上かけて仕込む黒メンマなど、脇を固める具材にも手間を惜しまない。
柴崎亭 つつじヶ丘本店|美しい麺線と和出汁で魅せる中華そば

2011年12月17日、柴崎で創業。2014年9月につつじヶ丘へ移転した「柴崎亭 つつじヶ丘本店」は、和食経験を持つ石郷岡氏が手がける中華そば専門店。
煮干しや昆布、鰹などを使った無化調のスープと、整然と麺を揃えた美しい盛り付けでも知られる。
中華そばは熱々の清湯スープに醤油の深みがあり、口当たりは丸く穏やか。硬めに茹でたストレート麺はプツッと歯切れがよく、低温調理のチャーシューもしっとりと肉の食感を残す。
創業当初は中華そばを500円で提供するなど、手頃な価格で質の高い一杯を出してきたのも柴崎亭らしいところ。

らーめん HAGGY|酸味と辛さがクセになるチリトマ

2010年3月15日オープン。「AFURI」や「らーめん蓮」などで経験を積んだ店主が営み、醤油や塩、背脂煮干しから創作系まで幅広く揃える。
なかでも名物の「チリトマ」は、トマトの鋭い酸味に唐辛子の辛さとスパイスを効かせた、エスニック色の強い一杯。
真っ赤なスープにはパクチーや刻み玉ねぎ、レタスが入り、酸っぱ辛い味わいはかなり個性的。
噛み応えのある極太縮れ麺にも負けず、低温調理のチャーシューの脂の甘みが酸味を和らげる。好みは分かれそうだが、酸辣湯麺やタイ料理など酸味と辛味の効いた料理が好きなら一度試してほしい。

らーめん どんぐり|焼き鯖の旨味を溶かした白濁スープ

2022年6月10日オープン。長崎・佐世保の「らーめん砦」グループのプロデュース・監修を受けて誕生したラーメン店で、現在は柴崎駅前で営業する。
名物の「二代目鯖そば」は、焼き鯖の出汁に根菜のブイヨンを合わせた珍しい一杯。
白濁したスープは焼き鯖の香りを穏やかに残しながら、エグ味や魚臭さはなく、丸みのある味わい。
中太の微縮れ麺は適度な歯応えがあり、オニオンスライスや揚げエシャロットが香りと食感を添える。全体にあっさりとしており、濃厚さや強いパンチよりも、軽く優しい味を楽しむ一杯。

中華そば みのや|魚介だけで仕上げる澄んだ中華そば

店主は1998年に国分寺で「めん屋 みやでら」を創業し、新橋を経て柴崎へ移転。現在は動物系素材を使わず、煮干しや鰹節、鯖節、昆布などから取る魚介出汁でラーメンを作る。
塩らーめんは煮干しの爽やかな香りが立ち、澄んだスープはかなりあっさり。多加水の中太縮れ麺は柔らかな食感で、チャーシューにはやや酸化した香りが気になった。
それでも700円という価格は今では貴重で、重たいラーメンを避けたいときにも食べやすい一杯。

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