神泉は渋谷屈指の「隠れグルメ地帯」だ。
渋谷駅から徒歩圏でありながら、大通りの喧騒から少し離れた神泉には個性的な飲食店が集まっている。
そこで本記事では、私が実際に訪問した神泉の店の中から、本当に使えるランチを紹介する。
神泉駅から800m以内という条件付きで幅広くまとめたので、神泉ランチ選びの参考にしてほしい。
※新しい店が出れば、このリストは随時更新する。
ラーメン
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麺の坊 砦

神泉を代表する豚骨ラーメン専門店で、一風堂創業者・河原成美氏の最初の弟子として知られる店主が手掛ける一軒。
豚骨を長時間炊き上げたスープはしっかりとした濃度を持ちながらも臭みを抑え、まろやかな旨味とコクを引き出している。
細麺との相性も良く、長年にわたり多くのラーメンファンを惹きつけてきた。
濃厚さと食べやすさを両立した一杯を味わえる老舗で、神泉エリアで豚骨ラーメンを語るうえで欠かせない存在。

うさぎ

神泉駅近くに店を構える担々麺の人気店。
店主は江戸川区の「麺屋 雄」出身。魚介と鶏の出汁をベースにした担々麺や汁なし担々麺で支持を集めている。
担々麺は濃厚な胡麻のコクに魚介と鶏の旨味を重ねた力強い味わいが特徴。
山椒の痺れもしっかり効いており、辛さだけではない奥行きのある刺激が楽しめる。
中細ストレート麺が濃厚なスープを持ち上げ、食べ進めるほどに痺れと旨味が広がる一杯。神泉エリアを代表する担々麺の名店である。

はやし

店主・林真剛氏が独学で無化調ラーメンを追求し開業した渋谷の名店。
開業当初は苦戦したものの、後に佐野実氏から高い評価を受けたことで注目を集め、現在では渋谷を代表するラーメン店のひとつとして知られている。
スープは豚骨をベースに魚介を重ねた無化調の豚骨魚介。動物系の厚みと魚介の香りが絶妙な均衡で成立しており、どちらか一方に寄らない完成度の高さが魅力。
合わせる三河屋製麺の中細ストレート麺も相性が良く、柚子の香りが後味を引き締める。
チャーシュー、メンマ、ネギ、海苔というシンプルな構成ながら隙がなく、長年変わらぬ味を守り続けている。

中華麺店 喜楽

渋谷・百軒店に店を構える老舗町中華。
揚げネギの香ばしさが広がる鶏ガラベースの醤油スープと、自家製の太麺を合わせたラーメンで長年支持されている。
特に看板メニューの「もやし麺」は、シャキシャキに炒めたもやし、香ばしい揚げネギ、油のコクが一体となった一杯。
太麺はモチッと力強く、昔ながらの中華麺らしい食べ応えがある。
ワンタン麺や冷やし中華、炒飯、餃子なども揃い、ランチ利用にも使いやすい。昭和の空気を残す店内で、渋谷の変わらない味を楽しめる一軒。

道玄坂 マンモス

渋谷・道玄坂に店を構えるつけ麺店「道玄坂マンモス」は吉祥寺の名店「えん寺」の流れを汲む一軒として知られている。
動物系スープに野菜の旨味を重ねた「ベジポタつけ麺」を渋谷で味わえる貴重な存在だ。
特徴は濃厚ながら重すぎないベジポタスープ。豚骨や鶏ガラのコクに魚介の香り、さらに野菜由来のとろみと甘味が加わり、角のない柔らかな旨味に仕上がっている。
麺は胚芽麺ともっちり麺から選べ、特に香ばしさのある胚芽麺はスープとの相性が抜群だ。
神泉駅からも徒歩圏内で、道玄坂エリアのランチに使いやすい立地。

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中華
スーツァン・レストラン陳 渋谷店

2001年にセルリアンタワー東急ホテル内へオープン。
四川料理を日本へ広めた陳建民、その息子である陳建一の系譜を受け継ぐ四川料理店で、現在は四川飯店出身の料理人たちが伝統の味を守り続けている。
名物の麻婆豆腐は豆板醤や豆豉のコクを軸に、辛さと痺れのバランスを整えた王道の四川スタイル。
絹ごし豆腐の滑らかな食感と塩気の効いた味付けで、ご飯が進む仕上がり。
ホテルレストランらしい落ち着いた空間も魅力で、ランチから会食まで幅広く利用でき、本格四川料理を味わうなら外せない一軒である。

中華バル 池湖

名店「Wakiya」系列で経験を積んだ池田一樹シェフが手掛ける中華バルで、神泉・円山町エリアの隠れた人気店として知られる。
麻婆豆腐やよだれ鶏、餃子など王道中華をベースにしながら、小皿中心で気軽に楽しめるスタイルが特徴。
花椒や唐辛子の刺激だけでなく、出汁や調味のバランスにも配慮された料理が揃う。
神泉エリアで中華ランチや軽く一杯楽しみたい時に勝手の良い店である。

矢場味仙 東京

名古屋の人気店「味仙 矢場店」の東京支店として渋谷・道玄坂に誕生した一軒。

名古屋名物の台湾ラーメンを中心に、青菜炒めや酢豚、ニラ玉子炒めなどの中華メニューも揃える。
台湾ラーメンは鶏ガラスープに、粗挽き豚ミンチ、ニラ、唐辛子、ニンニクを合わせた刺激的な一杯。
矢場店らしくニンニクの存在感が強く、辛さと旨味調味料由来の中毒性が押し寄せる。
辛さはアメリカンからエイリアンまで調整可能。
美味しく食べるなら辛さを抑えめに、刺激を求めるなら上位辛さに挑む楽しさもある。

兆楽 道玄坂店

昭和30年代創業、渋谷で半世紀以上愛され続ける老舗町中華。
宇田川町の本店をルーツに持ち、現在は道玄坂店と宇田川町店の2店舗体制で営業する。
朝7時から深夜まで営業する使い勝手の良さも特徴で、渋谷駅徒歩1分という立地ながら手頃な価格帯を維持し続けている。
名物は豚肉炒めをチャーハンにかけた「ルースチャーハン」。渋谷のソウルフードとして長年親しまれており、広東麺や餃子、麻婆豆腐など王道の町中華メニューも充実。
提供スピードの早さと気取らない大衆的な雰囲気も魅力だ。

株式会社マーボードウフ渋谷

神泉駅近く、円山町エリアにオープンした麻婆豆腐専門店。
キッチンカーや新橋での間借り営業から人気を集め、2026年6月に初の大型路面店として渋谷本店を開いた。
羊肉を使った麻婆豆腐を主軸に、ランチから中華酒場利用まで対応する。
名物は羊肉麻婆豆腐定食。鉄鍋でグツグツと提供される麻婆豆腐は、絹ごし豆腐のなめらかな舌触りに、羊肉の旨味、焙煎山椒の香りを重ねた個性的な一皿。
四川麻婆のような強烈な痺れや辛さというより、日本人にも親しみやすい甘味と旨味のある味わいに仕上がっている。
神泉・道玄坂エリアで麻婆豆腐ランチを探しているならぜひ。

カレー
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カレーショップ初恋

道玄坂のスナック跡地を活用したスパイスカレー専門店。食べログ百名店の常連として知られ、神泉エリアを代表する人気カレー店の一つである。
名物の初恋チキンカレーやスパイスラムキーマは、スリランカや南インドの要素をベースにしながら日本の出汁文化を取り入れた独自の味わい。
複数の副菜とともに提供され、それぞれを楽しみながら混ぜ合わせることで一体感が生まれる。
スパイスの香り、酸味や甘味を担う副菜、食感の変化まで計算された一皿が魅力。神泉・道玄坂エリアでカレーを食べるならおすすめしたい店。

ポークビンダルー食べる副大統領

代々木公園の人気ポルトガル料理店「クリスチアノ」が手掛けるポークビンダルー専門店。
メニューはポークビンダルー一本勝負。
ポルトガル由来の酢とニンニクの肉料理をルーツに持ち、スパイスの香り、穏やかな酸味、豚肉の甘みがバランス良くまとまる。柔らかく煮込まれた角切り豚肉と香り高いバスマティライスの相性も抜群。
卓上調味料による味変も楽しく、最後まで飽きずに食べ進められる。専門店ならではの完成度を持つ、渋谷を代表するカレー店の一つ。

ムルギー

昭和26年創業。百軒店商店街に店を構える渋谷屈指の老舗カレー店。
創業者がミャンマー(旧ビルマ)で学んだレシピをもとに、日本人向けへ調整した独自のカレーを提供している。
名物の「ムルギーカリー」は山のように盛られたライスが特徴。
サラリとしたルーは玉ねぎや野菜のコク、スパイスの香り、ほのかな苦味が重なり、どこか懐かしさを感じさせる味わいだ。
紅生姜や沢庵がアクセントとなり、最後まで飽きずに食べ進められる。創業当時の空気を残すレトロな空間も魅力。

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うどん・そば
麺㐂 やしま 円山町店

1936年に香川で創業した歴史を持つ讃岐うどん店の系譜を受け継ぐ一軒。
神泉駅近くの円山町で営業し、手打ち・手切り・三日熟成にこだわった本格讃岐うどんを提供している。
麺は不揃いな手打ちらしい表情を持ち、しなやかなコシと伸びの良さが特徴。
いりこや鰹、昆布を合わせた出汁は穏やかで、小麦の風味を引き立てる。
神泉エリアで丁寧に積み重ねてきた技術と伝統で勝負する老舗である。

肉うどん・肉めし 甚三 渋谷本店

大門や新橋で支持を集める「甚三」系列の渋谷本店で、林SPF豚を使った肉うどんを看板に掲げる専門店。

場所は道玄坂上のアパホテル1階にあり、朝から夜まで使い勝手の良い一軒だ。
うどんは自家製麺を使用。冷の肉かけは、いりこが香る出汁に適度な塩味が重なり、もっちりとしたコシのある麺が存在感を放つ。
林SPF豚は脂の甘みと赤身の旨味のバランスが良く、食べ進めるほどにつゆへコクを加えていく。
ランチはもちろん、飲んだ後の締めにも重宝する店である。

十割蕎麦 嵯峨谷 渋谷東急本店前店

神泉駅から徒歩約7分、道玄坂エリアに構える十割蕎麦専門店。
店内の石臼で製粉したそば粉を使い、「挽きたて・打ちたて・茹でたて・揚げたて」にこだわった十割蕎麦を提供している。
冷たいつゆは昆布と3種類の節、温かいつゆは昆布と4種類の節で仕上げ、揚げたての天ぷらや人気のあじご飯などもリーズナブルに楽しめる。
もりそばはワンコイン以下という高いコストパフォーマンスも魅力で、十割蕎麦ならではの香りや風味を気軽に味わえる。
朝から夜まで通し営業しているため、ランチはもちろん、軽めの食事や仕事の合間にも利用しやすく、神泉・道玄坂エリアで手軽に蕎麦を食べたいときに是非。

とんかつ・定食
瑞兆

神泉エリアで行列を作るかつ丼専門店。
メニューは潔く「かつ丼」一本のみ。
最大の特徴は玉子でとじない独自のスタイル。甘辛いタレをまとったご飯と半熟玉子の上に揚げたてのかつを載せることで、一般的なかつ丼では失われがちなサクサク食感を残している。
濃いめの味付けと玉子のまろやかさが重なり、ご飯が進む仕上がりだ。
カウンター中心のコンパクトな店内ながら回転は早く、行列でも比較的入りやすい。

とりかつCHICKEN

1977年創業。渋谷・百軒店エリアで長年営業を続ける揚げ物定食の老舗で、1981年から現在の場所で暖簾を守り続けている。
雑居ビルの奥にある隠れ家的な立地ながら、昼時には多くの常連客で賑わう人気店だ。
名物は店名にもなっている「とりかつ」。薄衣で軽やかに揚げられた鶏肉はサクサクとした食感とジューシーな旨味を兼ね備える。
さらにアジフライやメンチフライ、コロッケなどを自由に組み合わせられる定食スタイルも魅力。
手頃な価格と確かな揚げ技術で支持を集め続ける。

ハンバーガー・洋食
Chillmatic Hamburger & Bistro

2024年に神山町へ移転したハンバーガー専門店。
店主はフレンチや「THE GOOD VIBES」で経験を積み、熟成肉やパストラミの技術を活かした独自のバーガーを提供している。
名物の「Chillmatic Burger」は90日熟成の粗挽きパティと、自家製パストラミを組み合わせた一品。
レタスやトマトに頼らず、肉の旨味と燻香、ブリオッシュバンズの香ばしさで完成度を高めている。
神泉・奥渋谷エリアでハンバーガーを食べるなら外せない実力店。肉を主役に据えた満足度の高い一軒である。

ミネバル

スペインで研鑽を積んだ峯義博シェフが手掛けるスペイン料理店で、2024年に神泉・円山町へ移転。
現在は1階が気軽に使えるバル、2階が予約制レストランという二層構成となっている。
名物のパエジャは特に印象的。イカ墨と魚介の旨味を凝縮した一皿や、白エビとムール貝の出汁だけで組み立てる看板メニューなど、米一粒一粒に旨味が行き渡る。
落ち着いた空間で本格スペイン料理を楽しめる、神泉を代表する一軒。

エスニック料理
ネパリコ

渋谷・桜丘町に店を構えるネパール家庭料理の専門店で、ネパールの国民食「ダルバート」を中心に提供。駒沢大学にも店舗を展開している人気店。
ダルバートは豆のスープ、チキンカレー、野菜のおかず、アチャールなどを一皿に盛り付けた定食スタイル。
スパイスは効いているが刺激は穏やかで、豆の滋味や野菜の旨味を生かした優しい味わいが特徴である。
複数のおかずを少しずつ混ぜながら食べ進めることで味が変化し、最後まで飽きずに楽しめる。
本格的なネパール料理を味わうなら外せない一軒。

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