老舗が軒を連ねる人形町は、江戸の風情を感じる街並みとともに、上質な料理を楽しめる高級店が数多く集まるエリア。
寿司や日本料理をはじめ、焼鳥、フレンチなど、特別な日を彩る実力店がそろっている。
本記事では、人形町で実際に訪れた高級店を実食レビューとともに紹介。接待や会食、記念日、デートなど、それぞれのシーンで選びやすい店をまとめている。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
寿司
高柿の鮨

2018年、水天宮前にオープンした「高柿の鮨」は、江戸前鮨の名店「新ばし しみづ」で研鑽を積んだ高柿伸英氏が営む鮨店。

カウンター6席のみの落ち着いた空間で、握りに集中できる静かな時間と、師匠譲りの江戸前鮨を味わえる一軒として知られている。
赤酢を主体にした酸と塩が際立つシャリに、丁寧な仕事を施した魚介を合わせる握りは、修業先の流れを感じさせながらも独自の個性を表現。
平目や墨烏賊、赤貝、車海老、穴子までテンポよく供され、最後まで完成度の高いコースが続く。静寂の中で握りと向き合う、人形町・日本橋エリアを代表する江戸前鮨の実力店である。
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箱崎町すみと

2023年9月30日、水天宮前にオープンした「箱崎町すみと」は、横浜の名店「なか條」で10年以上研鑽を積んだ黒川清人氏が独立した江戸前鮨店。

地下にひっそりと佇むカウンター中心の空間で、伝統的な江戸前の仕事と店主の感性を融合させたおまかせコースを提供している。
豊洲市場から仕入れる旬の魚介に加え、「やま幸」のマグロや季節の貝類を使用し、昆布締めや湯引き、炙りなど丁寧な仕事を施した握りが魅力。
赤酢と米酢を合わせたシャリはほどよい酸味でネタの旨味を引き立て、鮪や小肌、イクラなど一貫ごとの完成度の高さが際立つ。
神奈川の地酒を中心とした日本酒も揃い、水天宮前で本格的な江戸前鮨を味わえる実力店として注目を集めている。
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鮨かみなり

2024年12月3日、人形町にオープンした「鮨かみなり」は、銀座の名店「鮨さえ㐂」で約10年、さらに「鮨 白金さえ㐂」の料理長を務めた荒木大貴氏が独立した江戸前鮨店。
姫路で寿司店「雷寿司」を営む実家の屋号にちなみ店名を掲げ、豊洲市場や関西から旬の魚を仕入れ、本格的な江戸前鮨を提供している。
仲卸「石司」から仕入れるマグロをはじめ、赤酢と黒酢を合わせたシャリ、ネタごとに調整する温度管理など、一貫ごとの完成度を追求。
季節のつまみを交えたおまかせコースは、修業先で培った技術を軸にしながらも荒木氏らしい個性が光る内容となっている。カウンターに加えて個室も備え、人形町で本格的な江戸前鮨を堪能できる注目店である。
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日本料理・割烹
冨田

2025年1月20日、人形町にオープンした日本料理店「冨田」は、「割烹樹さき」「割烹喜作」「日本料理 太月」「御料理 辻」などで研鑽を積んだ冨田雄亮氏が36歳で独立した一軒。
カウンター7〜8席のみの落ち着いた空間で、店主が一人ひとりと向き合いながら季節のおまかせコースを提供している。
料理は旬の食材を軸に、澄んだ出汁や繊細な火入れ、素材本来の香りや食感を丁寧に引き出す構成が特徴。
奇をてらわず、日本料理の王道を大切にしながらも随所に冨田氏らしい感性が光る。
日本酒は料理に合わせた個性的な銘柄を揃え、静かに食事を楽しみたい会食や接待にも適した一軒。人形町で実直な日本料理を味わうなら有力な一軒。
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吉星

1955年創業、人形町に店を構える「吉星」は、旬の食材を生かした会席料理で長年親しまれてきた日本料理店。
カウンターや個室、座敷を備えた落ち着いた空間で、四季折々の味覚を取り入れたコースを提供し、接待や会食にも利用されている。
初夏には鮎、冬にはふぐや蟹など季節ごとの主役食材を中心に据え、焼物や八寸、お椀、炊き合わせまで日本料理ならではの繊細な仕事が楽しめる。
鮎の塩焼きや稚鮎、蓼酢を合わせた一皿など、素材本来の香りやほろ苦さを生かした料理が印象的で、四季の移ろいを料理で味わえる人形町の老舗日本料理店。
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人形町今半

1956年、人形町に本店を構えた「人形町今半」は、明治28年創業の流れを受け継ぐ東京を代表するすき焼き・しゃぶしゃぶの老舗。
厳選した黒毛和牛と代々受け継がれる秘伝の割り下を軸に、熟練の仲居が一枚ずつ丁寧に仕上げる関東風すき焼きを提供し、国内外から多くの人が訪れている。
名物のすき焼きは、上質な黒毛和牛の脂の甘みと旨味を引き出す絶妙な火入れが魅力。肉の旨味を吸った野菜や割り下、最後に味わう名物の「ふわ玉ご飯」まで、一つのコースとして完成度が高い。
格式ある和の空間ときめ細やかな接客も含め、人形町を代表する老舗日本料理店として長く愛され続けている。
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平ちゃん

2019年6月、三越前にオープンした「平ちゃん」は、ミシュラン一つ星フレンチ「La Paix」の松本一平シェフが手がけるおでん店。
実家がおでん店だった松本シェフの原点をもとに、和の出汁とフレンチの技法を融合させた独創的なおでんを提供している。
料理はコース仕立てで、おでん出汁を軸に季節の食材やフレンチのエッセンスを組み合わせた構成。
名物のおでん春巻きをはじめ、最後に登場するおでんや土鍋ご飯まで、一皿ごとに素材の香りや旨味を引き出す工夫が凝らされている。
店内はカウンターと半個室を備え、ワインや日本酒とのペアリングも楽しめるなど、従来のおでんの枠を超えたイノベーティブな一軒。
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天ぷら
天ぷら やぐち

2020年7月1日、人形町にオープンした「天ぷら やぐち」は、「みかわ 是山居」の早乙女哲哉氏のもとで22年以上研鑽を積んだ谷口一樹氏が独立した天ぷら専門店。

ミシュラン一つ星を獲得し、綿実油と胡麻油を使った高温・短時間の火入れで、江戸前天ぷらの王道を体現している。
車海老や鱚、墨烏賊、舞茸、穴子など、素材ごとに衣の厚みや揚げ時間を細かく変え、香りや水分、旨味を最大限に引き出す。系譜のなかでも特に高温で香ばしく揚げきるのが特徴。
とりわけ穴子は、衣の香ばしさと身のふっくらした食感が重なり、修業先の技術を踏まえながらも谷口氏ならではの力強さが表れている。人形町で正統派の江戸前天ぷらを味わえる代表的な一軒。
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日本橋 蕎ノ字

静岡県島田市で2000年に創業し、2016年10月30日に人形町へ移転した「日本橋 蕎ノ字」は、「天ぷら食って蕎麦で〆る」を掲げる天ぷらと手打ち蕎麦の店。
店主の鈴木利幸氏は蕎麦店に生まれ、日本料理店などで研鑽を重ねた後、静岡の魚介や野菜、山菜を中心に据えた独自のコースを築き上げている。
掛川のアスパラガスや藤枝の椎茸、自ら採る山菜まで、静岡食材にもこだわりがある。
終盤には桜海老のかき揚げを添えた温かい蕎麦や、香り高い二八蕎麦が供され、揚げ物の余韻を軽やかに整えてくれる。天ぷらと蕎麦の双方を高い完成度で味わえる人形町を代表する予約困難店。
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江戸前晋作

2022年5月に人形町へ移転した「江戸前晋作」は、店主・西村晋作氏が独学で築き上げた江戸前天ぷらを味わえる名店。
17歳で上京後、「みかわ是山居」の天ぷらに衝撃を受け、弟子入りするのではなく100回以上通いながら、専門書や論文、自宅での試作を重ねて独自の技術へとたどり着いた。
粉をマイナス60℃で乾燥させ、食材ごとに粉・水・卵の配合や衣のまとわせ方を変えるなど、調理は徹底して理論的。
高温と低温、焼きや蒸しも組み合わせながら、穴子や貝、野菜などに天ぷらとしての意味を与えていく。江戸前の枠に収まりながらも、常に新しい表現へ挑み続ける、人形町を代表する予約困難店。
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焼鳥
酒亭 湯澤

2024年11月25日、馬喰横山にオープンした「酒亭 湯澤」は、鐘ヶ淵の予約困難店「酒亭 田中」から独立した湯澤圭介氏が手がける焼鳥店。

紀州熊野地鶏を使った焼鳥を軸に、日本料理の技法を織り交ぜたコースを提供し、師匠から受け継いだ酒亭のスタイルを発展させている。
焼鳥の合間には白湯スープや季節の一品、天ぷら、刺身などがテンポよく供され、やま幸のマグロや赤酢のシャリを使った寿司が登場することもあるなど、焼鳥の枠に収まらない構成が魅力。
紀州熊野地鶏の繊細な火入れと和食の丁寧な仕事を気軽な価格で楽しめる、人形町・日本橋エリアで注目を集める一軒。
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おが和

2010年創業、人形町駅から徒歩約2分に店を構える「おが和」はランチは行列ができる人気焼鳥店。
ランチの焼鳥重は、大ぶりでしっとり柔らかな鶏肉に、炭火の燻香と継ぎ足しの甘辛ダレが重なり、海苔を敷いたご飯との一体感が際立つ一品。鶏スープや漬物まで含めて完成度の高いランチを楽しめる。
夜の焼鳥も肩ひじ張らない雰囲気。人形町を代表する行列店の一つとして、多くのファンを集めている。
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フレンチ
ASAHINA Gastronome

2018年10月、日本橋兜町にオープンした「ASAHINA Gastronome」は、ジョエル・ロブションのもとで長年料理長を務めた朝比奈悟シェフによるフレンチレストラン。
東京証券取引所を望む一角に構え、クラシックとモダンを融合させた料理と空間で、グランメゾンならではの非日常を描いている。
ロブションを思わせる緻密な盛り付けに加え、異なる食感や香りを一皿の中で組み合わせ、デザートやミニャルディーズまで高い完成度を保っている。
人形町・日本橋エリアで、記念日や会食にふさわしい本格フレンチを探す際に外せない一軒。
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La Paix

2014年、日本橋エリアにオープンした「La Paix」は、和歌山県出身の松本一平シェフが手がけるフレンチレストラン。
店名はフランス語で「平和」を意味し、生産者から届く旬の食材を使い、フランス料理の伝統に日本の四季や感性を重ねたコースを提供している。2018年版ミシュランガイド東京で一つ星を獲得した。
料理はクラシックな技法を軸に和の食材や季節感を取り入れた独創的な構成が特徴で、魚介や肉、野菜それぞれの持ち味を生かしながら、酸味や香り、食感を重ねる繊細な一皿へ仕上げる。
遊び心を忍ばせたデザートまで一貫した世界観があり、温かなサービスとともに、記念日や会食にもふさわしい人形町・日本橋エリアを代表するフレンチである。
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ラペティ(L’appétit)

2025年7月、三越前にオープンした「ラペティ(L’appétit)」は、ミシュラン一つ星フレンチ「La Paix」が手がけるビストロ。
La Paixで4年間スーシェフを務めた廣瀬翔太郎シェフが厨房を預かり、本格フレンチの技法をベースに、日本の洋食文化を融合させた独自のコースを提供している。
名物のメンチカツや鹿カツ、シーフードドリアなど、どこか懐かしい洋食をフレンチの技術で再構築した料理が並び、旬の魚介や野菜を織り交ぜながら軽やかなコースへと仕立てる。
ライブ感のあるカウンターを中心とした温かな空間で、気軽さと本格派を兼ね備えた一軒として、人形町・日本橋エリアで注目を集めている。
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イタリアン
DA GOTO

2020年11月、三越前にオープンした「DA GOTO」は、イタリアで研鑽を積んだ後藤大輔氏が手がけるイタリアンレストラン。
ピエモンテ州やトスカーナ州で学んだ郷土料理を軸に、日本の旬の食材を取り入れた温かみのある料理を提供している。
店名は「後藤家」を意味し、オープンキッチンを囲む空間は、自宅に招かれたような居心地の良さも魅力である。
前菜からパスタ、肉料理、ドルチェまで、一皿ごとに丁寧な仕事が光るコースは、イタリアの伝統を大切にしながら日本人の味覚にも自然に寄り添う構成。
スペシャリテの真蛸のソプレッサータをはじめ、季節ごとの食材を主役に据えた料理も高く評価されている。親しみやすさと本格的な技術を兼ね備え、三越前を代表するイタリアンの一軒として支持を集めている。
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ムレーナ

2024年10月29日、三越前にオープンした「ムレーナ」は、イタリア各地の郷土料理をコースで味わえるリストランテ。
シェフの溝口真哉氏は大阪の名店「ラ・ムレーナ」で修業後、イタリア全土を巡り、帰国後は滋賀の名精肉店「サカエヤ」のレストランで腕を振るった経験を生かし、日本では珍しい郷土料理を提供している。
ウンブリチェッリやピチ、ロリギタスなど地域ごとに異なるパスタや、現地の家庭料理を忠実に再現した滋味深い一皿が魅力。
サカエヤから仕入れる肉を中心とした火入れも高く評価され、派手な演出ではなく、土地ごとの食文化をそのまま伝えるような料理が続く。
人形町・日本橋エリアで、本場イタリアの郷土料理をじっくり味わいたい人におすすめの一軒。
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peace(ピース)

2023年2月7日、三越前にオープンした「peace」は、「La Paix」が手がけるイタリアンレストラン。
「平ちゃん」に続くグループ3店舗目として誕生し、フレンチの技法とイタリア料理を融合させた独自のコースを提供している。
トルテッリーニやタリオリーニ、パッパルデッレなど複数のパスタを軸に、魚介や旬の野菜を生かした料理が続く構成が特徴。
系列店で出た食材を活用するなどサステナブルな取り組みも取り入れ、重すぎない味わいと親しみやすい構成で幅広い世代が楽しめる。
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