東京屈指のラーメン激戦区として、東口・西口の双方に数多くの店が集まる池袋。
昔から続く店に加え、つけ麺、淡麗系、味噌、家系、二郎系など選択肢は幅広く、駅周辺だけでも店選びに迷うほど層が厚い。
本記事では、池袋駅から半径800mに絞って実際に足を運んだラーメン店をジャンル別に紹介。味や特徴を実食ベースでまとめながら、池袋でラーメンを探す際の選択肢を整理していく。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
淡麗系(醤油・塩)
ジャパニーズ ラーメン 五感

2023年4月に東池袋でオープンした「Japanese Ramen 五感」。
初年度にミシュランガイド東京のビブグルマンに選出され、比内地鶏やみやざき地頭鶏、黒豚、羅臼昆布、複数の貝類など国産素材を軸に、炭火の香りまで一杯の構成要素として組み込んでいる。
塩らぁめんは、地鶏の厚みある旨味に蛤・アサリ・シジミの出汁が重なり、青柚子の清涼感と炭火の薫香が次々と表情を変える。
醤油は鶏と貝の出汁を土台に、醤油のコクと炭火の香ばしさが調和。素材と香りを緻密に積み上げた、出汁料理を思わせる完成度の高い一杯である。

宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀 池袋店

2023年4月2日にアパホテル〈池袋駅北口〉1階でオープンした「宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀 池袋店」。
ミシュランガイドのビブグルマンにも選出された雑色「琥珀」の3号店で、本店とは異なり予約不要で利用できる。
中華蕎麦は島根県・宍道湖産しじみをふんだんに使い、貝特有の柔らかな甘みと滋味深い旨味を引き出したスープが軸。
特に塩はしじみの風味が素直に広がり、低温調理のロースや吊るし焼きバラなどのチャーシューが彩りを添える。本店の持ち味を池袋で気軽に楽しめる一軒。
塩そば専門店 桑ばら

池袋駅東口から徒歩10分ほどに構える「塩そば専門店 桑ばら」。
2005年に「塩そば専門店 まるきゅうらあめん」として創業し、2013年に現在の屋号へ変更。
濃厚系が全盛だった時代から塩一本を貫き、池袋で20年以上続く塩ラーメン専門店。
塩そばはタレを使わず、岩塩を直接スープに溶かし込む独自の仕立て。
透明感のある見た目に反して塩気はかなり強く、輪郭の鋭いキレと旨味が一気に押し寄せる。
硬めで歯切れのいい麺、香ばしいメンマやチャーシューもその力強さに負けず、日替わりの「裏そば」も展開。
淡麗という言葉だけでは括れない、塩のインパクトを前面に押し出した一杯を楽しめる。
秋刀魚中華そば生粋 池袋本店

池袋駅西口から徒歩5分ほどに構える「秋刀魚中華そば生粋 池袋本店」。
懐石料理などで研鑽を積んだ店主が、秋刀魚を主役に据えて独自の一杯へと仕立てるラーメン店。
中華そばは塩焼きにした秋刀魚から取る出汁を軸に、魚の旨味と焼いた香ばしさを重ねたスープが特徴。
クセや重さを抑えながら秋刀魚らしい風味をしっかり残し、タマネギや長ネギの薬味が後味を整える。厚切りチャーシューやメンマを合わせた、池袋でもひときわ個性の立つ魚介系ラーメン。
つけ麺
ベジポタつけ麺えん寺

2013年4月にオープンした「ベジポタつけ麺えん寺 池袋店」。
池袋駅北口から徒歩4分ほどにあり、野菜を煮込んだポタージュと豚骨・鶏ガラ、魚介出汁を重ねる「ベジポタ」つけ麺を軸とする。
つけ汁は濃厚ながら、野菜由来の甘みと酸味が重なることで重たさを抑えた仕立て。
合わせる胚芽麺は小麦の香ばしさと力強いコシがあり、とろみのあるスープをしっかりと持ち上げる。動物系と魚介、野菜の旨味を一杯にまとめた、池袋で長く親しまれる個性派つけ麺。
東池袋 大勝軒 南池袋店

2003年にオープンした「東池袋大勝軒 南池袋店」。東池袋大勝軒の創業者・山岸一雄氏の弟子である飯野敏彦氏が手がけ、「特製もりそば」の味を受け継いできた一軒。
甘み・酸味・辛みを効かせた動物系と魚介のつけ汁に、コシのある自家製麺を合わせる。
つけ麺の元祖として知られる東池袋大勝軒の系譜を池袋で味わえる存在で、もりそばのほか中華そばも揃う。太めの麺をたっぷりとつけ汁にくぐらせて頬張る、大勝軒らしい豪快さも魅力。
東京アンダーグラウンドラーメン 頑者

池袋駅西口地下街「東武ホープセンター」に構える「東京アンダーグラウンドラーメン 頑者」。
川越の行列店「頑者」の系譜を受け継ぎ、駅直結という使いやすい立地で、本店譲りの濃厚つけ麺を楽しめる一軒。
鶏ガラや豚骨を長時間煮込んだ動物系スープに、煮干しや鰹節などの魚介を重ねたダブルスープが軸。
濃厚ながら醤油のキレが後味を整え、魚粉を加えることでさらに香りが立つ。
合わせる自家製極太麺はツルッとした喉越しと強い弾力があり、力強いつけ汁をしっかり受け止める。
味噌ラーメン
萬馬軒 池袋西口店

2020年11月20日オープン。池袋駅西口エリアに構える「萬馬軒 池袋西口店」は、1988年(昭和63年)に目黒で創業した萬馬軒の流れを汲む味噌ラーメン専門店。
豚骨や鶏ガラをベースに、数種類の味噌をブレンドした特製味噌ダレを合わせる。
スープは動物系の厚みに味噌のコクと塩味をしっかり効かせた濃厚な仕立てで、モヤシや白髪葱などが加わる。
麺は三河屋製麺の太麺で、モチモチとした力強い食感が濃いスープと好相性。通常の味噌に加えて辛味噌やつけ麺も揃い、池袋で濃厚な味噌ラーメンを食べるなら押さえておきたい一軒。
家系ラーメン
皇綱家

2020年にオープンした「皇綱家(きづなや)」。
野方の家系ラーメン店「輝道家」出身で、池袋でその流れを汲む一杯を提供する。店内はL字型のカウンター席のみで、ライスは追加料金で食べ放題となっている。
スープは醤油を前面に押し出し、豚骨の厚みを重ねた塩味強めの攻撃的な仕上がり。
ツルッともっちりした多加水麺を合わせ、スモーキーなチャーシューが脇を固める。
濃いスープは白飯との相性もよく、醤油と豚骨がガツンと押し寄せる力強い家系ラーメンを池袋で楽しめる。

武蔵家 池袋店

2012年7月30日にオープンした「武蔵家 池袋店」。池袋駅西口エリアに構える、新中野武蔵家系の流れを汲む家系ラーメン店で、カウンター8席のコンパクトな店内ながら深夜まで営業。終日無料で提供されるライスも特徴のひとつ。
実食時は鶏油や豚骨の厚み、醤油ダレともに穏やかで、同じ武蔵家でも店舗による味の違いを強く感じる仕上がりだった。
一方でほうれん草は量もしっかりあり、無料ライスと組み合わせればボリュームのある一食。

二郎系ラーメン
ラーメン二郎 池袋東口店

2001年2月17日オープンの「ラーメン二郎 池袋東口店」。
歌舞伎町店と同じ有限会社エヌエス・プランニングが運営する、いわゆる「NS系」の一軒で、池袋駅東口エリアで長く営業を続けている。

ラーメンは平打ちの極太麺に豚、ヤサイ、ニンニク、アブラを重ねる構成。
実食時は表面を覆う油の影響で序盤こそ薄く感じたものの、天地返しすると丼底の濃い醤油ダレが一気に混ざり、後半はかなり鋭い塩味へと変化した。
スープを吸って色づいた麺や、ホロホロに柔らかな豚の存在感も強く、池袋で直系二郎を味わうなら外せない一杯。

担々麺・旨辛ラーメン
カラシビ味噌らー麺 鬼金棒 池袋店

2018年5月18日オープン。「カラシビ味噌らー麺 鬼金棒 池袋店」は、2009年に神田で創業した「鬼金棒」の池袋店。

池袋駅東口から徒歩圏内にあり、唐辛子の「カラ」と山椒の「シビ」をそれぞれ好みで調整できる独自のスタイルをそのまま受け継いでいる。
豚骨や鶏ガラ、魚介を重ねた厚みのあるスープに特製味噌を合わせ、唐辛子油と山椒の香味油で刺激と香りを加える。
麺は太さの異なる3種類を組み合わせたもちもち食感で、濃厚なスープをしっかり持ち上げる。
辛く煮込んだ角煮やヤングコーンなど具材にも個性があり、単に辛いだけではなく、味噌のコクと痺れ、香辛料の余韻まで重ねた一杯を楽しめる。
蒙古タンメン中本 東池袋店

池袋駅東口から徒歩10分ほどにある「蒙古タンメン中本 東池袋店」。
味噌タンメンを土台に辛子麻婆豆腐を重ねた「蒙古タンメン」を中心に、辛さを突き詰めた「北極ラーメン」など、中本ならではの辛旨系メニューを幅広く揃える。
ベースとなる味噌スープには鶏ガラのコクと野菜の甘みが溶け込み、辛さだけに頼らない厚みのある味わい。
中太ストレート麺に濃厚なスープと麻婆豆腐が絡み、食べ進めるほど辛味と旨味が一体になっていく。定番から激辛、限定メニューまで選択肢が多く、その日の辛さ耐性に合わせて楽しめる一軒。

個性派ラーメン
麺屋 Hulu-lu

池袋駅西口から徒歩10分ほど、池袋二丁目に構える「麺屋 Hulu-lu」。
護国寺「ちゃぶ屋」で店長を務めた店主が2012年に独立して開いたラーメン店で、店主が好きなハワイをコンセプトにした内装やBGMなど、一般的なラーメン店とは異なる空気感を持つ。
醤油SOBAは、吉備黒鶏や丸鶏などをベースにした透明感のある淡麗スープに、全粒粉入りの自家製中細ストレート麺を合わせる構成。
あっさりとした鶏の旨味に柚子の爽やかな香りが重なり、フライドオニオンや糸唐辛子がアクセントを加える。
硬めで歯切れのいい麺、大ぶりで分厚くしっとりとしたチャーシューも印象的で、ハワイアンな店の個性と端正な一杯を同時に楽しめる。

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