京都の「大市」で鼈を食べに東京から新幹線に揺られること約2時間。
店は京都駅よりタクシーで約20分ほど。タクシー運転手には住所を伝えるより店名を言ってあげた方が伝わります。そのくらい有名なお店です。
元禄年間(江戸中期)、初代 近江屋定八が創業してから約340年もの間18代続いた老舗店。店は当時のままらしいです。
なんだか江戸時代にタイムスリップしたかのような店構えでこれが店内に入ってからもなかなか雰囲気あるんです。
ちなみにこちらのお店、漫画「美味しんぼ」にも登場。土鍋にすっぽんの旨味が染み込んでるという話だったがそれは…まぁ漫画ですから笑
料理は◯鍋のコース24,500円のみ。余計なものは出ず、先付のしぐれ煮のあといきなり鍋で雑炊で〆ます。
すっぽん肉のしぐれ煮
鶏肉っぽい身質とコラーゲン。胃袋はすでに受け入れ体制OK。
すっぽんの土鍋
鍋はコークスにより1,600℃で一気に炊き上げグツグツと音を立ててやってきた。高温にするのはすっぽんが溶けてしまうからだとか。これだけの高温にも耐えられる土鍋も凄いな。
まずはスープだけ
すっぽんの出汁、醤油、酒のみで作られたスープはしっかりとした動物系の土台と旨味を感じさせる。
味付け的にはかなりシンプルなはずだけどこれが完璧なバランスを成しています。
生姜も効いていてこの中に麺を入れたくなるくらいスープにパワーがある。
すっぽんは安定的に確保できる浜名湖の養殖。
骨付きのすっぽんは旨味に溢れておりプルプルで例えようのない滋味に溢れている。
コッテリなのにスッキリとして、シンプルでいて力強い。
臭み?全くありません。これが苦手な人は苦手意識だと思います。それくらい洗練されてます。
一通り食べ終えるとおかわりが出てくる。なるほど、2回に分けて熱々の状態でいただけるわけか。
雑炊は卵と餅を入れていいか確認されます。
店員さんが手際良く雑炊を作ってくれる。
色味が濃い卵を使用。この濃い色は餌の違いなんだとか。
濃縮したすっぽんの旨味が全て出た雑炊。たまらんです。
餅も店でついてるのかな?
徐々に水分が減っていくとさらに旨味が凝縮されていくような感じが味わえます。
最後には鍋にお焦げが付着するので削っていただくと香ばしさもまた旨味となる。
梨
お会計は日本酒飲んで一人約28,000円。
コースはほぼ鍋なので余計なものがなくて個人的には好みです。
強烈な旨味体験。近ければ月一で食べに来たいくらい。ごちそうさまでした。
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