東京・赤坂にある老舗蕎麦屋「室町 砂場 赤坂店」。
1964年創業の歴史あるお店で、いまさら説明不要だろうが江戸蕎麦御三家の一つ。
2024年6月訪問
日本橋の本店へは伺ったことがあったがこちらはお初。
平日の12時半で満席。
店内は小上がりもあり、ふすまなどから昭和の昔ながらの家を彷彿とさせる。
さて、ここに来たらやはり天もりだろう。
なんたってこの室町 砂場は天もり、天ざる発祥の店である。しかしかき揚げが入るだけで金額が跳ね上がるのなんの。
・天もり 2,090円
物凄いスピード感でやってきた。まるで吉野家の牛丼並である。
熱々のつゆに冷たい蕎麦。
つけ過ぎると蕎麦がぬるくなってしまうし風味がつゆで消されてしまう。
つける量は半分ほど。ズズっといただけば甘辛いつゆの温かさと冷えたそばの温度コントラストを楽しめる。
そうだよ、これですよ。
つけ麺ってここからきてるよね?
しかし相変わらず蕎麦の量が少ない。写真撮影しなかったら食事時間は1分。
せめてもうちょい蕎麦は欲しい。
確かにせっかちなタイプなのは認めるが吉野家並みのスピード感で2,000円は高級ランチと言わざるを得ない。まぁ、すきやばし次郎程じゃないが。
ではなぜ江戸の高級蕎麦は量が少ないのか?
なぜならもともと江戸の蕎麦は食事ではないからだ。いわゆるおやつである。昼過ぎにお邪魔して酒を食らって蕎麦で〆る。それが粋とされて文化として残った。
「少ねぇよ」と批判するのはどうやら無粋なようである。こりゃ失敬。
気を取り直して蕎麦湯をもらう。
鰹のいい香りが鼻を抜ける。
なんだかんだ言ってつゆまで飲み干すと胃が満足し始めた。
あら?こりゃいい軽食じゃないか。カロリー的にもダイエットにもってこいだ。蕎麦ってやっぱり美味い。ごちそうさまでした。
2024年10月訪問
「いらっしゃいまし」
「ありがとう存じます」
接客の言葉から何も変わらない。
初めての人には「天もり」を勧めるが、何回かきてる人なら「大もり」だろう。
だって天もりは2,000円台だ。金額が全然違う。
すぐに出てくる薬味とつゆ。
つゆには何も入れないでおく。
艶やかな蕎麦がやってきた。撮影するなら伸びないうちにサッと。
コメント