武蔵野うどんは、単なる「うどん」ではない。
顎が疲れるほどの硬い麺、濃いめのつけ汁、肉の旨み。
その組み合わせひとつで、まったく別の料理になる奥深い一杯だ。
都内には多摩エリアを中心に、老舗から個人店まで多くの武蔵野うどんが存在する。
そこで本記事では、実際に食べた中から武蔵野うどんを厳選し、整理した。
※新しい店が出れば、このリストは随時更新する。
豚や|歯が弱い人注意!超極太、極硬の肉汁うどんを貪る!

西荻窪駅から約1km、徒歩だとやや距離のある武蔵野うどん専門店。開店直後に満席になる人気ぶりで、並びを避けるなら早めの到着が必須。
メニューはシンプルで、醤油ベースの「黒」と塩ベースの「白」の2種類。看板メニューの豚肉汁うどんは並でも約500gとしっかりしたボリューム。
麺は極太かつ不揃い、さらに胚芽入りで茶色がかった見た目。食感はツルっとしつつもゴワゴワで、モチモチ感はほぼなく、とにかく硬い。
一本ずつ処理していくような食べ方になる。食べ進めるほど顎とこめかみが疲れてくるレベルの剛麺。
つけ汁は豚バラとネギがたっぷり入った濃いめの仕立てで、この暴力的な麺を受け止める。麺の風味とつゆを一緒に流し込むことで完成するバランス。

とこ井|顎が痛くなるほどの極太硬麺の武蔵野うどんがなぜ支持されるのか?

高円寺駅南口から徒歩3分の武蔵野うどん専門店。店内はカウンターのみで食券制、麺は「冷・温」に加えて極太・細麺・ひもかわの3種類から選択可能、あいもりにも対応するなど選択肢の広さが特徴。
豚肉、ネギ、揚げが入った甘辛い醤油ベースのつけ汁は王道の構成で、熱々のつゆに冷たい麺をくぐらせるスタイル。
対して麺はかなり振り切っており、特に極太は平打ち気味で密度が高く、硬さと噛み応え、小麦の風味が強い。
いわゆるコシではなく「噛ませる麺」で、食べ進めるほど甘みが出てくる。
一本ごとに厚みのムラがあり、均一ではない手打ちらしい質感も含めて体験として成立している。

うちたて家|野趣あふれる「噛むうどん」武蔵野うどんの名店

池袋駅東口、ジュンク堂の先にある武蔵野うどんの専門店。2002年オープンで、池袋のような都心寄りのエリアでしっかり武蔵野うどんを打ち出している貴重な一軒。
武蔵野うどんの中でもかなり太くて重たい麺。表面はなめらかというよりややゴワつきがあり、すすって食べるというより、しっかり噛んで食べるタイプ。
食べ進めるほど顎が疲れてくるくらいの力強さがありつつ、そこに武蔵野うどんならではの魅力があります。
つけ汁は鰹出汁をベースにした比較的さらりとした仕上がりで、極太麺にべったり絡むというより、麺と一緒につゆも含めて楽しむスタイル。
特にピリ辛つくね汁は、甘みと辛みのバランスがよく、重たい麺を最後まで食べさせる力がある。

小平うどん 聖蹟桜ヶ丘店|荒々しい噛めば味のある極硬うどん

聖蹟桜ヶ丘駅東口から徒歩1分の武蔵野うどん専門店。小平に本店を構える「小平うどん」の支店で、多摩エリアでは珍しく、駅近で武蔵野うどんが食べられる立地の良さも強み。
麺量はボリューム強め(400g〜600gクラス)。極太で角ばった麺はしっかり茶色がかっており、見た目からして武蔵野うどんらしい迫力。
すすれるタイプではなく、一本ずつ噛み切るように食べる硬さと重さで、小麦の風味をダイレクトに感じる構成。モチモチ感もあるが、粘りよりも密度と硬さが前に出る。
つけ汁は豚バラとネギがたっぷり入った熱々の和風出汁ベース。見た目以上にしっかり味があり、この極太麺でも負けていない。
提供スピードも早く、ボリューム含めてガッツリ食わせる武蔵野うどんという方向性で、食後は出汁割りも可能。

よしふじ|ツルツルモチモチの食べ易い武蔵野うどん

小平駅から徒歩15分ほど、小平市にある武蔵野うどんの店。駐車場もあり車利用が現実的で、店内はテーブル席と小上がりのゆったりした造り。
武蔵野うどんとしてはやや細めで、不揃いな手打ち麺。一般的なゴワゴワ系とは異なり、ツルツル・モチモチで喉越しもある食べやすいタイプに振れている。
硬さより、水分をしっかり含んだしなやかさと小麦の甘みで食べさせ、武蔵野うどんの中ではかなりマイルドな立ち位置。
つけ汁は豚バラ入りの鰹出汁ベースで、甘辛のバランスがよく素直に旨い。麺が強すぎない分、つゆとの一体感も出やすく、最後までストレスなく食べ進められる。なおスープ割りは出汁ではなくお湯や水で調整するスタイル。

肉汁うどん 長嶋屋|ミスター長嶋ファンにはたまらない村山糧うどん屋さん

武蔵村山市にある村山糧うどんの店。糧とは茹でた小松菜、ほうれん草、ネギなどが麺の上に一緒に盛られるうどん。
野球好きの店主による一軒で、店内はユニフォームやサインが並ぶ独特の空気感。
天ぷら付きのセットや大盛り無料などボリューム調整がしやすい構成。
提供は土鍋でグツグツの状態という珍しいスタイルで、最後まで熱々で食べられるのが特徴。
麺は国産小麦の全粒粉を使用し、やや茶色がかった武蔵野らしい見た目。さらにほうれん草を練り込んだ麺も混ざる仕様で、ビジュアルのアクセントになっている。
食感はツルっとした口当たりに対して芯はしっかり強く、硬すぎずむちっとした弾力と小麦の風味が前に出る。
つけ汁は豚肉入りながら比較的あっさりめで、出汁のニュアンスが最初から効いた仕上がり。ガツンと濃いタイプではなく、麺の風味を活かして食べるバランス。

笑乃讃|柔らかめで食べやすい村山糧うどんと煮干し天ぷら

武蔵村山市、イオンモールの目の前にある村山糧うどんの店。平日でも満席になる地元人気店。
特徴は、提供時に煮干しの天ぷらが出てくる独特のスタイルと、地場野菜の糧がしっかり添えられる点。
肉汁つけうどんは並300gで、450gまで増やしても食べやすいバランス。
麺はやや茶色がかった見た目ながら、いわゆる武蔵野のゴワゴワ系ではなく、ツルっとした舌触りとしなやかさのあるタイプ。硬さで押すというより、滑らかさと小麦の風味で食べさせる。
つけ汁は鰹出汁ベースに豚バラと油揚げ、ほんのり甘みと油のコクがありつつもしょっぱさは控えめ。最初から出汁割りも用意されており、最後までストレスなく食べ切れる。

関連記事










