豚骨ラーメンは東京でも高い人気を誇るラーメンジャンルのひとつだ。
本場博多の味を受け継ぐ王道店から、濃度を極限まで高めた超濃厚系、独自の進化を遂げた個性派まで、そのスタイルは実に幅広い。
そこで本記事では、私が実際に訪問した店の中から東京でおすすめしたい豚骨ラーメンの名店をまとめた。
※新しい店を訪問した際は、このリストに随時追加していく。
新宿エリア
ラーメン龍の家

福岡県久留米市発の人気店。2009年に新宿小滝橋通りへ進出し、現在では新宿を代表する豚骨ラーメン店の一つとして定着している。
豚の頭骨と水のみで炊き上げる豚骨100%スープが特徴。
濃厚でクリーミーな口当たりながら臭みはなく、焦がし玉ねぎやニンニクを使った香味油が加わることでコクと香ばしさが広がる。
細麺との相性も良く、替玉まで美味しく食べ進められる完成度の高さが魅力だ。
チャーシューやキクラゲ、ネギなど具材のバランスも良く、豚骨ラーメンとしての満足度は高い。
名物の「もつつけ麺」も人気だが、まずは王道の豚骨ラーメンを味わいたい。

博多ラーメン でぶちゃん

高田馬場に店を構え、博多ラーメンを軸にしながら、屋台のように酒とつまみも楽しめる一軒。
単なるラーメン店ではなく「飲める豚骨ラーメン店」として支持を集めている。
スープは泡立ちのある豚骨カプチーノ系で、マイルドな丸みと豚骨の香りをしっかり感じる仕上がり。
臭みをただ強調するのではなく、熟成香として成立させた本場感があり、博多に近い空気を東京で味わえる。
特徴的なのは麺の硬さを聞かないスタイル。
しっかり茹で切った柔らかめの麺で、一般的なバリカタ文化とは異なる博多ラーメンの原点を提示している。酒を飲み、つまみを挟み、最後にラーメンで締める使い方まで含めて魅力のある一軒だ。

渋谷エリア
麺の坊 砦

一風堂の一番弟子として知られる店主が神泉エリアで手掛ける豚骨ラーメン店で長年この地で営業を続け、今も根強い支持を集めている。
代表メニューは砦らぁめん。スープは程よく乳化した丸みのある豚骨で、濃厚ながら重すぎず、ネガティブな臭みを抑えた飲みやすい仕上がり。
店内には豚骨らしい香りが漂うが、ラーメン自体はバランスが良く、素直に旨いと思える一杯だ。
麺は細麺と太麺から選べ、細麺はバリカタにするとザクッとした粉感を楽しめる。チャーシューも厚みがありながら柔らかく、替え玉までしっかり満足できる。

ラーメン凪 豚王 渋谷本店

煮干しラーメンで知られる「凪」が手掛ける豚骨ブランド。

2006年にオープンし、現在は海外展開も行う豚骨ラーメンブランドの旗艦店的な存在。
基本の豚王ラーメンは、20時間炊き上げた豚骨スープに極細麺を合わせる一杯。
スープは臭みが少なく、軽すぎず重すぎないマイルドな豚骨感が特徴。
注文用紙で麺の硬さやニンニク、ネギ、チャーシューなどを選べるスタイルも分かりやすい。
注意したいのは「こってり」指定。スープ濃度というより油の量が増える印象で、かなり重く感じる場合がある。初訪問ならまずはノーマルで味わうのが無難。
唐そば

昭和34年に北九州・黒崎で創業し、1999年に渋谷へ移転した「唐そば」。
渋谷で長く営業を続ける老舗豚骨ラーメン店で、濃厚豚骨とは異なる「毎日食べられる」あっさりした一杯を提供している。
スープは豚骨に鶏ガラや香味野菜を合わせた構成。臭みは少なく、軽やかな飲み口ながらコクもあり、博多系の濃厚豚骨とはまた違う落ち着いた味わいが特徴。
麺は豚骨ラーメンとしてはやや太めのストレート麺で、もちっとした食感が個性的。
チャーシューやモヤシ、キクラゲを合わせた構成もどこか懐かしい。
博多風龍 渋谷店

渋谷駅の井の頭線改札からすぐの立地にあり、サッと豚骨ラーメンを食べたい時に使いやすいチェーン系豚骨ラーメン店。
スープは白濁したライトな豚骨で、臭みは抑えられ食べやすい仕上がり。
濃厚さや奥行きを求めるタイプではないが、細麺をバリカタで啜る快感と手軽さが魅力。チャーシュー、キクラゲ、ネギというシンプルな構成も分かりやすい。
最大の強みは替玉2玉無料。胡麻やニンニク、スープダレで味変しながら、駅前で手早く満腹になれる。渋谷で安く豚骨ラーメンを食べたい時や、ボキボキの細麺が無性に欲しくなった時に。

赤坂・六本木エリア
博多ラーメン 和

豚の頭から爪先まで使い、豚骨の旨味を徹底的に引き出した濃厚豚骨ラーメンを提供する赤坂の人気店。
赤坂見附駅からもアクセスしやすく、ランチから飲んだ後の締めまで幅広く利用されている。
スープは呼び戻し製法と取りきり製法を組み合わせた独自の作り方で、泡立つようなクリーミーさと濃厚な豚骨の深みが特徴。
臭みはほとんどなく、豚骨の旨味だけをなめらかに抽出したような純度の高い味わいに仕上がっている。
麺は福岡のトリオ製麺から直送される低加水の細麺。小麦の香りと粉感が濃厚スープとよく合い、替え玉無料というサービスも嬉しい。

博多麺房 赤のれん

福岡の老舗「赤のれん」で修業した先代が独立し、1978年に西麻布で開業した博多ラーメン店。
東京でまだ豚骨ラーメンが一般的ではなかった時代から、本格的な博多ラーメンを提供し続けてきた老舗である。
スープはゲンコツを使い、五右衛門釜で継ぎ足しながら炊き続ける豚骨スープ。
白濁してとろみがあり、豚骨のコクと甘みをしっかり感じるが、飲んだ後の胃にも馴染むまろやかさがある。醤油ダレのキレも加わり、濃厚ながら重すぎないバランスが魅力だ。
特徴的なのは細平打ち麺。ザクッと歯切れよく、豚骨スープとの絡みもいい。ラーメンだけでなく、チュルッとした水餃子も人気で、軽く飲んでつまむ使い方にも向いている。

中野・高円寺・荻窪エリア
中洲屋台長浜ラーメン初代 健太

高円寺駅北口から徒歩圏内、中野区大和町に店を構える福岡出身の店主が手掛ける豚骨ラーメン専門店。
博多・長浜の屋台文化を東京で味わえる一軒として人気を集めている。
最大の特徴は、店外まで漂う強い豚骨臭。いわゆる「くさうま」系の香りで期待値を上げてくるが、実際のスープは意外にもシャバッと軽やか。
あっさりした飲み口ながら豚骨の出汁感はしっかりあり、見た目や香りとのギャップが面白い。
細ストレート麺に分厚いチャーシューを合わせた構成もシンプルで、屋台系豚骨ラーメンらしい魅力がある。

世田谷エリア
博多濃麻呂

福岡市の人気店をルーツに持つ「博多濃麻呂 二子玉川店」。二子玉川では長年親しまれている博多ラーメン店で、2023年には近隣に2号店もオープンするなど根強い支持を集めている。
店名からは重厚な濃厚豚骨を想像するが、実際のスープは意外にも軽やか。
豚骨のコクはしっかり感じさせながらも臭みはなく、後味はすっきりとしている。濃厚系とライト系の中間に位置するようなバランスの良さが魅力。
低加水の細ストレート麺はバリカタとの相性も良く、粉感を楽しめる王道博多スタイル。
替玉前提で量は控えめ。
多摩エリア
博多とんこつらーめん ひゅうが

西調布に店を構える「博多とんこつらーめん ひゅうが」。もともとは町中華として営業していた店を引き継ぎ、2016年に博多豚骨ラーメン専門店へ業態転換した一軒。2020年には同じ下石原エリア内で移転リニューアルし、現在も地元客に親しまれている。
スープは骨感のある豚骨の旨味をしっかり感じる濃厚タイプ。
ほどよいクリーミーさと豚骨らしい香りがあり、ライトに寄りすぎない本場感が魅力だ。醤油ダレもやや強めに効いており、味の輪郭がはっきりしている。
麺は菅野製麺の細麺で、ザクッと歯切れの良い食感。卓上には高菜、紅生姜、ニンニク、胡麻が揃い、替え玉までしっかり楽しめる。

濃厚とんこつラーメン だるま一家 府中分店

府中にて国産豚骨100%を使用した濃厚豚骨ラーメンを提供する一軒。
看板メニューのだるまラーメンは、豚骨を丁寧に炊き上げた粘度あるド濃厚クリーミーなスープが特徴。
若干泡立った豚骨カプチーノ系の見た目で、口当たりはトロッとしながらも臭みは少なく、丸みのある味わいに仕上がっている。
博多系の低加水細麺との相性も良く、ザクッとした食感が濃厚スープをしっかり持ち上げる。
マー油を効かせた黒だるま、辛味を加えた赤だるま、さらに濃度を高めた鬼だるまなど派生メニューも豊富。

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