末広町は秋葉原と上野の間に位置し、中央通りを中心に飲食店が集まるエリア。
ラーメンやカレー、中華、和食、定食など普段使いしやすい店から、少しゆっくり食事を楽しめる店まで幅広い選択肢がある。
本記事では、末広町駅から半径800m程度を目安に、実際に訪れたランチ店をジャンル別に紹介。安く食べられる店、ひとりで入りやすい店、おしゃれな店など、実食をもとに末広町ランチをまとめている。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
ラーメン
Tokyo Style Noodle ほたて日和

秋葉原・末広町エリアに構える「Tokyo Style Noodle ほたて日和」。
2022年12月のオープン以来、北海道産帆立を軸に据えた昆布水つけ麺で注目を集める一軒で、事前記帳制を採用している。
実食した「特製 帆立の昆布水つけ麺 白」は、北海道産の昆布を使ったとろみのある昆布水に、「春よ恋」を使った全粒粉入りの平打ち麺を合わせた一杯。
まずは麺だけ、続いて鰹塩や山葵、さらに帆立の旨味を重ねたつけ汁へと段階的に味を変えていく構成が面白い。
炙り帆立をはじめ、ワンタンや鶏つくね、トリュフオイル、ディルまで香りと旨味を幾重にも組み立てており、最後のスープ割りまで緻密。
麺処 ほん田 秋葉原本店

秋葉原駅の高架下に構える「麺処 ほん田 秋葉原本店」。
2008年に東十条で創業し、2020年に秋葉原へ移転した本田裕樹氏の店で、自家製麺と多層的なスープ、火入れを変えたチャーシューまで細部を作り込む。
実食した醤油は、魚介の香りから動物系の厚み、さらに貝の旨味へと表情を変えるスープが印象的。それだけ要素を重ねながら重たさはなく、滑らかでもっちりとした中細麺との一体感も高い。
3種類のチャーシューもそれぞれ肉と脂の旨味が明確で、行列の長さにも納得させられる完成度。

ラーメン大至

2007年7月30日、湯島にオープン。「三ツ矢堂製麺 中目黒本店」出身の店主が、濃厚豚骨魚介や二郎系が勢いを増していた時代に、あえて「普通のラーメンの最高峰」を掲げて始めた一軒。
建て替えによる休業を経て、2017年6月22日に同じ場所で営業を再開している。
基本のラーメンは、丸鶏や豚骨などの動物系に昆布、椎茸、鰹節などを重ねたスープに、浅草開化楼の中細麺を合わせる構成。
実食すると、鶏のふくよかな旨味と輪郭のある醤油が前に出る、まさに昔ながらの東京醤油ラーメンを磨き上げたような味わい。
海苔、ほうれん草、玉子、ナルト、チャーシュー、メンマという具材も含めて奇をてらわず、店が掲げる「普通」を徹底している。末広町からも歩ける距離にあり、王道の醤油ラーメンを食べたいときに是非。

四川担担麺 阿吽 湯島本店

2007年8月25日オープン。湯島に本店を構える担々麺専門店で、四川担担麺とつゆ無し担担麺を中心に展開する。
最大の特徴は、自家製ラー油による辛さと花椒による痺れをそれぞれ調整できること。胡麻のコクを土台にしながら、自分好みの刺激へ寄せられるのが面白い。
実食した白胡麻の担担麺は、オイリーさ、胡麻の円やかさ、辛味、酸味、花椒の痺れが一体になった厚みのある味わい。
辛味噌を少しずつ溶かすことで表情が変わり、三河屋製麺の中細縮れ麺が挽肉や小海老をしっかり絡める。
水菜のシャキッとした食感も効いており、麺を食べ終えてからもスープに手が伸びる。

カレー
トプカ 神田本店

1994年創業の「トプカ 神田本店」。店名は「TOP QUALITY CURRY(トップ・クオリティー・カレー)」の略で、その名の通り印度カリーと欧風カリーという異なる2系統を軸にする。
実食したAセットは、印度カリーのポークと欧風カリーの牛すじを一度に味わえる構成。
牛すじは粘度のあるルーにトマトの酸味と肉の甘味が溶け込み、印度ポークはさらりとした口当たりから複雑なスパイスと刺激的な辛さが広がる。
重厚な欧風とシャープな印度を交互に食べることで、それぞれの個性がより際立つ。

デリー 上野店

1956年2月28日創業。戦前にインド、パキスタン、スリランカへ駐在していた創業者が、現地で親しんだカレーを日本で再現するところから始まった老舗。
店名の「デリー」は、当時の日本でインドを連想しやすい地名だったことから名付けられたという。後に「ボンベイ」など独立店も生み出している。
代表格は、黒々としたシャバ系の「カシミールカレー」。もともとは「マドラスカレー」とする予定が、印刷時の手違いから現在の名前になったという逸話も残る。
チキンとジャガイモだけのシンプルな構成ながら、数十種類のスパイスによる辛さ、コク、ほのかな苦味が複雑に重なり、食べ進めるほど刺激が蓄積する。
硬めに炊いた石川県産コシヒカリとの相性も良く、食後になって再び欲しくなるような中毒性がある。

エチオピア カリー キッチン アトレ秋葉原1店

1988年に神保町で創業した「カリーライス専門店エチオピア」の味を、秋葉原駅直結のアトレ秋葉原1で楽しめる「エチオピア カリー キッチン」。
もともとカレーとコーヒーの店として始まり、使用していたエチオピアコーヒーに由来して「エチオピア」と名付けられた。その後カレーが評判となり、現在のスタイルへと発展している。
カリーは野菜やスパイスを重ねた香りの強さが特徴で、辛さを上げるほど単純に唐辛子の刺激だけが増すのではなく、スパイスの密度も高まっていく。
「ミックス ビーフ+野菜カリー」は、野菜の甘みとホロホロに煮込まれた牛肉に、時間差で押し寄せる辛さと複雑な香りが重なる仕上がり。
秋葉原店は駅直結という立地も使いやすく、神保町で長く続くエチオピアのカリーを末広町・秋葉原エリアで味わえる。
和食
鳥つね自然洞

末広町駅から徒歩2〜3分、外神田に構える鶏料理専門店「鳥つね自然洞」。
湯島の老舗鶏料理店「鳥つね」の支店として1972年に開業し、1992年に現在の屋号へ変更して独立。昼は親子丼を中心に、夜は丸鶏の水炊きや鳥すき焼きなどの鶏料理を提供している。
ランチで実食した親子丼は、卵を完全に混ぜず、白身と黄身を残したまま限界まで淡く火を入れるのが特徴。
着丼直後は生卵に近いほどとろりとして、ご飯に染み込んだ卵をさらさらとかき込むような口当たり。
下味をつけた柔らかな鶏肉と卵のまろやかさが重なり、食べ進めるにつれてご飯の余熱で卵が固まっていく変化も楽しめる。

丸五

1975年創業。水道橋「かつ吉」から独立した店主が開いた「丸五」は、秋葉原から末広町にかけてのエリアを代表するとんかつ店の一つ。
山形産三元豚を使い、胡麻油で時間をかけてじっくり揚げることで、白っぽく軽やかな衣と柔らかな肉質に仕上げている。
実食した特ロースかつは厚みがあり、噛むと肉汁と脂の甘みがじわりと広がる。
衣は最後までサクサク感を保ち、まずは岩塩で食べると豚そのものの旨味がより鮮明。
コートを預かり新聞を用意するなど接客も丁寧で、料理だけでなく店全体の完成度が高い。行列は覚悟だが、末広町周辺でとんかつランチを選ぶなら外せない一軒。
洋食
厳選洋食さくらい

2000年に上野・湯島エリアで創業した「厳選洋食さくらい」。
昔ながらの洋食を土台に、素材選びから仕込みまで手間を惜しまない料理を揃える。
特製ビーフシチューは牛バラ肉を約3週間かけてじっくり煮込み、オムライスやハンバーグにはコクのある自家製デミグラスソースを合わせる。
オムライスはブイヨンで炊いた米・玄米・白米をブレンドしたチャップライスを、ふわりとした卵で包んだ一皿。
ほかにも具材をたっぷり盛り込んだ「さくらいサラダ」など、定番の洋食に独自の工夫を加えている。
エスニック料理
アロマズ オブ インディア

淡路町・秋葉原エリアに構える「アロマズ オブ インディア」。オーナーのアミット・クマール氏はインドの五つ星ホテル出身で、秋葉原にあったインド料理店「ジャイヒンド」でシェフを務めた経歴を持つ。
同店の閉店後、神田エリアに店を構え、本格的なインド料理を提供している。
実食した「マトン ミルチ」は、レッドチリ、グリーンチリ、ブラックペッパーの各ペーストに、ブラウンオニオンとトマトを重ねた強烈な辛さのカレー。
刺激だけではなく、幾重にも重なるスパイスの香りと奥行きがあり、ホロホロに柔らかなマトンの脂と絡むことで味わいにも厚みが出る。バターチキンやビリヤニなど料理の選択肢もあり、複数のインド料理を組み合わせて楽しめる一軒。

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