永田町は国会議事堂や官公庁、オフィスが集まり、赤坂見附や国会議事堂前にも近いエリア。平日のランチを中心に、和食から中華、洋食まで幅広い店が揃っている。
本記事では永田町駅から半径800m程度を目安に、実際に訪れた店をジャンル別に紹介。安い店やおしゃれな店、ひとりでも入りやすい店などを実食をもとにまとめている。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
ラーメン
そらのいろ麹町本舗

麹町駅から徒歩3分ほどの「そらのいろ麹町本舗」。旧「ソラノイロ ARTISAN NOODLES」から2025年8月にリニューアルし、現在は豚骨ラーメンに絞っている。
豚骨特有の臭みを抑えながら、豚頭の旨味とコクを引き出したスープが特徴。タレにはメヒカリの魚醤を使い、濃厚な豚骨に奥行きを加えている。
麺は菅野製麺所に特注した全粒粉入りの細麺で、小麦の香りと歯切れの良さも印象的。以前の中華そばとは方向性を大きく変え、豚骨を主役に再構築したラーメン店。

博多ラーメン 和

2014年創業の赤坂を代表する博多ラーメン店。永田町からも徒歩圏内で、豚の頭から爪先まで使い、豚骨の旨味を引き出した濃厚なスープを味わえる。
呼び戻しと取りきり、二つの製法を組み合わせたスープは泡立つほどクリーミーで、濃厚ながら豚骨特有の臭みはほとんどない。
福岡「トリオ製麺」から直送される低加水の細麺は粉の風味がしっかりあり、スープとの相性もいい。替え玉1玉無料なのもうれしい。

Ramen 翡翠

2025年2月に赤坂でオープンした「Ramen 翡翠」。渡邊店主は「Ramen Break Beats」で経験を積み、「Ramen Afro Beats」「Ramen Jazzy Beats」の立ち上げなどにも携わった後、独立。

黒さつま鶏、押岡地頭鶏、信濃地鶏、名古屋コーチンの4種を使った無化調スープに、貝類や魚介、乾物などの旨味を重ねる。
国産小麦100%の自家製麺はしなやかで、醤油は木桶仕込みの天然醸造醤油を6社から選んでブレンド。ひと口ごとに異なる旨味が現れる、複雑ながらまとまりのあるラーメンを楽しめる。

左とう

2025年3月10日オープン。新橋での間借り営業を経て赤坂見附に移転した「中華蕎麦 左とう」は、横浜「丿貫」出身の店主が手掛けるラーメン店。
牡蠣蕎麦は、牡蠣を中心に乳化させた濃厚白湯と煮干し清湯を合わせるダブルスープ。
ポタージュのようなクリーミーさがありながら雑味は少なく、牡蠣の旨味が長く残る。
硬めに茹でた極細ストレート麺との対比も面白く、限定ラーメンや蟹味噌の和え玉など、再訪したくなる仕掛けも多い。

中華
四川小吃 雲辣坊

2011年5月オープン。赤坂見附駅から徒歩3分ほどにある四川料理店「四川小吃 雲辣坊」。
ランチでは麻婆豆腐をはじめとした四川料理を手頃な価格で楽しめ、ご飯とスープがおかわり自由なのもうれしい。
「変態麻婆」は、豆板醤の塩気と唐辛子の辛さ、花椒の痺れを効かせた刺激が強い一品。
甘さを抑えたシャープな味わいに、香り高い辣油が重なり、挽肉を噛むほどスパイスの風味も広がる。ただし「食べられないほど辛い」という触れ込みほど極端な刺激ではなく、本格的な四川麻婆豆腐として十分楽しめる辛さだった。

黒猫夜 赤坂店

2005年6月創業の「黒猫夜 赤坂店」。中国各地の郷土料理を扱い、羊や鴨、内臓料理など、日本ではあまり見かけない現地色の強い料理を楽しめる中国料理店。
ランチは日替わりの土鍋料理を一種類のみ提供。その日の内容は店頭で確認でき、台湾風牛すじ春雨土鍋や辛いあんかけご飯など、一般的な中華ランチとはひと味違う料理が登場する。
スパイスや香辛料をしっかり効かせた本場寄りの味わいも黒猫夜らしい。
和食
とんかつ まさむね

溜池山王駅から徒歩数分、永田町からも徒歩圏内の「とんかつ まさむね」は群馬県産の「和豚もちぶた」を使うとんかつ店。
上ロースかつはしっかりと厚みがあり、きめ細かな肉質とあふれる肉汁、脂の甘みが印象的。
桑名の米油で揚げた衣はサクッと香ばしく、これだけの厚切りでも食後の重さをほとんど感じない。
新潟県佐渡産「こしいぶき」のご飯とともに、肉の旨味を存分に楽しめる。カツカレーも用意され、昼時には行列ができることも多い

やげんぼり 赤坂店

赤坂見附駅から徒歩3分ほどにある「やげんぼり 赤坂店」は、明治37年に京都で創業したグループの系列店。
昼は京料理を気軽に味わえる定食、夜は会席料理を提供している。
ランチの名物「八坂」は、大ぶりな出汁巻玉子に赤だし、じゃこ、小鉢、漬物、おひつご飯が付く定食。
出汁巻は甘さを抑え、ふわふわと柔らかく、噛めば出汁の旨味が広がる。醤油を垂らしてご飯にのせれば相性は抜群。
関東ではあまり見かけない、出汁巻玉子を主役に据えたランチを楽しめる。
天茂

1964年創業。銀座「天一」で修業した初代が開き、現在は娘が二代目として暖簾を守る赤坂の天ぷら店。
ランチは天丼とかき揚げ丼に絞り、夜は予約制のおまかせコースを提供している。
かき揚げ丼は、小海老と小柱をたっぷりまとめた厚みのある仕上がり。揚げたてを甘辛いタレにくぐらせ、ご飯にもタレをしっかり染み込ませる。
海老と小柱の存在感も十分で、見た目以上に食べ応えがある。柚子の香りがアクセント。
うどん・そば
葉隠

2005年オープン。赤坂の「橋場」で約13年修業した酒井竜也氏が独立し、赤坂見附に開いたうどん店。
橋場の味を受け継ぎながら、より関西寄りに仕上げた「関西讃岐うどん」を提供している。
名物のカレーうどんは、出汁の旨味にほどよいスパイス感を重ね、胡麻の香りをアクセントにした一杯。
うどんはふわっと柔らかな口当たりながら、もちもちとした食感もしっかり残る。ランチには五目いなりや週替わりのご飯が付き、ボリューム満点。

洋食
前田食堂

2022年11月14日オープン。赤坂見附駅近くに店を構える「前田食堂」は、北海道の食材を取り入れたカジュアルビストロ。
夜は肉や魚介のグリルとワインを楽しめるが、ランチでは「人生最高ハンバーグ」を提供している。
チーズハンバーグは、粗挽き肉の力強い食感とあふれる肉汁に、ミルキーなモッツァレラチーズを重ねた熱々の一皿。
半分ほど食べたところで鉄板にご飯を加え、残った肉やチーズ、ソースと混ぜればリゾットのように楽しめる。ハイカロリーだけど満足度は高い。

カレー・エスニック料理
胡粋

下北沢での間借り営業を経て、2022年10月に赤坂で実店舗をオープンした「スパイスカレー 胡粋」。赤坂駅から徒歩1分ほど、ビルの地下に店を構える。
「ほうれん草塩麹チキンカレー」と「タイ風グリーンポークカレー」に、キーマなどを組み合わせた3種盛りが魅力。
和洋中が織り交ざった一皿は、塩麹のまろやかさ、スパイスの香り、花椒の痺れに加え、オクラや茄子、山芋など野菜の食感にも変化がある。

エリックサウス 東京ガーデンテラス店

2016年5月、永田町駅直結の東京ガーデンテラス紀尾井町にオープン。八重洲から始まった南インド料理店「エリックサウス」の支店で、ミールスやビリヤニなどを手頃な価格で楽しめる。
エリックチキンビリヤニは、スパイスをまとったバスマティライスに柔らかなチキン、カシューナッツ、パクチーを合わせた一皿。
香ばしいお焦げも入り、ライタやカレーと組み合わせながら味の変化を楽しめる。辛さや刺激は比較的穏やかで、南インド料理やビリヤニを気軽にいただける。

タイ料理 ピピアイランド 赤坂

2020年12月オープン。赤坂見附駅から徒歩3分ほど、永田町からも徒歩圏内にあるタイ料理店。
国産食材を使いながら、現地の技法を生かしたタイ料理を提供している。
ランチはガパオライスやグリーンカレー、パッタイなどからメインを選び、サラダやスープなどをビュッフェ形式で楽しめる。
辛さは調整でき、本場の辛さで注文すれば、唐辛子の刺激に酸味や甘味、ハーブの香りが重なるタイ料理らしい鮮烈な味わいを楽しめる。
なかでもガパオは挽肉にスパイスと香りがしっかり馴染み、食欲を刺激する一皿。永田町周辺で本格的なタイ料理を食べたいときにおすすめ。

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