神保町は、共栄堂やボンディをはじめとする老舗が集まり、欧風からインド系まで多彩なカレーを楽しめる「カレーの街」。
古書店街・学生街として発展してきた土地柄とも結びつき、独自のカレー文化を育んできた。
本記事では、神保町で実際に食べ歩いたカレー店をジャンルを問わず紹介する。老舗から個性派まで、店選びの参考になれば幸いだ。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
欧風カレー ボンディ神保町本店|「欧風カレー」を確立した元祖の味

1973年創業。「欧風カレー」というジャンルを確立した店として知られる神保町の老舗で、現在まで続く欧風カレー文化を語るうえで欠かせない一軒。
カレーは乳製品や野菜、果物を重ねた濃厚なコクと甘味が先に広がり、後からスパイスの刺激が追いかける。
実食した「ビーフカレー」は、ホロホロに煮込まれた牛肉に加え、ライスのチーズが溶け込むことでさらに厚みのある味わいに。
丸ごとのじゃがいもとバターが付く独特のスタイルも健在。甘味、コク、辛味を幾重にも重ねながら最後まで単調にならず、神保町の欧風カレーを代表する完成度を味わえる。

ガヴィアル|甘みとコクが重なる神保町の老舗欧風カレー

1982年創業、神保町駅すぐにある欧風カレー専門店「ガヴィアル」。創業以来継ぎ足してきたソースに28種類のスパイスを合わせ、じっくり炒めた玉ねぎや香味野菜による濃厚なカレーを提供している。
最初に感じるのは玉ねぎ由来のまろやかな甘み。そこからコクとスパイスの辛さがじわじわと広がり、辛口でも単純に刺激が強いだけではない。
ミックスカレーには海老、アサリ、チキン、うずらの卵などが入り、硬めのご飯とチーズとの相性もいい。
じゃがいもとバターを添える昔ながらのスタイルも含め、神保町を代表する欧風カレーの一軒。
カリーライス専門店エチオピア 本店|辛さ70倍まで選べる神保町の老舗スパイスカレー

1988年創業。神保町のカレー文化を語るうえで外せない「カリーライス専門店エチオピア 本店」。
もともとはカレーとコーヒーの店として始まり、店名もエチオピアコーヒーに由来している。
カレーは0〜70倍まで辛さを無料で選べ、辛さを上げるほどスパイスの香りと密度が増していく。
実食した「ミックス ビーフ+野菜カリー」は、ホロホロの牛肉に茄子、ブロッコリー、ピーマン、キノコなど具材もたっぷり。
野菜の甘みとスパイスの刺激が重なり、辛さだけに寄らない奥行きのある味を楽しめる。
付け合わせのじゃがいもまで含めて、この店ならではのスタイルがしっかり確立されている。

タケウチ 神保町本店|洋食の技術を生かした色鮮やかな創作カレー

神保町で2013年にオープンした「タケウチ 神保町本店」。ホテルやフレンチ、イタリアンなどで経験を積んだ竹内智シェフが、洋食の技術を取り入れた独自のカレーを提供している。
実食した「TAKEUCHI 海の二重奏」は、エビ、ホタテ、イカを使ったクリーミーな海カレーと、魚介のキーマ風カレーの組み合わせ。野菜や果物を豊富に盛り込み、まろやかなコク、スパイスの香り、酸味や甘味がひと皿の中で変化していく。
具沢山の味噌汁まで付く個性的なスタイルも含め、カレー激戦区・神保町でもひと目でそれと分かる独自性を持った一軒。

ライスカレー まんてん|昭和の空気を残す神保町の老舗カレー

1981年創業。神保町の路地裏で長く営業を続けるライスカレー専門店で、コの字型カウンターだけの店内にも昔ながらの大衆食堂らしい空気が残る。
カレーはひき肉が溶け込んだ、とろみの強い濃厚なルーが特徴。
実食した「かつカレー」は、素朴で丸みのあるカレーに揚げたてのカツを合わせた豪快な一皿で、ウインナーやシュウマイ、コロッケなどのトッピングも揃う。
洗練された欧風カレーやスパイスカレーとはまったく異なり、安く、早く、しっかり腹を満たす。神保町に残る「昭和のライスカレー」を体感できる一軒。

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