渋谷には、白濁した豚骨スープに細麺を合わせる博多・長浜系をはじめ、東京で独自に発展した豚骨ラーメンまで、さまざまな一杯が揃っている。同じ豚骨でも、スープの濃度や香り、麺の太さによって仕上がりは大きく異なる。
本記事では、渋谷駅半径800mに絞って実際に食べた店から、豚骨スープを主役とするラーメンを紹介する。なお、豚骨を使用していても家系ラーメンや豚骨魚介系は対象外とした。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
麺の坊 砦|一風堂の流れを汲む濃厚豚骨ラーメン

神泉の「麺の坊 砦」は、「一風堂」で修業した店主が手がける豚骨ラーメン店。
長年。渋谷エリアを代表する豚骨ラーメンの一つ。スープはしっかり乳化してコクがありながら、重すぎず豚骨特有の嫌な臭みもない。
砦らぁめんはチャーシュー、ネギ、キクラゲをのせたシンプルな構成。
細麺をバリカタで頼むとしっかり粉感があり、濃厚なスープにもよく合う。厚みのあるチャーシューも柔らかく、替え玉をしても最後までスープの濃さが残る。長く通用しているのも納得できる、素直に旨い豚骨ラーメン。

ラーメン凪 豚王 渋谷本店|20時間炊く濃厚豚骨ラーメン

2006年創業の「ラーメン凪 豚王 渋谷本店」は、煮干しラーメンで知られる「凪」が手がける豚骨ラーメン店。
20時間炊き上げる豚骨スープは臭みがなく、豚骨のコクと丸みをしっかり感じる仕上がり。
極細麺は硬さを選べ、バリカタではバキボキとした歯応えを楽しめる。
基本の「豚王」に加え、辛味を効かせた赤王、イカ墨を使った黒王、バジルの翠王なども用意。
実食では「こってり」を選ぶと表面を覆うほど油が増え、かなり重たい印象だった。一方でスープ自体の豚骨感は強すぎず、軽すぎず、濃厚ながら食べやすいバランスにまとまっている。
唐そば|北九州発のあっさり豚骨ラーメン

渋谷の「唐そば」は、1959年に北九州・黒崎で創業し、1999年に渋谷へ移転した豚骨ラーメン店。
豚骨だけでなく鶏ガラや香味野菜も使ったスープは臭みがなく、濃厚さや脂の強さで押すタイプとは正反対。あっさりしているが薄くはなく、豚骨のコクもしっかり感じられる。
麺は一般的な博多豚骨より太めのストレートで、モチモチとした食感。脂身の少ないチャーシューやモヤシ、キクラゲも入り、全体的に軽く食べられる。
「豚骨=濃厚」というイメージとは違う、毎日でも食べられそうな一杯。
らあめん渋英|臭みを抑えた濃厚東京豚骨

2009年創業の「らあめん渋英」は、1994年創業「らあめん英」の姉妹店。

豚骨特有の臭みを抑えながら、スープにはしっかりとした濃度とコクがあり、トロッとした口当たり。あっさりした博多豚骨とは違い、まろやかな濃厚さを楽しめる東京豚骨ラーメンとなっている。
低加水の細麺はバリカタにするとボキボキとした歯応えがあり、脂身を抑えたチャーシューも肉の味が濃い。
スープ、麺、チャーシューの完成度は高く、獣臭の強い豚骨を好む人には物足りないかもしれないが、クセが少なく食べやすい一杯。

博多風龍 渋谷店|替玉2玉無料の手軽な豚骨ラーメン

2008年に博多風龍の1号店として渋谷で創業した豚骨ラーメン店。
白濁したスープは臭みがなくサラッと軽めで、豚骨の濃度や旨味の厚みはやや物足りない。一方、低加水の極細麺はバリカタにすると粉感が強く、ボキボキとした歯応えをしっかり楽しめる。
最大の特徴は替玉が2玉まで無料になるサービス。
紅生姜や辛子高菜、ニンニク、胡麻などを加えれば、替玉ごとに味も変えられる。豚骨スープの完成度を追求する店というより、安く腹いっぱい食べられる手軽さが強み。

一蘭 渋谷店|臭みを抑えた万人向け豚骨ラーメン

渋谷駅ハチ公口から徒歩3分ほどの「一蘭 渋谷店」は、福岡発祥の豚骨ラーメン専門店。
仕切り付きの「味集中カウンター」と注文用紙による独自のスタイルで、周囲を気にせず一杯に集中できる。24時間営業で、渋谷で深夜や早朝に豚骨ラーメンを食べたい時にも使いやすい。
スープは豚骨特有の臭みを抑え、ほんのり甘みのあるまろやかな味。濃厚すぎずクセも少ないため、幅広い人が食べやすい。
極細麺は硬さを選べ、秘伝の赤いタレやニンニクで味を調整できる。一方で価格は高めで、替え玉まで含めると割高感はある。
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