淡路町は神田や小川町にも近く、昔ながらの食堂から専門店、おしゃれな店まで幅広いランチが集まるエリア。老舗と新しい店が混在し、都心ながら普段使いしやすい店の選択肢が多いのも特徴だ。
本記事では、淡路町から半径800mに絞って実際に食べ歩いた店をジャンル別に紹介。安くて旨いランチや定食、ひとりでも利用しやすい店までまとめていく。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
ラーメン
つけめん金龍|鰹昆布水をまとわせた細麺が主役のつけ麺

小川町・淡路町エリアの「つけめん金龍」は、「らぁめん小池」「中華蕎麦にし乃」などを展開するグループが2021年に開いたつけ麺専門店。

鰹昆布水に浸した麺を軸に、魚介の旨味を生かした端正な一杯を組み立てている。
鰹昆布水をまとった中細ストレート麺は、パツッと歯切れがよく、小麦の風味も鮮明。
まずはそのまま、あるいは塩だけでも楽しめるほど麺の存在感が強い。
つけ汁は魚介と鶏清湯に薄口醤油を合わせた繊細な仕立てで、昆布水系つけ麺を気軽に楽しめる一軒。

二代目 らーめん 谷瀬家|朝から味わえる武蔵家系譜の家系ラーメン

新橋「らーめん 谷瀬家」の2号店として2022年にオープン。
新中野武蔵家の系譜を受け継ぎ、豚骨醤油スープに鶏油、酒井製麺の太麺を合わせる王道の家系スタイル。
朝7時から営業し、ライス食べ放題なのも嬉しいサービス。
スープは濃度ととろみがありながら、醤油や塩気を必要以上に立たせず、動物系のふくよかな旨味を前面に出したまろやかな仕上がり。後味は意外にも軽く、滑らかな酒井製麺や柔らかなチャーシューとのバランスもいい。

カラシビ味噌らー麺 鬼金棒|辛さと痺れが交錯する濃厚味噌ラーメン

唐辛子の「カラ」と山椒の「シビ」を組み合わせ、それぞれ好みの強さに調整できる独自のスタイルを確立した旨辛ラーメン店。
国内外に店舗を広げる現在も、神田本店には連日行列ができる。
豚骨や鶏ガラ、魚介を重ねた濃厚な出汁に味噌とスパイスを合わせ、唐辛子油の辛さと山椒油の鮮烈な痺れを加える。
もっちりした三種混合麺が力強いスープを受け止め、甘辛く煮込んだ角煮も存在感十分。単なる激辛ではなく、出汁の厚みまでしっかり味わえる。

神田ラーメン わいず|濃厚醤油豚骨と燻製チャーシューの家系

神田駅西口の「神田ラーメン わいず」は、2000年創業。
直系家系への敬意を随所に感じさせながら、濃厚に炊き出した動物系スープや独自の麺を組み合わせ、模倣にとどまらない一杯を作り上げている。
スープは豚骨と鶏ガラの旨味を濃密に引き出し、キレのある醤油を重ねた力強い仕立て。
三河屋製麺と共同開発した中太ちぢれ麺が粘度のあるスープを受け止め、しっとり柔らかな燻製チャーシューの香りがさらに奥行きを加える。

カレー
トプカ 神田本店|印度風と欧風を食べ比べる老舗カレー店

高級フレンチ出身の創業者が手掛け、スパイスを鮮烈に利かせた印度風と、煮込みによるコクを追求した欧風という、方向性の異なる2系統のカレーを揃える。
印度風はさらりとしたルーから複雑なスパイスの香りと刺激的な辛さが立ち上がり、欧風は野菜や果物の甘み、牛すじの旨味を重ねた濃厚な仕立て。
両者を一皿で食べ比べられるセットなら、軽快さと重厚感の鮮やかな対比を楽しめる。

カリーライス専門店エチオピア 本店|辛さとともにスパイスが深まる老舗カレー

神保町の「カリーライス専門店エチオピア 本店」は、1988年創業。
もともとカレーとコーヒーの店として始まり、現在ではカレー激戦区・神保町を代表する老舗の一つ。
辛さを0倍から70倍まで選べ、段階を上げるほどスパイスの量も増していく独自のスタイルが特徴。
カレーは程よく粘度があり、野菜の甘みを感じた後からスパイスの香りと辛さがじわじわと追いかけてくる。
ビーフは柔らかく、種類豊富な野菜もたっぷり。70倍でも単純に辛さだけを強調せず、スパイスの密度と香りをしっかり楽しめる。

そば・うどん
室町砂場 本店|天もり発祥の味を継ぐ江戸蕎麦の老舗

日本橋室町の「室町砂場 本店」は、1869年創業。
更科・藪と並ぶ江戸蕎麦御三家「砂場」の系譜を受け継ぎ、「天もり」「天ざる」発祥の店として知られる。
新日本橋や神田からも近く、淡路町周辺から足を延ばして訪れたい老舗。
名物の天もりは、芝海老と小柱のかき揚げを胡麻油で揚げ、濃く甘めのつゆに浮かべる独特のスタイル。
一番粉を使った香り高い蕎麦をつけてすすると、かき揚げの油と魚介の旨味が徐々につゆへ溶け出し、ひと口ごとに表情が変わっていく。

麺匠 釜善|讃岐のコシと博多出汁が融合する一杯

淡路町の「麺匠 釜善」は、2016年創業。福岡出身の店主が、讃岐うどんの力強いコシに、アゴ・昆布・かつお節を使った博多らしい澄んだ出汁を組み合わせる、独自のハイブリッドスタイルを打ち出している。
麺は前日に打って一晩寝かせ、当日の朝に再び練ることで、滑らかさと跳ね返すような弾力を両立。
噛むほど小麦の香りが広がり、揚げたてのとり天やちくわ天を加えると、衣の香ばしさと脂のコクが出汁に重なる。

うどん 丸香|山越仕込みのコシといりこ出汁を味わう一杯

神保町の「うどん 丸香」は、香川「山越うどん」で修業した谷口春紀氏が2003年に開いた讃岐うどん専門店。

東京の讃岐うどんブーム初期から支持を集め、現在も行列が絶えない。
麺はふわっとした口当たりから中心に向かって強い弾力が立ち上がり、しなやかな伸びと喉越しを併せ持つ。
黄金色の出汁はいりこの旨味が鮮明で、特に冷やかけでは麺と出汁の輪郭をまっすぐ楽しめる。
淡路町からも徒歩圏内で、本場の技術を東京で味わえる一軒。

香川一福 神田店|しなやかなコシで魅せる本格讃岐うどん

淡路町からも徒歩圏内の「香川一福 神田店」は、香川・丸亀の「中村うどん」出身の店主が2015年に開いた讃岐うどん専門店。
しなやかに伸びて押し返す「ノビのあるコシ」を追求しているのが最大の特徴。
店内製麺のやや細い麺は、ふわっと柔らかな口当たりから弾力が立ち上がり、滑らかな喉越しも印象的。
香川直送のイリコを軸にした出汁との相性もよく、本場の系譜を受け継ぎながら独自の食感を磨き上げた、東京讃岐うどんの代表格。

おにやんま 御茶ノ水店|立ち食いで味わう本格讃岐うどん

御茶ノ水駅近くの「おにやんま 御茶ノ水店」は、都内で支持を集める立ち食い讃岐うどんチェーンの一軒。
注文から提供までが早いため、淡路町周辺で手早く食事を済ませたい時にも重宝したい。
うどんは滑らかな舌触りとしっかりしたコシを備え、いりこの香りを利かせた出汁が小麦の風味を素直に引き立てる。
とり天やちくわ天など揚げ物との相性もよく、価格を抑えながら満足感は十分。気軽さと味の確かさを両立した、普段使いしやすい讃岐うどん店。
とんかつ
丸五|低温でじっくり揚げる白い衣の特ロースかつ

秋葉原の「丸五」は、1975年に水道橋「かつ吉」から独立して開業した老舗とんかつ店。
山形産三元豚を使い、低温でじっくり火を入れることで、厚切りながら驚くほど柔らかな肉質に仕上げる。
特ロースかつは白っぽい衣が軽くサクッとほどけ、噛むたびに肉汁と脂の甘みが広がる。
衣と肉の一体感、火入れの精度、接客まで隙がなく、行列ができ続ける理由がよく分かる。
とんかつ やまいち|勝漫の系譜を継ぐ胡麻油香るかつ丼

淡路町の「とんかつ やまいち」は、神田須田町の名店「勝漫」で腕を磨いた店主が2007年に独立して開いたとんかつ店。
現在もその味を受け継ぎ、厚切りのとんかつやかつ丼を軸に、胡麻油の香りを利かせた力強い料理を提供している。
かつ丼は、肉厚のかつに甘辛い割下を含ませ、トロトロの玉子と長ネギを合わせた一杯。
衣には胡麻油の香ばしさが残り、噛めば赤身から肉汁がにじむ。割下、玉子、胡麻油が重なっても味がぼやけず、ひと口ごとの満足感が高い。

ポンチ軒|肉汁あふれる特ロースが名物の実力派とんかつ

小川町の「ポンチ軒」は、洋食出身の料理人が2012年に開いたとんかつ店。
店名は昭和初期の老舗洋食店「ポンチ軒」に由来し、とんかつの歴史を意識しながら、現代的な火入れと揚げの技術で完成度を高めている。
特ロース豚かつは、きつね色の衣の内側に美しいピンク色の肉を残し、噛むと豚の旨味と脂の甘みが一気に広がる。
肉質はきめ細かく、筋っぽさもなく柔らか。まずは塩で、豚肉そのものの力強い味を楽しみたい。

エスニック料理
BIRYANI MASTER|大澤の味を予約なしで楽しめるビリヤニ専門店

小川町の「BIRYANI MASTER」は、「ビリヤニ大澤」の二号店として誕生したビリヤニ専門店。
大澤シェフがプロデュースし、予約困難な本店とは対照的に、予約なしで並んで楽しめるカジュアルなスタイルを採用している。
チキンビリヤニは、しっとり軽やかなバスマティライスにスパイスの香りと爽やかな酸味が広がり、大ぶりのチキンもしっかり味が染みて柔らか。
サーランやライタ、パクチーを混ぜながら、ひと皿の中で味の変化を楽しめるのも魅力。

ビリヤニ大澤|一斉提供で炊き上がりを極めるビリヤニ専門店

小川町の「ビリヤニ大澤」は、大澤孝将氏が2021年に開いたビリヤニ専門店。
インドで受けた衝撃を原点に研究を重ね、曜日ごとに一種類へ絞ったビリヤニを、10席のカウンターで一斉に提供する。炊き上がった瞬間の香りや食感を揃えるための独特なスタイル。
マトンビリヤニは、ふわりと軽いバスマティライスに肉の旨味やスパイス、酸味が複雑に重なり、食べ進めるほど表情が変化。
途中でライタを加えれば味わいがまろやかになり、キンキンに冷やしたコーラまで含めて一連の食体験として組み立てられている。

アロマズ オブ インディア|五つ星ホテル仕込みの本格インド料理

淡路町の「アロマズ オブ インディア」は、インドの5つ星ホテルで経験を積んだシェフが2012年に開いたインド料理店。
30種類以上のスパイスを料理ごとに使い分け、ガラムマサラも20種類以上を組み合わせて自家調合するなど、香りの重なりを大切にした料理が特徴。
カレーは30種類以上を揃え、ビリヤニやタンドール料理まで選択肢も豊富。
激辛の「マトン ミルチ」は複数の唐辛子を重ねた強烈な辛さの奥から複雑なスパイスの香りが広がり、柔らかなマトンの脂と絡み合う。ランチでも本格的なインド料理を楽しめる一軒。

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