飯田橋はオフィス街と学生街が重なり、駅周辺には家系や二郎系、つけ麺など幅広いラーメン店が集まるエリア。昼の一杯はもちろん、仕事帰りや深夜に立ち寄れる店まで選択肢が多い。
本記事では、飯田橋駅から半径800mに絞って実際に訪れたラーメン店をジャンルや一杯の特徴とともに紹介する。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
醤油
中華そば 勝本|九十九島産煮干しが香る王道の清湯醤油

飯田橋から水道橋方面へ歩いた先にある「中華そば 勝本」は、フレンチ一筋36年の松村康史氏が2015年に開いたラーメン店。
長崎・九十九島産の煮干しを軸に、鶏や削り節を重ねた清湯スープは、魚介の香りを立たせながら動物系の厚みも感じさせる。
中華そばは、鶏油のコクにいりこや節の華やかな香りが重なり、飲み進めても雑味を感じさせない。浅草開化楼の中細麺は主張しすぎず、しなやかな歯応えでスープをしっかり持ち上げる。大ぶりの肩ロースチャーシューまで一杯に自然と馴染み、王道の中華そばだからこそ出汁の完成度が際立つ。

二階堂|地鶏と魚介の天然出汁を生かす無化調ラーメン

飯田橋から九段下方面へ歩いた先にある「二階堂」は、1997年創業の「杉本商店」を前身に持つラーメン店。
国産食材と天然出汁を使い、化学調味料に頼らず、地鶏のコクと煮干しなど魚介の香りを重ねたスープを軸にしている。中華そばのほか、つけそばや季節限定麺まで幅広く展開する。
醤油つけそばは、力強い鶏の旨味に魚介出汁を合わせ、りんご酢の酸味とほのかな甘みで後味を軽やかに整えた仕立て。
つるりとした平打ち麺はみずみずしく、小麦の風味もしっかり感じられる。レアチャーシューとバラ肉で食感にも変化が付き、最後まで出汁の奥行きを楽しめる。

麺や べらぼう|たまり醤油と手揉み麺の一杯

飯田橋サクラテラスに構える「麺や べらぼう」は、「徳島NOODLE ぱどる」出身の店主が手がけるラーメン店。
銀座から飯田橋へ移転し、煮干しと昆布をベースに淡麗醤油とこく旨たまり醤油という異なる方向性のラーメンを展開している。
こく旨たまり醤油は、醤油の香ばしさとコクを前面に出しつつ、煮干しの旨味を穏やかに重ねたスープが特徴。
麺屋棣鄂の太い手揉み麺はゴワッとした力強い弾力があり、濃い色合いのスープにも負けない存在感を見せる。醤油、煮干し、麺の個性がそれぞれ明確に伝わる一杯。

家系ラーメン
家家家 飯田橋店|武蔵家系譜の濃厚豚骨醤油

飯田橋駅近くの「家家家 飯田橋店」は、本郷三丁目に本店を置く家系ラーメン店。
新中野「武蔵家」の流れを汲み、豚骨をしっかり炊いたスープに徳島地鶏を中心とした鶏ガラと自家製鶏油を重ね、醤油ダレで輪郭を整えている。
らーめんは、武蔵家系らしい豚骨の厚みを感じつつ、極端なドロ系には寄らないバランス型。
後味にはわずかに獣っぽい香りが残り、動物系の力強さをしっかり感じる。
大橋製麺所の中細麺はスープの持ち上げもいい。
無料・おかわり自由のライスも嬉しいサービス。

つけ麺
つじ田 飯田橋店|濃厚豚骨魚介つけ麺を広めた名店の系譜

飯田橋にある「つじ田 飯田橋店」は、濃厚豚骨魚介つけ麺の流れを牽引してきた「つじ田」の味を楽しめる店舗。
豚骨と魚介を別々に炊き、提供直前に合わせるWスープを軸に、動物系の厚みと魚介の香りを両立させた濃厚つけ麺を提供している。
濃厚つけ麺は、クリーミーな豚骨のコクに鰹を中心とした魚介の風味が重なり、ほどよい酸味が後味を引き締める。
もっちりした太麺を絡め、途中ですだちを搾れば一気に爽やかな印象へ変化。黒七味やスープ割まで含め、濃厚さの中に緩急をつけながら最後まで楽しめる一杯。
その他
純中国伝統料理四川料理 芊品香|手打ち刀削麺と本場香辛料で味わう四川料理

飯田橋から九段下方面へ歩いた先にある「純中国伝統料理四川料理 芊品香」は、30年以上の経験を持つ料理長が手がける四川料理店。
四川から仕入れる香辛料を使い、刀削麺は小麦粉から手揉みして仕込む完全手作り。
麻婆豆腐や麻辣系の麺料理を中心に、本場らしい辛さと痺れを前面に出している。
痺れる麻辣刀削麺は、胡麻のまろやかさとほのかな酸味を感じる麻辣スープに、ほうとうのように極太で不揃いな刀削麺を合わせた一杯。
麺はつるりとした舌触りともっちりした弾力があり、ゴロッとした挽肉やパクチーも食感と香りのアクセントになる。

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