味噌ラーメンは東京でも根強い人気を誇るジャンルだ。
札幌系の濃厚味噌から炒め野菜が香る王道スタイル、独自の進化を遂げた個性派まで、その表現は実に幅広い。
そこで本記事では、私が実際に訪問した店の中から東京でおすすめしたい味噌ラーメンを紹介する。
※新しい店を訪問した際は、このリストに随時追加していく。
新宿エリア
麺屋翔 みそ処

人気ラーメングループ「麺屋翔」が手掛ける味噌ラーメン専門店で、西新宿本店の限定メニューとして人気を集めていた味噌ラーメンを発展させる形で誕生した。
看板メニューの熟成赤みそらーめんは、豚骨などの動物系スープを土台に熟成赤味噌を合わせた一杯。
札幌味噌ラーメンのような重厚な方向性ではなく、赤味噌由来のほのかな酸味と唐辛子や山椒などのスパイスが織り重なる独自の味わいが特徴だ。
合わせるのは菅野製麺所の中太縮れ麺。もちもちとした食感でスープとの絡みも良く、ラードで炒めた野菜の香ばしさも食欲を刺激する。
純すみ系とは異なるアプローチながら完成度は高く、味噌ラーメンの新たな魅力を感じさせる一軒。

萬馬軒 新宿西口店

昭和63年(1988年)創業の味噌ラーメン専門店。
店名には「多くの人へ幸せを届けたい」という想いが込められており、現在は新宿や池袋を中心に店舗を展開している。
スープは豚骨や鶏ガラをベースに、数種類の味噌をブレンドした特製味噌ダレを合わせた濃厚な仕上がり。
コク深い味わいながら重すぎず、もっちりとした中太ストレート麺との相性も抜群だ。
看板メニューの味噌らーめんに加え、秘伝の辛ダレを合わせた辛味噌らーめんも人気を集めている。
三河屋製麺の太麺と力強い味噌スープの組み合わせが特徴で、「麺屋翔 みそ処」と並び新宿を代表する味噌ラーメン店の一つとして知られている。

渋谷エリア
黒勝

2022年に味噌ラーメン専門店としてリニューアルした「黒勝」。
店主は味噌ラーメンの名店「ど・みそ」出身で、神保町の「濃厚蟹みそラーメン 石黒商店」を経て渋谷で味噌ラーメンに特化した店を展開している。
看板メニューの味噌らーめんは、5種類の味噌をブレンドした濃厚スープが主役。
鶏ガラや豚骨の旨味に背脂の甘み、味噌由来のコクと香ばしさが重なり、力強さがありながらも後味は重すぎない。ラードの膜によって最後まで熱々で楽しめるのも特徴。
浅草開化楼の特注麺は太めの縮れ麺で、濃厚な味噌スープをしっかり持ち上げる。シャキシャキのモヤシや大ぶりのチャーシューなど具材の完成度も高く、渋谷で濃厚味噌ラーメンを食べるなら有力候補に挙がる。
伊蔵八味噌らーめん

渋谷駅直結のSHIBUYA STREAMに店を構える「伊蔵八味噌らーめん」。
運営は「つけめんTETSU」創業者・小宮一哲氏が手掛ける伊蔵八ブランドで、西日暮里や祐天寺に続く味噌ラーメン専門店として展開している。
看板メニューの「焦がし味噌らーめん」は、煮干しや椎茸、鶏ガラ、豚骨を重ねた出汁に独自ブレンドの味噌ダレを合わせた一杯。
味噌由来の甘みとコクを前面に押し出した独自の方向性が特徴。
ラードで炒めた野菜の香ばしさ、二郎系を思わせる力強い平打ち麺、甘めに味付けされたチャーシューが一体となり、全体を優しい甘味噌の世界観でまとめ上げている。

恵比寿エリア
味噌らーめん 柿田川ひばり 恵比寿本店

静岡県清水町の人気店「柿田川ひばり」の東京進出店。
店主の村田直彦氏は味噌ラーメンの名店「ど・みそ」で修業を積んだ人物で、恵比寿で「天ぷら北川」の店主でもある。

看板メニューの味噌ラーメンは、八丁味噌や江戸甘味噌を中心に5種類の味噌をブレンド。
さらに魚介出汁と動物系スープを合わせることで、濃厚ながら飲み飽きない奥行きのある味わいを実現している。
浅草開化楼特注の中太縮れ麺も存在感があり、力強い味噌スープをしっかり受け止める。
修行先である「ど・みそ」の流れを汲みながらも、よりコクやバランスを重視した独自の味づくりが特徴。
昆布水味噌つけ麺も人気を集めており、恵比寿で味噌ラーメンを食べるなら候補から外せない一軒である。

らぁ麺屋 つなぎ

店主の高橋秀典氏は味噌ラーメンの名店「ど・みそ」で修業を積み、和食や中華の経験も活かしながら独自の味噌ラーメンを作り上げた。
味の核となるのは、熟成黒味噌や仙台味噌など6種類をブレンドした濃厚スープ。
さらに複数の香味野菜や香辛料を重ねることで、厚みのあるコクと香ばしさを生み出している。
合わせるのはもちもち食感の自家製太麺。看板の味噌ラーメンに加え、辛味噌らぁ麺や味噌カレーラーメンなどバリエーションも豊富だ。
なかでも辛味噌らぁ麺は、味噌のまろやかなコクと唐辛子の刺激が共存する人気メニュー。
朝ラーから深夜の締めまで使える、恵比寿の味噌ラーメン好きには欠かせない一軒。

神田・秋葉原エリア
カラシビ味噌らー麺 鬼金棒

唐辛子の「カラ」と山椒の「シビ」を組み合わせた独自の味噌ラーメンで人気を集め、今では国内外に店舗を展開するカラシビ系ラーメンの代表格。
看板メニューの「カラシビ味噌らー麺」は、豚骨や鶏ガラをベースにした濃厚な出汁へ特製味噌とスパイスを重ねた一杯。
唐辛子の辛さと山椒の痺れを好みに応じて調整できるのが特徴で、刺激だけではなく土台となるスープの厚みもしっかり感じられる。
存在感抜群の角煮チャーシューやヤングコーンなど個性的な具材も魅力。三種類の太さを組み合わせたもちもち麺が濃厚スープを持ち上げ、最後まで飽きさせない。
神田を代表する味噌ラーメン店であり、東京の旨辛ラーメンを語るうえでも外せない存在。

神保町・御茶ノ水エリア
九段下 中路

ラーメンTRYの味噌部門で大賞を獲得し、注目を集める味噌ラーメン店の一つ。
一般的な札幌味噌ラーメンとは異なり、素材の組み合わせや発想に独自性を持たせた一杯で多くのラーメンファンを魅了している。
看板メニューの赤味噌ラーメンは、複数の赤味噌と白味噌をブレンドし、さらに牡蠣ペーストや自家製芝麻醤を加えることで奥行きのある味わいを実現。
白味噌ラーメンにはあん肝を使用するなど、それぞれのメニューに明確なテーマがあるのも特徴だ。
濃厚な見た目に反して味わいは驚くほど穏やかで、食べ進めても疲れないバランス感覚が秀逸。
中太縮れ麺との相性も良く、味噌の香りや旨味を最後まで自然に楽しめる。

中野・高円寺・荻窪エリア
味噌が一番

中野サンモール商店街の地下に店を構える味噌ラーメン専門店で、全国各地から取り寄せた味噌を独自にブレンドした一杯を提供している。
名物は頂上味噌麺。信州や北海道などの味噌を重ねたスープは、豚骨ベースのまろやかなコクがありながら、重すぎず後味は意外とすっきり。
店内製麺の中太ストレート麺はもちもちとした食感で、味噌スープをしっかり持ち上げる。
辛い味噌玉を加えれば、後半は一気にスパイシーな味わいへ変化。
24時まで営業しているため、飲んだ後の締めにも使いやすい。

味噌っ子 ふっく

東京を代表する味噌ラーメン店「味噌麺処 花道」の系譜を受け継ぐ人気店で、連日行列ができる味噌ラーメン専門店。
スープは鶏ガラや豚ガラに加え、大量の野菜を炊き込んだ濃厚な仕上がりで重厚な旨味がありながら油っぽさは少なく、玉ねぎなどの野菜由来の自然な甘味が広がる。
辛味噌らーめんでは自家製辣油を半分だけかけることで、食べ進めながら味の変化を楽しめる構成も特徴。
三河屋製麺のもちもちとした中太麺はスープとの相性が抜群で、麺の香りまで際立たせる完成度を誇る。
炒め野菜やチャーシュー、味玉に至るまで隙がなく、最後は思わずスープを飲み干したくなる一杯。

上野・浅草エリア
らーめん福籠

札幌の名店「すみれ」で修業した店主が浅草橋に開業した純すみ系味噌ラーメンの人気店。
名物の味噌ラーメンは、ラードで表面を覆った熱々のスープが特徴。
豚骨や鶏ガラの旨味に味噌のコク、生姜やニンニクの香りが重なり、濃厚ながら飲み飽きない味わいに仕上がっている。
純すみ系では定番の西山製麺ではなく、地元・浅草の浅草開化楼の中太縮れ麺を採用しているのも特徴で、もちもちとした食感がスープによく絡む。
生姜による味変も魅力のひとつ。伝統的な札幌味噌ラーメンを軸にしながら独自性も打ち出している。

多摩エリア
札幌味噌麺 優

2020年につつじヶ丘でオープンした札幌味噌ラーメン専門店。
店主は「さっぽろ純連」系で経験を積み、立川ラーメンスクエアの「さっぽろ純連」で店長も務めた人物。調布市内では数少ない純すみ系の一杯を提供する。

看板メニューの味噌らぁめんは、ラードで熱を閉じ込めた熱々スープが特徴。
豚骨や野菜の旨味に味噌のコク、生姜の香りが重なり、濃厚ながらも最後まで飽きずに食べ進められる。炒めた玉ねぎの甘みもスープに奥行きを与えている。
菅野製麺所の中太縮れ麺は力強いスープとの相性が抜群。

味噌蔵らーめん まるしゅう

武蔵小金井で旭川味噌ラーメンを看板に掲げる味噌ラーメン専門店。
最大の特徴はラードで熱を閉じ込めた濃厚な味噌スープ。香味野菜や挽肉の旨味、味噌のコクが重なり、力強さがありながらもまろやかな飲み口に仕上がっている。寒い季節には特に身体の芯から温まる一杯。
合わせるのは中太縮れ麺。濃厚なスープをしっかり持ち上げ、小麦の風味と味噌の香りが口いっぱいに広がる。チャーシューや野菜も充実しており満足度は高い。小金井エリアで味噌ラーメンを食べるなら外せない定番店。

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