国分寺駅周辺には、昔ながらの一杯からつけ麺、二郎系まで、方向性の異なるラーメン店が点在している。学生街らしいボリューム重視の店だけでなく、しっかりと個性を打ち出しているお店も多い印象です。
本記事では、国分寺で実際に食べ歩いたラーメン店をまとめて紹介する。それぞれの味や特徴を実食ベースで比較し、店選びの参考になるよう整理した。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
醤油・塩
中華そば ムタヒロ 1号店

2011年創業、国分寺から国内外へ店舗を広げてきたムタヒログループの1号店。
ムタヒログループは東京都国分寺市を中心に、鶏そば、まぜそば、味噌、二郎系など、ブランドや味のバリエーションを変えた店舗を近隣エリアに密集させる「ドミナント戦略」を実施している。
創業者の牟田伸吾氏は「新宿煮干ラーメン 凪」などで経験を積んだ人物で、煮干しを軸に背脂、極太縮れ麺を組み合わせた個性的な一杯を提供する。

「ワハハ煮干しそば」は、国産鶏ガラを6時間炊いたスープに伊吹いりこなど3種類の煮干しを合わせたWスープ。
細かな背脂がコクを加え、プリプリと口の中で暴れる太縮れ麺も存在感がある。トゥルンとした一反麺、大ぶりの豚バラ、低温調理の鶏チャーシューなど具材も多彩で、最後まで食感の変化を楽しめる一杯。

鶏そば ムタヒロ 2号店

2012年創業、ムタヒログループの2号店として国分寺にオープン。
煮干しを軸にする1号店とは方向性を変え、鶏ガラや昆布、ネギなどから取る黄金色の鶏清湯を主役に、鶏そばやつけそば、油そばなどを揃える。
「鶏つけそば」は、黄金色の鶏油が浮かぶ醤油ベースの清湯スープを、つけ麺用に濃いめに調整。
鶏の旨味と深いコクに、酢のほのかな酸味と甘味が重なる。
全粒粉入りのつるつるとした平打ち麺は喉越しがよく、鶏チャーシューや豚肩ロース、鶏そぼろまで入り、鶏の魅力をしっかり楽しめる一杯。

麺尊 RAGE RAMEN WANTO

2021年創業、西荻窪「麺尊 RAGE」の3号店として国分寺にオープン。

「腕刀そば」は、鶏ガラ、豚、乾物から取る清湯スープをベースに、八丈島産の青唐辛子を使った自家製醤油を合わせるのが特徴。
キリッとした醤油に青唐辛子の辛味と強めのニンニクが重なり、清湯ながらジャンク感のある中毒的な味わい。
三河屋製麺の極細麺は硬めの茹で加減で香りもよく、厚切りの豚バラチャーシューはトロトロ、ホロホロ。大人しそうな見た目に反してクセの強い、国分寺でも個性が際立つ一杯。
濃厚・つけ麺
自家製麺つけ麺 紅葉

国分寺駅から徒歩5分ほど、2006年創業の「自家製麺つけ麺 紅葉」。
太麺や平打麺、細麺、縮れ麺など数種類の麺から選べる自家製麺が特徴で、実食した太麺はツルツル、モチモチとした食感に独特の小麦の香りがあり、麺だけでも十分に旨い。
つけ汁はゲンコツ、もみじ、豚足、丸鶏などの動物系に、鰹、アゴ、サバなどの魚介、さらに野菜や果実ジュースを加えたもの。
甘みは強めながら、動物系と魚介系のどちらかが突出することなく絶妙なバランスを保ち、さらりとした口当たりの中にしっかりコクと旨味がある。
香り高い自家製麺と合わさることで、ありきたりな魚介豚骨つけ麺とは一線を画す完成度。

濃厚焼きあご煮干し つけ麺 さか

国分寺駅から徒歩2分ほどの「濃厚焼きあご煮干し つけ麺 さか田」。
2021年4月にオープンしたつけ麺店で、熊本県天草産の焼きあごや煮干しに動物系を重ねた濃厚なつけ汁と、村上朝日製麺所の特注麺を組み合わせる。
濃厚つけ麺は、ひと口目から焼き魚を思わせる香ばしいあごの風味が広がり、煮干しよりも焼きあごの存在感が強め。
全粒粉入りの中細麺は硬めの茹で加減で、ややパスタを思わせる食感がある。
焼きあごの香りにしっかり軸を置いた、国分寺では個性の異なるつけ麺を楽しめる一軒。

家系
らーめん武道家 囗

国分寺駅北口から徒歩2〜3分の「らーめん武道家 囗(くにがまえ)」。
早稲田「武道家」の4号店として誕生した家系ラーメン店で、武蔵家・武道家の系譜を受け継ぐ。

大量の豚骨を超強火で炊き続ける、粘度の高い豚骨醤油スープが特徴。
スープには300キロもの豚骨を使い、濃度はポタージュを思わせるほど。
もったりとした豚骨の厚みに醤油のキレと強めの塩分が重なる一方、豚骨臭さはほとんど感じない。
酒井製麺の中太麺にたっぷりのほうれん草を合わせ、濃厚なスープを受け止める。
単にしょっぱいだけではなく、豚骨そのものの密度をしっかり味わえる一杯。
ランチタイムはライス無料・おかわり自由で、並盛りでも十分腹いっぱいになる。

個性派ラーメン
麺創研 紅 国分寺

府中に本店を構える「麺創研 紅」の国分寺店。

最大の特徴は、自社製麺所で作る2mmから10mmまで7種類の太さが混ざった乱切り麺。
豚骨や丸鶏をベースに信州味噌、特製スパイス、ラー油、ニンニクを重ねた濃厚な辛みそと合わせる。
実食した「紅つけ麺」は、ほうとう並みの極太麺から中太麺までが入り交じり、ツルツル、モチモチと食感が次々に変化。
強いコシもあり、つけ麺にすることで不揃いな麺の面白さがより際立つ。
つけ汁には豚バラ肉がたっぷり入り、程よい辛さの濃厚な味噌と乱切り麺が絡む。何より「この麺を食べるために来る」と言いたくなるほど、麺そのものの存在感が強い一杯。

宝華らぁめん 国分寺店

国分寺駅北口から徒歩2〜3分の「宝華らぁめん 国分寺店」。
東小金井で1971年に創業した町中華「宝華」の流れを汲み、同店で生まれた「宝そば」をルーツとする油そばを中心に、ラーメンやつけ麺などを揃える。
油そばは液体油がかなり多く、麺が浸かるほどだが、キリッとした醤油の塩味を油が丸く包み込み、見た目ほど重たさを感じない。
中太の丸麺は加水率高めで、もっちりとした食感と小麦の風味が印象的。
しっとり柔らかなバラチャーシューやカイワレを合わせ、後半はラー油や酢で味を変えながら食べ進められる。多摩地域に根付く油そば文化の系譜を国分寺で味わえる一軒。
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