御茶ノ水は大学や専門学校、オフィス、病院が集まり、学生から会社員まで幅広い人が行き交う街。そのため駅周辺には、手頃な定食やラーメンから老舗、専門店まで日常使いできるランチが充実している。
本記事では、御茶ノ水駅より半径800mに絞って実際に食べ歩いたランチをジャンル別に紹介。安くて美味しい店から、ひとりでも入りやすい店までまとめていく。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
ラーメン
麺屋 鈴春|麺屋一燈仕込みの濃密な鶏醤油ラーメン

御茶ノ水から本郷三丁目方面へ足を延ばした先にある「麺屋 鈴春」は、新小岩「麺屋一燈」で約8年間修業した鈴木店主が2020年に独立したラーメン店。
名古屋コーチンなど鶏の旨味を生かした清湯スープを軸に、醤油ラーメンや昆布水つけ麺を提供している。
醤油らーめんは、厚みのある鶏出汁にキレのある醤油を重ね、鶏油のコクとほのかな酸味が印象的。
心の味食品の中細ストレート麺は滑らかで、醤油と小麦の風味が自然に馴染む。飲み進めるほど旨味が増して感じられる、シンプルながら奥行きの深い一杯。

つけそば 神田 勝本|二種麺で味わう煮干し清湯のつけそば

御茶ノ水から神保町方面へ歩いた先にある「つけそば 神田 勝本」は、元フレンチ総料理長の松村康史氏が手がけたつけ麺店。
煮干しや節、鶏の旨味を重ねた清湯スープに、浅草開化楼の細麺と平打ち麺を二種盛りで合わせる構成が最大の特徴。
細麺は歯切れがよくスープをしっかり持ち上げ、平打ち麺は滑らかな舌触りと存在感のある食感が際立つ。
鶏と魚介の旨味を重ねた醤油スープは角がなく、途中ですだちを加えれば後味も軽やか。

つけめん金龍|鰹昆布水に浸した細麺を味わうつけ麺専門店

御茶ノ水から小川町方面へ歩いた先にある「つけめん金龍」は、「らぁめん小池」や「中華蕎麦にし乃」などを展開する系列のつけ麺専門店。

主役は、鰹と昆布の旨味を含ませたとろみのある出汁に細麺を浸した「鰹昆布水つけ麺」で、麺そのものの風味を段階的に楽しませる構成が特徴。
まずは麺をそのまま啜ると、小麦の香りと鰹昆布水の旨味が重なり、そこからキレのある魚介系のつけ汁へ移ることで味わいが大きく変化する。
細麺ならではの軽やかな喉越しも心地よく、御茶ノ水周辺で昆布水つけ麺を食べるなら候補に入れておきたい一軒。

塩生姜らー麺専門店 MANNISH 淡路町本店|生姜を主役に据えた塩ラーメン専門店

御茶ノ水から淡路町方面へ歩いた先にある「塩生姜らー麺専門店 MANNISH 淡路町本店」は、生姜を単なる薬味ではなく味の主軸に据えた先駆的な一軒。
鶏・葱・水で引いた澄んだスープに塩ダレと粗挽き生姜を重ね、軽やかさを保ちながらも印象の強い一杯に仕立てている。
塩生姜らー麺は、まずクリアな鶏清湯の旨味が広がり、そこへ生姜の爽やかな辛味と香りが鮮明に重なる。食べ進めるほど丼底に沈んだ生姜が効きを増し、後半は生姜酢でさらに輪郭を変えられるのも面白い。
しっとりジューシーな鶏チャーシューまで含め、最後まで重さを感じさせない構成。

カレー
カリーライス専門店エチオピア 本店|辛さとともにスパイスが深まる老舗カレー

御茶ノ水から神保町方面へ歩いた先にある「カリーライス専門店エチオピア 本店」は、1988年創業の老舗カレー店。
もともとはカレーとコーヒーの店として始まり、現在では神保町を代表するスパイスカレーの一軒として知られる。
辛さは0倍から70倍まで無料で選べ、単に刺激を強くするのではなく、段階を上げるほどスパイスの香りや密度も増していくのが特徴。
ミックスのビーフ+野菜カリーは、野菜の甘みを感じた直後にスパイスの辛さがじわじわと追いかけてくる。ホロホロに煮込まれた牛肉とゴロッとした野菜が入り、70倍でも辛さ一辺倒にならず、甘みや脂のコクが味に奥行きを加える。

タケウチ 神保町本店|洋食の技術を生かした彩り豊かな創作カレー

御茶ノ水から神保町方面へ歩いた先にある「タケウチ 神保町本店」は、ホテルやフレンチ、イタリアンで経験を積んだ竹内智シェフが営む洋食店。
牛すじと香味野菜から取るフォン・ド・ヴォー風のベースに、炒め玉ねぎやトマト、スパイスを重ね、一般的なカレー専門店とは異なる洋食的な一皿に仕立てている。
御茶ノ水周辺でひと味違うカレーランチを楽しめる一軒。

トプカ 神田本店|印度風と欧風を食べ比べる老舗カレー店

御茶ノ水から淡路町方面へ歩いた先にある「トプカ 神田本店」は、1994年創業の老舗カレー店。
高級フレンチ出身の創業者が、その技術を生かしながらインド風と欧風という性格の異なる2系統のカレーを作り分けている。一軒で方向性の違う味を比較できるのが、この店ならではの面白さ。
インド風はさらりと軽く、スパイスの刺激と酸味が鮮明に立つ一方、欧風は牛すじや野菜、果物の旨味を煮詰めた濃厚な仕立て。
両方を盛り合わせれば、シャバ系と重厚系、鋭い辛さと深いコクの対比がより明確になる。

うどん
麺匠 釜善|博多出汁と強靭なコシを合わせたハイブリッドうどん

御茶ノ水から淡路町方面へ歩いた先にある「麺匠 釜善」は、福岡出身の店主が手がけるうどん専門店。
アゴ、昆布、かつお節から取る澄んだ博多系の出汁に、前日から仕込み一晩寝かせて再び練る、讃岐うどんのような強いコシの太麺を合わせる独自のスタイルが特徴。
冷たいとりちくわ天うどんは、しなやかな舌触りの先に跳ね返すような弾力があり、噛むほどに小麦の香りが広がる。
天ぷらは注文ごとに揚げたてで、特にかしわ天はジューシーで存在感十分。淡麗な出汁へ鶏の脂が溶けることで、後半はコクまで増していく。

うどん 丸香|山越うどん仕込みのコシと濃厚いりこ出汁

御茶ノ水から神保町方面へ歩いた先にある「うどん 丸香」は、香川「山越うどん」で修業した谷口春紀氏が2003年に開いた讃岐うどん店。

本場仕込みの麺打ちと出汁をベースに、東京でも讃岐らしい食感を楽しめる一杯を提供し続けている。
麺は表面こそふわっと柔らかいが、噛み進めると中心にグッと抵抗が残る独特のコシが魅力。
出汁はいりこの存在感が非常に強く、黄金色のつゆから煮干しの旨味が鮮明に広がる。シンプルなかけや冷やかけほど麺と出汁の実力が分かりやすく、行列が絶えないのも納得できる一軒。

和食
丸五|低温でじっくり揚げる白い衣の特ロースかつ

御茶ノ水から秋葉原方面へ歩いた先にある「丸五」は、1975年に水道橋「かつ吉」から独立して開業したとんかつ店。
特徴は、山形産三元豚を厚切りにし、低温でじっくり火を入れる独自の揚げ方。衣は淡い色合いに仕上がり、肉の柔らかさと脂の甘みを前面に出している。
特ロースかつは、歯を入れるとサクッと軽い衣の先から肉汁があふれ、厚みのある赤身と脂身が驚くほど柔らかい。
噛むほどに脂の甘い香りが広がり、岩塩だけでも十分に味が決まる。接客まで行き届き、長い行列にも納得させられる完成度の高いとんかつ。
ポンチ軒|肉汁あふれる特ロースを味わう実力派とんかつ

御茶ノ水から小川町方面へ歩いた先にある「ポンチ軒」は、洋食の料理人だった店主が2012年に開いたとんかつ店。
厚切りの豚肉を丁寧に火入れし、衣の軽さと肉のジューシーさを両立させるのが持ち味で、洋食の技術を背景にした端正な仕上がりが光る。
特ロース豚かつは、きつね色の衣を割ると断面は美しいピンク色。歯を入れた瞬間に肉汁が広がり、きめ細かな赤身と脂の甘みが重なる。
まずは塩で豚そのものの旨味を味わい、後半にあっさりしたソースを合わせると印象が変わる。御茶ノ水周辺で上質なとんかつを食べたいときにおすすめ。

とんかつ やまいち|胡麻油と割下が重なる香り高いかつ丼

御茶ノ水から淡路町方面へ歩いた先にある「とんかつ やまいち」は、胡麻油の香りを生かした揚げ上がりが印象的なとんかつ店。
なかでもかつ丼は、肉厚のとんかつに割下と半熟玉子を重ね、揚げ油の香ばしさまで一体にした仕立てが特徴。
かつは歯を入れると赤身から肉汁がじわっと滲み、そこへ甘辛い割下と胡麻油の風味が重なる。
とろりとした玉子が全体をまとめることで、油の強さを感じさせず、香りとコクだけがきれいに残る。とんかつそのものとはまた違う魅力を楽しめるかつ丼。

エスニック料理
TOKYO BHAVAN|ダバインディアの系譜を継ぐ本格南インド料理

御茶ノ水から九段下方面へ足を延ばした先にある「TOKYO BHAVAN」は、惜しまれつつ閉店した「ダバ インディア」で12年間店長を務めた柳谷宗良氏が立ち上げた南インド料理店。

厨房には同店で10年以上腕を振るったタミルナドゥ州出身のシェフが立ち、日本向けに寄せすぎない現地の味を軸に、ミールスやドーサ、ビリヤニまで幅広く揃える。
マトンカレーは、油分を含みながらも重さはなく、乳製品やバターに頼らない軽やかな仕立て。スパイスの香りに酸味のキレが重なり、バスマティライスの軽い食感ともよく合う。
サクッともっちりしたクレープのようなドーサを合わせれば、ナンとはまた違う南インドらしい食べ方を楽しめる。

BIRYANI MASTER|ビリヤニ大澤の味を予約なしで楽しめる専門店

御茶ノ水から小川町方面へ歩いた先にある「BIRYANI MASTER」は、「ビリヤニ大澤」の二号店として2026年に誕生したビリヤニ専門店。

本店の技術を受け継ぎながら、こちらは予約不要で立ち寄れるカジュアルな営業スタイル。平日ランチのみ、売り切れ次第終了という潔い構成で、本格的なビリヤニをより身近に楽しめる。
チキンビリヤニは、ふわりと軽いバスマティライスにスパイスの香りと爽やかな酸味が重なり、大ぶりのチキンは柔らかく味もしっかり染みている。
サーランやライタ、パクチーを加えることで味の輪郭が次々と変わり、混ぜ方次第で一皿の中にさまざまな表情が生まれる。

アロマズ オブ インディア|5つ星ホテル仕込みの本格インド料理

御茶ノ水から淡路町方面へ歩いた先にある「アロマズ オブ インディア」は、インドの5つ星ホテルで経験を積んだシェフが手がけるインド料理店。
30種類以上のスパイスを料理ごとに使い分け、ガラムマサラも自家調合。カレーだけでなく、ビリヤニやタンドール料理まで本場の技術を生かした幅広い料理を楽しめる。
マトン ミルチは、レッドチリやグリーンチリ、ブラックペッパーなどを重ねた強烈な辛さの中に、複雑なスパイスの香りと奥行きが残る一皿。柔らかく煮込まれたマトンには脂の旨味があり、それがスパイスと絡むことで辛さだけでは終わらない濃密な味わいに仕上がっている。

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