立川には、濃厚な豚骨醤油スープと太麺を軸にした家系ラーメン店が点在する。老舗から近年オープンした店まで揃い、スープの濃度や醤油の強さ、鶏油、麺、チャーシューにもそれぞれ違いがある。
本記事では、立川で実際に訪れた家系ラーメン店を紹介。スープや麺、具材などを実食し、各店の特徴や違いをまとめていく。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
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麺家 たっとび|武蔵家23年の経験を落とし込んだ濃厚家系

立川らーめんたま館の「麺家 たっとび」は2024年オープン。「武蔵家」で23年間修業し、ラーメン学校の講師も務めるラーメンニキがプロデュースする家系ラーメン店。
無料ライスにキュウリのキューちゃんまで用意。
スープは粘度が高く、トロンと舌に絡むほど濃厚。豚骨の丸みとキリッとしたカエシのバランスが非常によく、鶏油のコクも加わって単調にならない。
三河屋製麺の中太平打ち麺は密度が高く、短めで食べやすい。肩ロースのチャーシューは赤身主体でふわっと軽く、噛むほどに脂の甘みがじんわり広がる。
スープを完飲しそうになったほど、想像以上に完成度が高い。

十五代目野中家 立川店|ドロ系濃厚豚骨とキレのある醤油

立川駅南口の「十五代目野中家 立川店」は2026年4月オープン。大塚「野中家」の流れを汲み、武道家、輝道家、大崎家へとつながる系譜の家系ラーメン店。
11時から翌3時まで営業しており、立川では深夜まで家系ラーメンを食べられる貴重な存在。
スープは鶏油の存在感もしっかりあるドロッとした高濃度タイプで、動物系の圧倒的なまろやかさに醤油のキレが重なる。
わずかに獣臭も感じるほど豚骨の主張が強い一方、カエシが埋もれず輪郭も鮮明。
やや加水率の高い中太微縮れ麺を合わせ、クタクタのほうれん草も濃いスープをよく吸う。
大判のモモ肉チャーシューはしっとり柔らかく、肉の旨味が濃いうえ、嫌味のない燻製香まで感じられた。

つばさ家 本店|六角家の系譜を継ぐ濃厚豚骨醤油

立川駅北口近くの「つばさ家 本店」は2005年創業。吉村家から本牧家、六角家へと続く系譜を汲む家系ラーメン店で、現在地へ移転後も立川で営業を続ける。
豚骨と鶏ガラをしっかり炊いたスープは動物系の厚みがあり、醤油とのバランスを重視した仕上がり。
スープは濃厚ながら、こってり一辺倒ではなく、豚骨のコクと醤油のキレがバランスよく重なる。
中太麺にはスープがしっかり絡み、チャーシューやほうれん草も存在感がある。六角家の流れを感じさせる豚骨醤油を、過度に重くせず食べやすくまとめている。
らーめん ぱったぱた|つばさ家出身、臭みを抑えたマイルド家系

西国立駅近くの「らーめん ぱったぱた」は2020年創業。店主は立川「つばさ家」などで修業したのち独立し、2022年に現在の店名へ変更した。
豚のゲンコツと背ガラをじっくり炊いた豚100%のスープを軸に、家系らしい濃厚さを残しながら臭みやクセを抑えている。
スープは鶏油を多めに浮かべ、豚骨の旨味と甘みが広がるクリーミーな口当たり。醤油は尖らせず、塩気も穏やかで、濃厚ながらゴクゴク飲めるバランスに仕上げている。
短めの中太ストレート麺はモチモチとしなやかで、スープとの一体感もいい。チャーシューはモモ肉とバラ肉から選べ、特注の釜で焼く燻製香も特徴。
ガツンとした醤油や獣臭で押す家系とは明確に異なる、まろやかな方向性が際立つ。
富士見家|強い塩味で食わせる濃厚豚骨スープ

立川に2026年5月オープンした「富士見家」は、「つばさ家」出身の店主が営む家系ラーメン店。
トロッとした動物系の濃厚なスープに艶やかな鶏油を浮かべ、三河屋製麺の中太ストレート麺を合わせる。麺は一般的な家系よりやや細く、加水率も高め。
スープは動物系のまろやかさが舌を包み、その直後にかなり強い塩味が押し寄せる。
ライスがないとしょっぱく感じるほどで、濃厚さ以上に塩味のキレが印象に残った。
一方でスープがややぬるかったのは惜しいところ。チャーシューは箸で崩れるほど柔らかく、シャキッとしたほうれん草は青菜の香りまで感じられ、濃いスープの中でいいアクセントになっている。

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