幸せを考えるとあるオッサンの土曜日

スポンサーリンク

昼食に普段そんなに食べないとんかつ定食をガッツリ食べたせいか夜になっても全く腹が空かない。

正直困った。

土曜の夜、腹が空かない。

今日は特に友達と飲みに行く約束もしておらず家にいる。

別に朝、昼、晩と三食しっかり食べないといけないルールなどないがこうも腹が空かないと酒も飲む気が起きない。

つまりやることがない。

毎日晩酌する私にとって酒を飲めない夜程つまらないものはない。

酒飲みにとって空腹が最高のコンディションなのだ。

いつも子供を見ながら酒を飲むのが日課となっているが今日に限って子供は嫁の実家にいる。

さて、土曜日の夜なのにどうしたものか。

家にいるのも退屈なので近所を歩いてコンビニまで向かう。

自宅から徒歩2分位の所にコンビニがある。

近くにコンビニがあるのは有難いことなんだけどこうも近いと気分転換にもなりゃしない。

雑誌を眺めるが特に興味をそそられるものはない。

カップ麺も新作は出ていない。

とりあえず酎ハイを2本ほど購入してコンビニを出る。

外を歩きながら虫の音色に耳を傾ける。

夏は暑さと共に蝉の鳴き声が耳にまとわりついていたが今はあの暑苦しい鳴き声はなく風流さを感じる。

虫の鳴き声によって季節を感じるってなんだか乙だな。

秋生まれということを抜きにしても昔から季節で秋が一番好きだ。

暑すぎず、寒すぎず外を散歩するのにちょうどいい。

春も好きだが花粉という大敵がいるので軍配は秋にあがる。

こんな余裕も今ある平穏な日々だからこそ感じるんだろうな。

こないだの台風19号で被害に遭われた方達はこの虫の鳴き声に季節を感じる余裕などあるわけもないか。

そう考えると昼に食い過ぎてやることないとかほざいてる自分を律する心境となる。

この平和な日常は当たり前なんかではない。

我々は自然にたまたま生かされてるだけだ。

おごり高ぶるな。

傲慢な若造はいずこへ。

「10月なのに暑い」と文句を言っていたのがウソのように今週は涼しくなった。

そろそろ今年も終わりがみえてきた。

目標に向かって走ることよりも目標を見つけることの方が難しかったりする。

今はただ何となく生きてる感じ。

これでいいのか?これでいいんだ。

その自問自答の繰り返しの中で買ってきた酎ハイをコップに注ぐ。

インターホンがなった。

どうやら子供が帰ってきたようだ。

考えるのをやめる。

子供の顔を見る。

うん、とりあえず自分は幸せなんだなと改めて実感する土曜の夜。


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました