2015年/アメリカ映画/99分
ある平和な父の日。
理想的な家庭を築き上げたエヴァン(キアヌ・リーブス)は家族でビーチに行く予定だったが、仕事の都合で一人留守番をすることになる。
芸術家のカレン(イグナシア・アラマンド)と子ども二人を見送り、早速仕事に取り掛かる。
夜になり、外は豪雨が降り注いでいた。
久しぶりに自分だけの時間を手に入れたエヴァンは、昔DJをやっていたときに集めたレコードを爆音でかけ、仕事に集中している。
カレンからの電話を切った後、ドアをノックする音が聞こえることに気付く。
こんな深夜に一体誰が…。
エヴァンは不審に思いながらもドアを開けると、そこには雨でずぶ濡れになった二人の美女が立ち尽くしていた。
ジェネシス(ロランツァ・イッツォ)、ベル(アナ・デ・アルマス)と名乗る二人は道に迷ってしまったため助けを求めていた。
彼女たちに暖をとるようにと家に招き入れるエヴァンだったが、それは破滅の道への第一歩だったー。
ピクシーズの「Where is my mind」を使うな。冒涜だ。
久々に大ハズレを引いた。
どんな映画でも必ずいい部分は一つはある。
だけどこの映画に関しては皆無。
まさに時間の無駄だった。
何かある。そう思った自分を恥じたい。
同じ過ちを犯さない為にもここに「戒告」という意味でレビューをしようと思う。
Netflixでサスペンスものをという事で気になって視聴。
サスペンスというと大抵はどんでん返しがあるものだがこの映画、何もない。
本当に見事に何もない。
ただひたすら後味の悪い映画である。
家族全員が家を何日かあけ、キアヌが家に一人でいる時に雨に打たれびしょ濡れの美女二人組が家にやってくる。
親切心から二人を家に入れるんだけど色地がけで3Pすることに。
翌日になり二人は10代という事を打ち明けキアヌを脅し始め、やがて二人に監禁されてしまう。
家の家具や芸術家の奥さんの作品はめちゃめちゃに破壊され、キアヌ自身もボコボコにされる。
なぜそこまで?
彼女達の目的って何?
そう、これが最も気になるところで話の核心部分だと思うんだけど最後まで観て愕然とした。
彼女達の目的は家族を裏切ったキアヌに制裁を加えること。
は?なんじゃそりゃ???
自分達で誘っといて裏切りさせたのに自分達で制裁って…
金銭が目的とかならまだわかるけどこれではあまりにお粗末。
彼女達の過去に何かあって男を恨んでるとかそういった背景も何も描かれておらずただ単にキアヌを追い詰めるだけ。
最後は地面に埋められ(顔だけは出てる)、女とのファックシーンをFacebookに投稿され「男はみんなそう。次の獲物を探さなきゃ」といって二人は去るところで映画は終わる。
もうなんなんだよこれ…
久々に開いた口が塞がらない。
あのな、ドスケベな女二人が突然家にやってきてあんな状況になったら仕方ないだろ!
男の憧れのAVの世界じゃねぇか!
ハニートラップ仕掛けておいて自分達で制裁ってこいつらは一体どこ目線なんだ?
プロットが酷すぎるしよくもキアヌはこんな作品に出る事をOKしたよな。
ていうか調べるとキアヌはこの映画のプロデューサーになってる。
一体どうなってんだ?!
これは間違いなく今年観た映画の中でワーストだよ!
そしてすげぇ疑問なのが華奢な女二人に大の男がこうもコテンパンにやられるのか?
途中から奥さんの作品を取りにやってきた男も結局二人に殺される始末。
家に拳銃もあるのになぜこうも一方的にキアヌがやられる?
マトリックスが情けなすぎるぞ。
家中には女二人の指紋もたくさん残ってるので絶対この二人逃げ切れるはずがないんだけど。
そしてもっと許せないのが超名作「ファイト・クラブ」のエンディングに使用されていたピクシーズの「Where is my mind?」がこの映画のエンディングにも使われてることだ。
あの神がかり的なエンディングと名曲のコラボをこの映画で台無しにされた気分だ。
本当にやめてくれない?
っていう思いしか残ってない。
そうか、一夜の過ちと同じでこの映画を観たのも過ちなのか。
なんとなく良さげかなって思った自分が悪いのか。
この映画の中のキアヌと全く同じ気分にさせられたよ。
時間は唯一平等でかけがえのないもの。
このクソ映画に100分使うならもっと有意義な時間を使ってください。
この映画を観る事を全力で止めたい。
そんな想いでここに綴りました。
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