高田馬場にあったよな?と思ったらいつの間に阿佐ヶ谷に移転していたとんかつ界の王。
馬場時代は長蛇の列で戦意喪失して行くのを躊躇っていたら今度は予約制になったらしい。
とんかつを予約してまで…
なんてネガティブな気持ちは捨ててとりあえず行ってみないと何とも言えないわけで予約しましたよ。
場所は南阿佐ヶ谷というなかなかマニアックな所にあります。
駅からは徒歩5分ほど。
店内でなくベンチで注文を取るスタイル。
2品か3品かを選択しそのあと部位を選択。
豚3品も惹かれるが昼ガッツリつけ麺だったからとりあえず2品にしとく。
かつはTOKYO Xのみの様だ。
美味しいけどもうすっかり浸透して珍しくなくなった豚。
2品ならやっぱロースとヒレか。
明るく清潔感がある店内はカウンター6席にテーブル4つ。
ビールを注文し喉を潤す。
さて、準備万端。いつでもどうぞ。
・とんかつ2品 5,000円
リブロースかつ
シャ豚ブリアンかつ
前菜 プルドポーク
ホロホロに煮込んだ豚肉をクラッカーの上に乗せて。一口でパクッと。
ビール頼んで正解だった。
パン粉
砂糖を抑えられて作られている成蔵のパン粉。
ふわっと空気の様に軽い。
確かに砂糖入れるとメイラード反応で狐色になるけどここの衣は白いもんねと妙に納得。
サラダ
なるほど。前菜やらサラダやら揚げてる間にちょくちょく出てくるので酒飲みには凄くいい。
とんかつ屋で飲むことってほぼないからなんか新鮮だ。
ご飯
炊き立て?ってくらい湯気が立っている。
硬めに炊かれ米粒の旨味感じる。
豚汁
火傷しそうなほど熱々状態。
ちなみに豚汁の豚もうまい。
具材のカットのサイズ、厚さから何から何まで理想的。
もうご飯と豚汁だけでテンション上がってます。だってこれだけ熱いものは熱い状態でを忠実に実践してる店があっただろうか。
リブロースかつ
先程のパン粉でじっくり揚げられたリブロースかつ。中挽きの衣は一般的なかつの衣に比べるとかなり白く決め細やか。
塩を手でパラパラとかけかぶりつく。
わりかし存在感はあるがサクッと軽やかな音を立て、溶ける様な衣。
しなやかに歯は赤身にめり込んでいき肉汁ジワる。口中で分離した脂身はブチュっと弾け脂が爆する。
油はラードだろうか?なんとも品のある香りと豚肉の甘さが交わる。
何じゃこりゃ…こんなとんかつがあるのか…
あまりの旨さにソースつけ忘れた…
シャ豚ブリアンかつ
先ほどよりもさらに薄紅色が増し豚エキスが表面を覆う。
ロースの弾ける脂とは異なり、ジワーっと口中を豚エキスによって滲ませ潤わせる。
かなりの分厚さだが噛み切るのに何のストレスもない。
見事に部位によって異なる味わいをみせる。
あ、ヒレもソース忘れた…
成蔵の衣で作ったフレンチトースト
参った。デザートのフレンチトーストまでもが熱々の焼き立てじゃないか。
かつも勿論見事。だけどご飯と味噌汁の温度帯にも感動した。
料理は温度という基本だと思ってる事を当たり前の様にやってくれる事に嬉しさがある。
何処行ってももう少しこうしたらいいのにな…と思う事があるがまるで非の打ち所がない。
この温度管理が毎回だとしたら定食屋の域を超えている。
お会計ビール飲んで5,700円。
これだけの体験できてこの値段は安いわ。
また来ます。ごちそうさまでした。
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