映画『それでも夜は明ける』感想 とにかくブラッド・ピッドは合コンで全部もってくやつだ

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美味しいところは全部ブラピがもってく

<ストーリー>
1841年、ニューヨーク。家族と幸せな日々を送っていたバイオリン奏者ソロモンは、ある日突然誘拐され、奴隷にされる。
彼を待ち受けていたのは、狂言的な選民思想を持つエップスら白人による目を疑うような差別、虐待、
そして“人間の尊厳”を失った数多の奴隷たちだった。妻や子供たちと再び会うために生き抜いた11年8カ月と26日間とはー。

以下ネタバレ

 

綿花農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した伝記ドラマです。久々に観たけど非常に重い。

実話ということで生々しく感じます。実際にあった事実として色んな人に観てもらう事に意義がある映画です。

けれど映画として率直な感想は、賞を取るほどのものかな?ということ。
アカデミー賞は一体何を基準に賞をあげてるんですかね。

 

確かに奴隷テーマは非常に考えさせられるのはありました。
常に「勝ち」であったり「正義」であったり表の光の部分の映画ばかり描いてきたアメリカがこういうものを撮ったことは意義のあることだと思いますが、内容としては特別新しいものではないですよね。

奴隷になってからは特に山場と呼べる山場はなく非常に単調でした。

 

黒人に対する「罰」のシーンは非常に痛々しいです。

観ていて心苦しかった。
あそこはリアルでした。そしてそのシーンが長いこと…

改めていかに残酷な映像を観せることで「差別」を強く印象付けてるわけですけど

もうわかったから…

って感じでした。

 

ちょっとクドさと説教臭さを感じてしまった自分。

ひん曲がってますかね?

主人公は最後は助かりハッピーエンドを迎えます。
けれどあの農場に残された人たちや、結局奴隷のままで一生を終えた人たちがいるのなら僕はもっとその人たちの方を描いてほしかったですね。

映画としては「助かってよかった」という風にしたかったんでしょうけどラストは思った以上にあっさりしていたので余計そう思いました。

ブラッド・ピッドは非常においしいとこを持っていきましたね。

高感度上がる役ですよ。

北の国から』でいうと古尾谷雅人のトラック兄ちゃん。

泥の1万円札のくだりといったところでしょうか。

本人があの役をやりたいと言ってたら相当やらしいですよね。

ブラッド・ピッドは好感度が欲しいんでしょうか?

僕なら自分で製作に関わっておいてめっちゃおいしい役なんてあからさますぎできないですよ。

奴隷の役でとことん嫌われながら実は製作に関わっていた方が「この人凄いな」ってなると思うんですけど自分で一番いい役もってくとこにブラッド・ピッドのいやらしさを感じてしまいました。

アカデミー賞はどうしてもメッセージ性がある映画じゃないとダメなんですかね。
それなら同時期の『ゼロ・グラビディ』の方がよっぽど斬新でしたし映画としてチャレンジしてる様に思います。
初めて3Dを映画館で観ましたが予想していたより凄いよかったです。
宇宙空間の中でうまく3Dという特性を活かした映画です。

自宅のテレビで普通に観ると意味ないですけど。

「チャレンジ」という意味では僕は『ゼロ・グラビティ』に軍配を上げたいですね。

 

それでも夜は明ける』は評価は難しいですね。実話ってだけで映画としてどう考えていいものかわからなくなります。
悪い映画では絶対ないし俳優達も頑張っていました。

こういう歴史があったという意味で意味のある映画だとは思います。

だけど批判しようのない題材なのでちょっと卑怯な映画かもしれません。

【映画・ドラマ】7本目

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