【映画】ミッドサマー【ネタバレ感想】彼らはこういう文化なんでって逃げる卑怯な映画

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2019年/アメリカ映画/147分

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アメリカで暮らす大学生のダニーと恋人のクリス、その仲間たちは、交換留学生であるペレの故郷スウェーデンで夏至(ミッドサマー)に行われる祝祭に誘(いざな)われる。
その村では、90年ごとに9日間の浄化の儀式が行われ、人々は着飾って様々な出し物をするのだという。
人里離れたヘルシングランド地方、森の奥深く、美しい花々が咲き乱れる“ホルガ村”を訪れた5人は“白夜”のもと、優しく穏やかな村人たちから歓待を受ける。
しかし、閉鎖空間の中、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。
妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。


 

問題作。

本当に問題作だった。

2時間半なに観せられたんだ。って気分。

こんな何でもありな映画作られたら何でも問題作になるだろ。

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予告編と作品の乖離が凄いというか全然エンタメ作品じゃないです。

予告編に騙されて観ると見事に肩透かしを食らいます。

もはや監督が好き勝手作った自己満に近い映画。

簡単に言うと若者数人がスウェーデンの人里離れたカルト教団みたいな感じの村に訪れるという話。

そこで巻き起こる狂気の世界…とでも言うんだろうか…

異文化を理解しろと言われても無理な話なのでただただ客観的に眺めてるだけしかできないんだけど、何でもありというか一つ一つの儀式に意味は感じられなくて観ててかなりしんどかった。

ワンシーンがやたらと長くてテンポも悪い。

映像は綺麗だから観ていられるものの特に思ったほどの事が起きない。

内容も格別新しいものはない。

狂った村人に殺されていくっていうむしろ今までによくあった王道パターン。

違う点といえば夜の暗いシーンはなく白夜なので常に明るいことや血しぶきはあまりないこと。

ビジュアル的なグロシーンは少なめでそう言った表に出てる部分を楽しむ映画ではないのかも。

最初の老人達の自殺シーンの描写はなかなか良かった(顔が潰れる瞬間とか)が個人的にはここがピーク。

ヒロインの彼氏が内臓をくり抜かれた熊の中に入れられ燃やされるシーンなんてただただ苦笑。

この映画、思えば「なんで?」の連続なんだけど「彼らはこういう文化なんで」と逃げられてる気がする。

それ言われたら「あ、そうですか」としか言えないもん。

そう考えると結構卑怯な映画です。

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先祖の木に小便して激怒してたオッサンがいたけどあんなに怒るなら最初に説明しない村人にも非があるのではないか。

全てが自分勝手な村人にだんだん腹がたってきた。

気に入った男の飯の中に自分の陰毛入れるとか普通に気持ち悪いッス。

セックス中の裸の女たちの共鳴には笑ってしまった。

もはや笑わせにいってるよね?

評判も良かったので期待して観たんだけど見事に自分には全く合わなかった。

ハマるかハマらないかこればっかりは人の好みなんだけどかなり人を選ぶ作品というのは間違いない。

自分たちの価値観はあくまで他から見たら別のもの。

価値観とは人が生活し文化が根付いていく過程で生まれるもの。

世界の秘境にはこれに近いことが起きてたりもするのかなと思ってしまった。

一つだけ褒めるとすると色彩が綺麗だったという事くらいか。

けどスウェーデンに行きたいとは思わないな。

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