2019年/アメリカ映画/100分
レイと妻ジョアンは、旅行中に転落事故に遭った娘ペリーを連れて救急外来を訪れる。ペリーは念のためCT検査を受けることになり、ジョアンに付き添われて別室に移動する。レイは検査の終了を待つうちに居眠りしてしまうが、目を覚ますと妻子の姿がない。必死で2人を捜すレイは、病院が何か隠しているのではと疑い始め……。
タイトルの「フラクチャード」とは「骨折した」という意味。
そのまんま娘の橈骨が骨折したことがきっかけで一家は病院へやってくる。
あらすじ読んでもらったらわかると思うけどこういう話ってほぼほぼ、「病院が黒」か「主人公の妄想」のどっちかのパターンだけど今回はずばり後者です。
すんません、もうオチ言っちゃいます。
しかしこのパターン、「ファイト・クラブ」以降一体いつまで続けるのか…
やけに照明が暗い院内、いかにも怪しそうな病院のスタッフ達。
この病院、怪しいですよーとプンプン匂わせるだけ匂わせる演出。
かと思えば主人公も元アル中でなかなかの挙動不審っぷり。
つまりどっちとも取れるっちゃ取れる様に描かれてます。
元アル中って設定もなんだかご都合主義っぽいんだけど、だから最後までどっちなのか読めないので観れてしまう。
仮に病院が黒だとしたらそこには最もらしい理由付けが必要になってくるので「主人公が勝手に作り出した話でした」という方が話を作る方は楽なんだよね。
だけどその安直な手はもう使い古されてるし観終わった後も「期待したんだけどやっぱりお前もこのオチかよ…」とガックリきてしまう。
しかしだとしたら事故現場のあの風船は何だったんだろうか?
病院にもあった風船なので途中までてっきり病院の陰謀説なのかな?と思ったけど結局主人公の妄想だとしたらあの風船も妄想だという事になる。
どちらとも取れる様に匂わせるだけ匂わせといてあとは観てる人の解釈に任せますってのはちょっと卑怯かな。
内容も薄ければ独自の映像表現とかもない。
「マシニスト」の監督みたいだけどこの監督の作品ってじめーっとして暗いんだよね。
心理的なドキドキ感はあまり得られません。
男の妄想というオチがすべての映画なので再視聴はない映画。
しかしNetflixオリジナル作品で凄いと思った作品にはまだ出会えてないなぁ。
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