すっぽんを割烹で出す店は増えてきたがすっぽん専門店は極端に少ない。
そんな中、40年以上続くすっぽん料理店が「すっぽん料理 田吾作」である。
財政界、スポーツ選手、有名人など数多くの著名人たちが通う知る人ぞ知る名店。
場所は駒場東大前駅から徒歩15分ほど。
タクシーも捕まりそうにないので運動がてら歩くとする。
静かな住宅街をテクテク歩いてようやく辿り着きました。スマホがないと絶対に辿り着けそうもない場所。
店内はカウンター、奥に座敷、個室あり。
大将と息子さんの親子で経営、若い女性は娘さんかと思ったらアルバイトだった。なんですっぽん屋で働こうと思ったのか聞けばよかった。
カウンターはとても綺麗。と思ったらどうやら移転してきたらしい。そういえば暖簾も新しめ。
目の前で大将が生きてるすっぽんの首をはねた。なんだろう、ちょっと胸が痛むけどお命頂きます。
以下いただいた料理。
先付
かずのこ、蛸、鮑。
赤貝、カンパチ、縞鯵、鮪の刺身。
すっぽんは全くの未使用。
この小鉢だけで軽く日本酒進みます。
すっぽんの生き血
手前が肝入り、奥の長いのが心臓。
生き血はリンゴジュースで割ってある。
勇気はいるがグビッと。あら、飲みやすいじゃない。臭みはない。
しかし肝を噛んだら苦味が…噛んじゃダメだった。
すっぽんの唐揚げ
すっぽんの他にも揚げた銀杏、パプリカ、素麺など見た目も色鮮やか。
唐揚げはニンニクを絡ませ揚げてある。
ゼラチン質と鶏肉の様な肉感、思いの外脂がありジューシー。旨味も強い。
酒に合いそうなこれ以上ない味付けでニンニクがまた食欲をそそる。
中毒的な旨さのある唐揚げだ。
なんでも女性のファンが多いらしく一時期毎週食べに来てたお客さんもいたんだとか。
すっぽん鍋
具材は牛蒡・茸・生キクラゲ、オクラ、ネギなど。
食物繊維とコラーゲたっぷりのすっぽん鍋。
すっぽんの出汁に醤油のシンプルな味付け、唐辛子のピリ辛がアクセント。
野菜たっぷりでこれが素材同士喧嘩することなく調和してます。
すっぽんもゴロゴロ入っており先ほどのニンニクの余韻と唐辛子のピリ辛で口内いい感じに興奮気味。
すっぽん雑炊
鍋が終わったら一旦調理場で味を整え雑炊を作ってきてくれる。煮詰まったことによりさらにすっぽんの旨味がでた雑炊は美味の一言に尽きる。
メロン
いいね、このシンプルさ。割烹じゃないからこう言うのでいいんだよ。そしてなにより糖度がめちゃ高い。
いただいたお酒(どちらもボトルでオーダー)
お会計は3人で約18000円。
これがもう1人増えるとすっぽんは2匹となり金額が上がるので3人くらいがちょうどいいかも。量的にも。
専門店だけあってとことんすっぽんを個性的なみせかたで食わせてくれる。
精力剤のイメージがあるすっぽんだけどコラーゲンは豊富で女性にこそ食べてもらいたい。
70代の大将の肌もスベスベでした。
ごちそうさまでした!
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