本日は京都の「未在」へ。
ミシュラン三つ星を獲得し続け、予約は一年待ちと言われる店。
京都駅から地下鉄で東山駅まで20分弱。さらに東山駅から徒歩15分。道中も趣があってだいぶ気分が高まります。
18時から一斉スタートの一回転のみ。
最低でも15分前には来て欲しいとのこと。
店主の石原仁司さんはプロフェッショナルにも出演された「日本料理の神様」と言われる様な方。
店名の「未在」とは「修行に終わりはない」と言う意味を込められて付けられている。
今回は4名で個室での訪問。
個室からはカウンターが見える様になっているのでカウンター気分は多少なりとも味わえます。むしろこっちの方が気が楽かも。
大将の石原さんの挨拶のあと甘酒が提供されここから約3時間の怒涛の茶懐石がスタート。
尚、料理の写真撮影はNGの為、ここから拙い文章ではあるが感じた事を述べていこうと思います。
さて、結論から言えば料理は素晴らしかった。遊び心やおもてなし、さらに細部までこだわりぬかれた料理はまさに一流を感じさせてくれる。
だけど店のスタンスがどうも私には合わなかった。
みんながみんな絶賛しているので少々言いづらいところはあるが「こう感じた人もいる」程度に聞いてもらいたい。
扱う食材は300種類から400種類。
果物だけで75種類。
これ言ったら元もこうもないんどけどなんでこんなに食材を使うんでしょうか?
特に気になったのが序盤で出てきた鮪、鰤、鯛、モンゴイカの刺身。
4人で訪問してるのに8人分くらいの量が出てきたのには驚いた。完全に多すぎる。
確かに豪勢ではあるけど個人的に刺身なんてどこでも食べられるし二、三切でいい。
鮪は酢飯と合わせるのが一番と思ってるので脂が乗りまくった中トロ、大トロ、さらに鰤が単品でこられても…
八寸も同じだ。皿におかれたそれぞれの料理は見栄えよく配置まで非常に凝ってて素晴らしいんだけどかなり腹に溜まってるタイミングでボリューミーな八寸がくるもんだから正直食べられない。
店の方からは「ご無理なさらずに」と言われるが残したらきっと廃棄ですよね?
コロナ禍のこの状況で賄いにするとは考えられないし。
聞くと食べられないお客さんも結構いるそうでこれって検討の余地があるのではないでしょうか?店だって残されるのは嫌でしょう。
残す事を前提に作ってるのだとしたら結構複雑。
(ちなみにこの日は4人とも朝から調整してだいぶ腹を空かせてきてます)
高級食材の虎河豚の白子は決してメイン扱いでなくあれもこれもあるうちの虎河豚の白子なのでまるで幕の内弁当みたい。
蟹のお椀も結構な具材が入ってます。こんなに具材が入ったお椀ってないんじゃないかな。
個人的にはもっと一つの皿をシンプルに仕立てた方がこちらとしても食材をきちんと堪能できる気がするんだけどその辺は考えが異なる様だ。
黒毛和牛はガッツリとサシが入っておりこれも赤身好きな私の好みからは外れていた。
それからこの様な店には珍しく飲み物のプッシュが凄く、なかなかここら辺は商売を感じる。
いいんだけどカードが使えないからワイン頼むのも少し怖いと思ったらrindo2018だった。
お会計は一人約8万円。カード不可で現金のみ。
原価がめちゃくちゃかかってるのはわかるけどここまで食材を使わなかったらいくらになるんだろう。
正直、二日間に分けて食べたい気持ちと残して申し訳ないという気持ちで店をあとにすることに。
帰りは店の方から門まで提灯を持って見送ってもらい、こう言うサービスは流石一流店だけあるなと思った。
色んな意味で凄く貴重な経験をさせてもらったので来てよかったとは思います。
(経験してないと何も言えないし)ごちそうさまでした。
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