千歳船橋のカレーの名店「Kalpasi」。
完全予約制だが電話番号非公開。
ではどうやって予約する?
LINEです。超イマドキです。
メニューは週替わりのワンコースのみ。
店主の黒澤功一さんはスパイス料理にドハマりし脱サラ。浅草地下街で間借りカレーを提供し話題となりこちらへ店を出すまでに。
事前にその日のメニューがLINEの画像で送られてくる。だけど見てもサッパリ想像つかない。
店に着いてみるとすでに数人が店前で待っていた。どうやら時間ぴったりにならないと入れないみたいだ。
店内はカウンター3席のみにテーブル席と、かなりコンパクトな作り。
本日はスリランカカレーという事で久々にライオンラガーを。
飲み物と一緒にご飯の量も聞かれるのでとりあえず普通でお願いする。
ライオンラガー 770円
品のある香りがするな。アジアのビールなのにわりと重めというか味がしっかりしててコク深い。黒ビールの味わいに近いかも。
久々に飲んだけどこんな美味かったっけ?
パティス
本日のスターターは鯖とじゃが芋の揚げ餃子。
揚げたての熱々です。
鯖の癖はそんなに感じず、見事にスパイスと馴染んでます。じんわりと口内が辛さで熱くなる。
こりゃライオンが進みます。
スリランカスタイルの定食
ワンプレートに色々乗ってるのがスリランカスタイル。
これらを少しづつ楽しんだら最終的にお好みで混ぜて頂く。
・イッソイストゥ
ココナッツとビネガーの海老カリー。
甲殻類特有の甘さとココナッツが呼応し3種類のカレーの中で唯一のマイルド担当だがマイルドの中にもスパイスの刺激あり。
海老は殻付きなので手が汚れるのは仕方がない。
・ククルマスカリヤ
焙煎カレーパウダーのチキンカリー。
香ばしさとゴロッと大きめのチキンは文句なしに旨い。
・マールカリヤ
酸味と独特な燻した様なスモーキーさのあるゴラカにココナッツが中和。
三つの中で一番刺激が強めのカレー。
魚は真鯛。これは果たして活きてるのか…
個人的には真鯛でなくてもいいと感じました。
ライスの周りに添えられてるものは下記
・パリップ→レンズ豆の煮物
・コラサンボル→青菜のふりかけ
・ボルサンボル→ココナッツと赤唐辛子のふりかけ
・テルダーラ→キノコと赤ピーマンの炒め物
・テンペラード→オクラとトゥナバハを使ったスパイシー炒め
・アラ・バトゥマ→じゃが芋のスパイシー炒め
・アッチャール→パイナップルと青パパイヤのビネガー漬け
・カラウィラサンボル→揚げゴーヤと玉ねぎと小海老の和え物
・キラタ→ビーツのココナッツマスタード煮
はい、すごい種類。
物凄い手間暇かけられているのが食べながら感じ取れます。
カレー3種をそれぞれ楽しんだら最終的に全部ごちゃ混ぜにしていただきましょう。
もはや何がなんだかわからないが甘、酸、苦、辛と舌を刺激し、鼻腔をありとあらゆる方向から細かく刺激してくれる。
どれも味わいが被る事なく五味を分散させ喧嘩もさせないとは店主はスパイスの魔術師です。
ヨーグルトとキトゥルパニのジェラート
乳化した濃厚なヨーグルトの酸味が抜群で蜜の甘さとジェラートの爽やかさのバランスにセンスを感じます。
口内がジンジンした後に食べるものとしては最高かと。
カレーとしては3,000円超えは高いが膨大な時間とスパイスの量や知識、五味の分散のバランスなど練りに練られていることはスパイス素人の私でも容易に想像がつく。
故に単にカレーとしてみるか、スパイス料理としてみるかで評価分かれそうですが他にはできない体験ができるのは間違いない。
噂に違えず素敵なおみせでした。
ごちそうさまでした。
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