東京・飯田橋にあるフレンチレストラン「ソンブルイユ」。
飯田橋駅より徒歩3分。都心の喧騒を通り抜け、まるでパリの街角に迷い込んだかのような優雅で気品ある一軒家が登場。
シェフの若月稔章さんは「ラ・マレ」や「トゥールダルジャン」などで修行し、帰国後「エメ・ヴィベール」でミシュラン二つ星を7年連続で獲得。その後、飯田橋に新たにオープンした「ソンブルイユ」でエグゼクティブシェフを務めるお方。
店名の「ソンブルイユ」とはバラの一種で「家族の絆」を意味する白い花。この花は中庭にも咲いています。
ウェイティングスペースからして洗練されており、エレガントな中庭といい、まさにグランメゾンに相応しい規模感。そう、こちらは結婚披露宴もできるそうです。
若月シェフの料理は、まさに「ガストロノミー」そのもの。どれも見た目にも美しく、味のバランスが絶妙。クラシックをベースにし、シェフならではのアプローチが光ります。豊かな季節感と素材本来の味わいを大切にしながらも、独創的でモダンなひねりを加えた一皿一皿。
魚料理や肉料理に使われるソースは、まさにシェフの腕の見せ所で繊細かつ大胆な味わい。こってりなのに軽いという美味しい矛盾。
ちなみにスタッフのレベルも高いです。
ということで本日は12月4日から提供されるクリスマスコースを特別にいただいた。
◾️MENU NOEL DINER 29,700円税込サ別
・ガレットと牡丹海老のタルタル フランス産マスの卵
・鴨のフォワグラのコンフィと胸肉 黒いちじくのチャツネ ポルト ソーテルヌ
インド料理の煮詰めたペースト状の調味料である黒いちじくのチャツネとフォアグラとの相性良し。フリーハンドで描いたソースも美しい。
・パンとバターとE.Vオリーヴオイル
パンからは乳製品の幸せな香りがする。サクッとシンプルだが実直な旨さがある。
・活・帆立貝のパートフィロ包み焼き サフラン風味のソース
パートフィロの中には帆立、キノコが隠れており、サクッと殻を破けば秋の香りが鼻腔に放たれる。
これらをサフラン風味の濃厚でいて酸味のある白ワインソースでいただく。
・ズワイ蟹と野菜のビスク 香草風味
香草の香りに蟹のまろやかな甘さが馴染む、これで辛かったらトムヤムクン。
・北海道産天然平目のヴァプールとキャヴィア ソースフヌイユ
低温でじっくり蒸し焼きにした平目。ほろほろっと口内で崩れゆくみずみずしさと旨味にキャビアのまろやかさと香りのあるソースと共に平目が口内で舞う。
・シャンパーニュのグラニテ “キールロワイヤル”
シャンパンのシャーベット、上はカシスのシロップ。
口直しってどこもシンプルで柑橘で終わる場合が多いが、ここのグラニテはしっかり酒好きな大人も悦ぶ一品。
・黒毛和牛フィレ肉 “シャトーブリアン”のグリエ
フィレ肉のシャトーブリアンのグリエ。フィレと言ってもメインとしての脂はあります。
付け合わせは薄くスライスしたズッキーニとプチヴェール。
ソースは食欲ブーストさせるエスカルゴバターのソースと王道の赤ワインソースでどっしりとした旨味の二重奏。
・一口のデセール
フランス発祥のレアチーズケーキ「クレームダンジュ」。ブドウのピオーネのコンポート、泡状にしたシャルドリューズ(香草のリキュール)。
・リンゴのクルスティアン シードル ミントのソース
クルスティアンとはフランス語で「サクサクした」という意味。
クリスマスディナーと言うことでクリスマスツリーの上の方の飾りに見立てて作られている。
飴細工をスプーンで崩せば中から雪に見立てたミルクパウダーが出てくる素敵な演出。
下からミントのソース、オレンジと蜂蜜のクリーム、飴細工(冷たいミルクパウダー、青りんごの角切り、クリーム、ジュレ)。
・小菓子とショコラ
お会計は一人約45,000円。
料理、この空間とサービスを考えると妥当でしょう。千代田区の真ん中にこんな素敵なレストランがあったんだ。ごちそうさまでした。
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