静岡・日吉町にあるイタリアン「ヴィンチスグラッシ」。
こちらのシェフはイタリア・マルケ州で修行をされたと言うことで、料理はマルケ州の郷土料理がベースとなっており、他にもその周辺の地方料理も提供してくれるニッチなお店。
いいですよね、「イタリアン」と言うと星の数ほどお店があってなかなか差別化が難しいけど、こうして「マルケ州の郷土料理が食べられる」ってコンセプトはこれから流行る気がします。
前回二軒目で伺った際、腹パンにも関わらずあまりにも美味しくて今回は改めて貸切での訪問。
店内はまるでイタリアにいるかのような造りで、この季節は日が長く、入ってくる陽の光のおかげで穏やかな気分。なんだかそれだけでワインが進みます。
ちなみに店名の「ヴィンチスグラッシ」とはマルケ州の伝統的な郷土料理から。
2024年11月訪問
今日は全部映えない料理だった。
いいの、映える料理って普段食べたいかな?僕は特に食べたくない。
美味しくなるならいくらでも映えて欲しいがそうじゃない。
レストラン料理も好きだけど、郷土料理が好きだ。
郷土料理はどれも茶色。
いいの、いいの、これが毎日食べられる料理。
ここはイタリアのマルケ州の郷土料理に特化したお店。
地元の人はもっと派手な映える料理を求めるらしいがこれがここの個性。
いつか静岡の人はこの映えない料理が誇れるようになるといいなぁ。
2024年8月訪問
以下、いただいた料理。
・カンパーニュとティジェッラ
自家製のハーブ酵母のカンパーニュ。これに生ハム挟んでオリーブオイルつけて食べるのが最高!
・生ハム
群馬県の「くちどけ加藤ポーク」。融点が低く、バターのような風味と甘い香りがする。
・北海道産牡丹海老のカルパッチョ
・アカニシ貝のサラダ
じゃが芋とサルサヴェルデというジュノベーゼっぽいソースで和えてある。
・コッツェ・リピエーネ
ムール貝の中にパン粉、ペコリーノチーズを詰めた料理。貝殻の中に一緒に詰めるなんて仕事が細かいなぁ。
・テリアテッレのフリット
まさかのタリアテッレ自体が詰め物になったフリット。
サクッとしたフリットに平打ちパスタの食感の妙がまた独特な魅力。
だいぶマニアックな料理が連発。
・ヴィンチスグラッシ
ラザニアの原型と言われ、ラザニアとの大きな違いはベシャメルソース(ホワイトソース)ではなく、牛、豚、鶏、さらに内蔵まで煮込んだラグーソースを使用していると言うこと。
パスタ生地をミルフィーユ状に8層以上重ねてオーブンで焼き上げ、サクッとした食感、旨味、コク共に奥深い味わいがある。
・仔羊のフリット
持ちやすいように骨の部分はちゃんと掃除してある。ミルキーな仔羊の肉の旨みをフリットで閉じ込めて。
・パンパネッラ
モリーゼ州の郷土料理。朝霧放牧豚にパプリカパウダー、唐辛子、ニンニクをまぶして焼きあげたスパイシーな豚肉料理。
どう考えても旨い。うますぎる。
・ピチ
手打ちパスタで太くて平打ちの独特な食感が口中を愛撫する。
本日のお酒
8人で限界まで食べて飲んでお会計1人約15,000円。
いやぁ、幸せな夜でした!ごちそうさまでした。
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