【群馬県館林市】鮨 おばな「海なし県だけど超ハイレベル!最高峰のネタと熟練の技を堪能!」

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寿司(鮨)

「鮨 全国制覇」第9弾として本日は群馬県の「鮨 おばな」へ。

ここは群馬を代表する鮨屋。

とにかく豊洲でも上質のネタを仕入れることで有名。(ここと関内の「なか條」はネタが間違いない)

新宿から湘南新宿ラインで久喜まで約1時間。

久喜から特急りょうもう号に乗り換え館林まで約20分。

館林駅からは徒歩15分位(タクシーで1メーター)のところ店はある。

11時半に館林駅到着。

まだ時間があるのでブラブラ歩いて向かう。

日曜日なのに歩いている人が少ない。

新宿からなんだかんだで2時間くらいで店に着いた。

予約は12時半から。

外観はなんか、モダンだ。

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ちなみに銀座の「鮨 とかみ」は最初、尾花大将がやっていたらしい。

「とかみ」という名前は「おばな」の奥さん、鮪卸の「やま幸」の奥さん、シンガポールの「青木」の奥さんの三人の奥さんの名前の頭文字だそうだ。
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必ず予約は入れましょう。
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コースは何種類かあってせっかくなので一番高いコースにした。

大将はなんと週二回豊洲へ仕入れに行っているそうだ。群馬からとは凄い距離だ…


 

左)蛍烏賊、右)ワサビのくきと葉っぱ

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蛍烏賊は富山湾産。

軽くスモークして漬けにしてある。

燻すと味がしっかり浮き上がってくる感じがする。

ワサビの茎と葉っぱは漬けてあり辛さは全くなく風味がなんともいい。

真鯛 2種類
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手前は鳴門の伝説の漁師 村公一さんからの産直。

香りは磯の香りはない。

身質が柔らかくしっとりとしている。

それに対して奥は豊洲で仕入れた明石産。

プリプリの食感が残っている。

同じ真鯛だけど全然違うんだな。


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宮城の蝦夷鮑。鮑を大量に煮て出汁をとったもので味付けしてある。

要は鮑だけで成立した一品。

これが本当に味が濃くて美味しい。

鮑だけでここまで味が出るものなのか。


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カラシ醤油でいただく。

皮目が炙ってあり香ばしさがいい。

あっさりとしているが肉厚で食べ応えもある。

ボタンエビ
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3日寝かせてある。

これは凄い。めちゃめちゃねっとりとして甘みもかなり強い。

こんなに甘い海老ってなかなかないぞ。


 


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正直ビックリした。

塩茹でしているだけでここまで味が濃くなるのか。さらに香りも凄い。

「蛸って食感だけ」と思ってる人はこれを食べたら本当に驚くと思う。

どこ産なのか聞いたが内緒で。

雲丹パフェ
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雲丹は北方四島産。

雲丹とシャリを混ぜた雲丹シャリの上にさらに雲丹を乗っけた「雲丹パフェ」。

砂糖じゃない天然の甘みが最高。器も凄くお洒落だ。

お酒はペアリングで半合づついただくことにした。奥さんはなんと唎酒師の資格をもっているそうだ。

まずは館林のお酒「尾瀬の雪解け 純米大吟醸」

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甘みが強い酒なのでかなり冷やしている。
むしろ軽くシャーベットになっている。
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こういった見せ方も素晴らしい。


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脂ものっていて香りも強い。

鯵はこれからの季節さらに楽しみだ。


 

ホタテ
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表面だけ火入れして4日漬けこんだもの。

火入れが絶妙で火を入れすぎると硬くなってしまうんだとか。

とても柔らかくスッと歯が入っていく感覚が気持ちい。

味も染みていて甘さと辛子の辛さがいい

下の海苔はホタテを煮た汁をあえてある。

高知県「酔鯨 純米吟醸 吟麗」

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太刀魚
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究極的にホロホロであがってくる脂がたまらない。

ここから握りへ。

カンパチ

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40キロと巨大で味が濃い。

11日目だけどさらに寝かせられるとのこと。

シャリは赤酢がメインで米酢をちょっと。
やや硬めで旨味ををしっかり感じられるもの。

口内でのほどけ具合が絶妙。

赤貝
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閖上。大ぶりな赤貝は食べ応え抜群。上品な香りと甘みが共にあがってくる。


 

小肌
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身質も良く旨味が凄い。

ほんのりと脂も感じる。

秋田県「やまとしずく 純米酒」

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赤身
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佐渡の定置網。初物でさっぱりとして酸も感じる。

中トロ
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若干赤身よりだろうか。

こちらも脂を感じるものの香りもいい。

というかこの部位かなり好みだ。

背中の筋の間の鮪
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こちらは勝浦産。

トロンとした滑らかな食感。

なんて上品で脂の甘みが凄いんだろう。

まさしくトロけた。というか「飲み物」。

大トロ
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再び佐渡産。

当然だけど脂の種類が個体によって全然違うことがわかる。

味も強く、脂の甘味、コク全て完璧。


 

静岡県「喜久酔 特別純米」
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静岡県のお酒なのでおちょこが富士山。こういう女将さんの合わせるセンスが素敵。
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アオリイカ
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薄くスライスした烏賊を何枚か重ねている。

包丁を入れるとより甘くなる性質を活かした一品。

春子鯛
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とにかく身質が柔らかい。

春子鯛を食べるとなぜかホッとする。

〆方を前とは変えたそうだ。

本鱒の漬け
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山形産。

脂っこくなくいくらでも食べられそうだ。

川魚なので一度冷凍しているらしい。

カイワレ大根の昆布締め
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変わり種。シャキッとした食感と酸が立ったシャリとの相性もさっぱりとしていい。

粘りは昆布。


 

煮蛤
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ずっと醤油だと単調になるということで甘いツメネタ。

ツメが甘い分、山葵効かせて味の変化を楽しむ。

とり貝
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まだとり貝は出たて。プリプリで柔らかいく口内が貝の旨味で満たされた。

海老丼
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上には海老の殻と頭でとったタレがかかっている。

このタレ、なんと17年継ぎ足しているそうだ。海老のエキスたっぷり。

とにかく香りが物凄いく相当甘い。

海老なしでタレご飯だけでもいいくらい。

福島県「会津姫 純米酒」
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紫雲丹
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ムラサキでこんなに甘いのか…

どこの物かを教えてくれたけど内緒で。

さすが「おばな」はいいもの仕入れてるなぁ。


 

穴子
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しっとりとして柔らかくツメも濃厚。

ホロホロと口内で唾液とともに溶け出す。

玉子焼き
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芝海老入りの玉子焼き。

中心にいくにつれてしっとりと。

一応これでコースは一通り。

実はもう一つ紫雲丹があるとのことで追加で雲丹を頼む。
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紫雲丹
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こちらも粒が大きくて上物だ。

とことん上品な甘味がたまらない。

アイス
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生醸酒入りのアイス。ほぼ甘味のない味は酒好きにはいい。

こちらも奥さんの手作りだそうだ。奥さんもすげぇ…

お会計約32,000円。

大将は人当たり良く話好きでとても感じがいい。本当に握るのが好きな感じが伝わってきた。

ちなみにいただいた名刺に「サーファー」の文字が。サーフィンが趣味だというから意外だ。

大将が言ってた言葉で印象的だったのが

「魚は脂が多ければ美味いというものじゃなくてちゃんと香りがないとダメなんです」

地方の鮨屋は特にオリジナリティがないとだめ。東京で食べてるのと変わらないからわざわざ来てくれてないんです」

遠くてもわざわざ訪れたいお店だと思った。

秋にまた食べさせたいものがあるということで秋にまた来ます。ごちそうさまでした!

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