東京・大塚のラーメン店「中華そば 喜富」。
昭和22年(1947年)に創業した荻窪の老舗店「丸長 中華そば店」は店主の体調不良を理由に2023年11月8日に閉店した。
豚骨スープに日本蕎麦の技法であるカツオ節やサバ節で旨みを加え現代のWスープを考案したと言われている。
創業者の青木勝治氏がまかないとして「ざるそば気分で」作ったのが「つけ麺」であり、これがのちのつけ麺で有名な「大勝軒」のルーツとなっている。
そんないまのラーメン界に多大なる影響を与えた店が惜しくも閉店し、この味を後世に残したいという想いから家系ラーメン店「わいず」のヤス社長が丸長の味を再現させた。
ここ、「中華そば 喜富」で「丸長」のが楽しめる。
場所は大塚駅前。めちゃいい場所と思ったらホープ軒の跡地でした。
食券機は外に設置。
店内は横一列のカウンター席。ちなみに外にもカウンター席があります。
店長はベトナムの方でめちゃ日本語が流暢。
わいずグループでは海外の方を積極的に採用している。社長曰く、「働くのに国籍は関係ないと思っていて単に彼らが優秀だからです」とのこと。
2024年8月訪問
・味玉チャーシュー支那竹つけそば 1,500円
丸鶏、豚ガラ、昆布、野菜など使用し、さらに煮干し、鰹節を重ね、風味が引き立つように数種類のスパイスをブレンドしたスープ。
チャーシューとメンマがたっぷりと入ってる。
国産小麦を使用したストレート麺は菅野製麺所の特注麺。太麺か細麺か選べるようになっている。こちらは太麺。
サラッとしたスープは甘くて酸っぱくて、だけど土台にはしっかりと動物系があって魚介の香りが何とも爽やか。
もはや昭和の時代に味が完成されていて、現代人にも美味しいと思える普遍的な旨味が仕上がっていたのに驚く。
何よりここから派生した大勝軒よりも強い味わいで中毒性がある。
なにこれ、近所ならしょっちゅう来るよ。
カエシには旨味の強い超特選醤油、丸大豆醤油など厳選した醤油を使用。
スープ割りをすれば今度は胡椒の風味とスパイシーさが際立つ。おまけに挽肉も最後まで楽しめるじゃないか。
表情を変え、最後まで駆け抜けダレることが全くない。
確かにこの味がなくなるのは勿体無い。ごちそうさまでした。
中華そば 喜富
03-6903-5639
東京都豊島区北大塚2-14-8 林ビル 1F
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