本日は日本をこよなく愛するタイ出身の美食家ビアさんが開いたお店「銀座 美会」へ。
店名は「ビア」と読む。
ビアさんは日本食にハマり毎日の様に高級店からB級グルメまでを食べ歩く日本食への造詣が深い方。
ここでは美味いものを食べ尽くしてきたビアさんが選んだ最高級の食材を使い、日本料理をベースにタイのエッセンスを加えた他に類をみないタイ和食がいただけるという。
場所は銀座駅より徒歩5分ほど。
7丁目の路地裏の一軒家。
店内は二階建ての個室。
室内にはビアさんがこれまでに訪れた名だたるお店の大将やシェフの写真が飾られている。
食べ歩きをしてる者にとってはこの写真を見てるだけでも楽しめる。
おまかせコースは23,000円(税抜)一本。
こちらではコースとしての物語性はなくビアさんが美味いと思うものを全て食べさせてくれる内容となっている。
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以下、いただいた料理。
とうもろこし / 雲丹
利尻の雲丹、朝採れのゴールドラッシュ、出汁とタイのフレッシュハーブのジュレ。
ジュレの酸、とうもろこしと雲丹の甘み、ハーブの清清しい香りの融合は決して嫌味がない。
甘鯛 / 蛤 / 車海老 / フルーツトマト / 大黒しめじ
超贅沢な具材のトムヤムクン。
出汁が和なので異質な感じがしない。
辛さはあるけどとても穏やかな味わい。
TOKYO X / バイマックルー
バイマックルーとは「こぶみかんの葉」のこと。 柑橘系のハーブをソースに混ぜてタイ要素を。TOKYO Xのクオリティは間違いない。
太刀魚の棒寿司
鯖でなく太刀魚という変わり種。
鯖にはない身ほぐれに脂ののりが新鮮です。
ソムタム
タイ料理を日本の食材で。
青パパイヤの代わりに芋茎、ニンニクの代わりに黄ニラ、上にはアーモンドを。
酸味でさっぱりと口直し的な一品。
フカヒレ / 和牛
気仙沼産フカヒレ、和牛、餡かけはスッポン。
フカヒレは天日干しで三日間。綺麗に一本一本ほぐれていきます。
和牛は角煮の様な味付けにホロホロ感。
鱧 / 一口天丼
鱧を天ぷらにし、シーユーダムというタイの甘辛のソースをかけたもの。
ほんのりスパイスは香るもののこの味は日本人に馴染み深い。お米は佐賀県ヒノヒカリ。
金目鯛 / タイ香草
ライムやレモングラスで味付けされた酸味強めの出汁、金目鯛。
上にはハーブやパン粉を混ぜたものを乗せ、酸味強めな皿にアクセントを加える。
今までで一番のタイ料理の要素が強い。
和牛 / ガパオ / ヤングコーン
「ガパオ」は日本で言うところのバジルの一種。 タイのガパオライスを参考にした甘辛の味付けの和牛を醤油漬けの卵につけて。
エスニックなハーブの香りにニラの花でニンニクっぽさを。
天ぷらのヤングコーンはサクッと綺麗な食感に旨味と甘みが爽やか。
マグロ
やま幸のマグロをシャリでなくあえて白米でいただく。マグロのクオリティも申し分なし。
世界一美味しいカレー / TOKYO X ジンジャーカレー
ココナッツミルクベースの甘口カレー「マッサマンカレー」 を神戸牛と京都の加茂茄子を入れてアレンジ。
奥はジンジャーポークカレーでタイ生姜と日本の生姜と新生姜の3種類を使った生姜カレー。
非常にアッサリとしておりカレーに清涼感が加わる。
美会のまぜそば
明太子、ココナッツのまぜそば。上にはパクチー。
麺は日本ではなかなかお目にかかれない細く独特なコシがあるもの。
明太子とココナッツの組合せは丸みがあり非常に相性が良かった。
練りたてわらび餅
提供する時間にあわせて練られたわらび餅。
黒蜜にはなんとレモングラスを入れタイ要素を。
タイと日本食と聞いて最初はどうなるか不安だったが完全に杞憂に終わった。
タイのエッセンスと言っても見事に日本食の引き立て役にまわってる。
所々、辛さと酸味の要素が食欲を刺激してくれコースにオリジナルな緩急を与える。
お会計はビールと日本酒一合飲んで約30,000円。
出てきたものと値段を考えると正直そこまで儲けに拘ってないんじゃないかなと思う。
シンプルに美味いと思うものをたくさん食べて欲しい。食べ手だからこそ出せる料理がある。ごちそうさまでした!
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