東京・下北沢でいま密かに話題になっているラーメン店「中華そば マルキ食堂」。
場所は下北沢駅より徒歩10分。
営業時間はなんと11時から15時まで。
こちら、「ネオ・ノスタルジー」と呼ばれてるけど実際はどうなんでしょう?
「全然ノス系狙ってないんですよ笑。なんか流行りに乗ってるみたいで嫌なんですよね~」
なんだ、別にコンセプトとして打ち出してるわけではなくて、みんなが勝手に言ってるだけか。
鹿児島出身の店主である中山紘二さんは、ラーメン好きな元バンドマン。
シンプルにバンドで食ってくことの難しさにぶつかり、趣味で食べ歩いていたラーメンで生きていくことに。
有名店をひと通り食べ歩いた結果、本来自分が作りたかった理想のラーメンを作るべく、下北沢にて2020年11月にオープンさせる。
オープンと同時にコロナ禍と言う地獄のタイミングだったのはもはや同時期オープンの飲食店あるあるの話となった…
メニューは「中華そば」一本。これ潔くていいなぁ。特製中華そばはいわゆる「全部のせ」なので味玉中華そばあたりで。
調理風景の動画は一番下のリンクより❗️
・味玉中華そば 900円
海苔、葱、ほうれん草、チャーシュー、穂先メンマ、ナルト、味玉。
具材のラインナップも超王道。
既視感あるビジュアルで、特別なことや、変わったことはなし。これがいいの。
スープは鶏、豚、豚足、みもじなどの動物系、節、煮干しなどの魚介のWスープ。
少しだけ動物系による粘度と円みがあり、煮干しによる風味が鼻を抜ける。
スッキリとしてるが、しっかりと満足感もあり、シンプルだけど、非常に深みもあるバランスが取れたスープだ。
麺は三河屋製麺。麺の香りとスープが上手く調和しています。相当、麺の選定されたんだ選んだろうなぁ。
三河屋製麺って超メジャーな製麺所。ともすれば凡庸になりがちだけど、こうして麺とスープの相性が良ければ相乗効果で香りが開いてくれる。
三河屋製麺の麺を活かすも殺すもスープとの相性次第なんだろうな。
そして改めてスープとは麺あってのものだし、逆もまた然り。スープだけ飲んだ時より麺と一緒に啜った時の方が相乗効果で美味くなる。
ラーメンとして「ガツンと旨い」を担保しながらダレることもなく、最後の一滴まで旨い。
変わったことはしない。しっかりと店主が実直に「旨い」を一杯に反映していく。
そこには老若男女問わず好かれるであろう普遍的な旨さがある。ごちそうさまでした。
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