2019年/日本映画/134分
紀元前245年、春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。
震災孤児の少年・信と漂はいつか天下の大将軍になることを夢見て日々剣術の鍛錬を積んでいた。
ある日、漂は王都の大臣である昌文君によって召し上げられ王宮へ。
信と漂の二人は別の道を歩むことになる……。
王宮では王弟・成蟜による、クーデターが勃発。
戦いの最中、漂は致命傷を負いながらも、信のいる納屋にたどり着く。
「今すぐそこに行け…」血まみれの手で握りしめていた地図を信に託し、漂は息絶える。
信は漂が携えていた剣とその地図とともに走り出した。
地図が示す小屋にたどり着いた信の目に飛び込んできたのは、静かにたたずむ漂の姿だった!?
死んだはずの漂がなぜー。
正直に言いますと原作読んだことないです。
その時点でこの映画を語るのもお門違いないのかもしれない。
けどね、だからって映画を観る資格ないのか?
そうじゃないでしょ。
原作を観てない人でも映画っていうのは楽しめる様につくるべきだ。
現に海外の映画だってみんな原作なんて読んでないで楽しんでるじゃないか。
ということで、今回は映画だけを観てレビューします。
レビューしますけど…
一言で言うと「金をかけた学芸会レベル」でした。
とにかくどの役者がどうとかのレベルじゃなく
これは思うに、演出が悪いんだと思う。
まるで日本のアニメのキャラクターの様なセリフの言い回し。
実写版「るろうに剣心」でも思ったことだけど現実をデフォルメされた漫画を実写にするという事はそこにギャップと違和感が生まれるのは当然の事。
漫画を実写化する難しさって色々あるだろうけど日本の映画ってなんだか一色単な感じ。
あまり変えてしまうと原作のファンから「このキャラクターはこんな言い方はしない!」とか批判食らいかねないし難しいとこではあるんだろうけど。
まぁ、ストーリーについては原作にも関わってくる所でそもそも読んでないので何も言えないけど。
あと王とか言ってる子の長髪が気になった。
戦いで長髪って絶対不利だと思うんだよな。
「コン・エアー」のニコラス・ケイジを思い出したわ。
それにキャラクターたちがやたらと叫ぶ過剰な演技は何なのか?
みんなギャーギャー騒いでてまるで動物園かと思った。
主役の子の演技に関しては正直観ていて恥ずかしくなるレベル。
それに紀元前という設定なのに彼らの着ているものがついさっき仕入れましたみたいなものばかり。
一言でいうとちゃっちい。
全てがセット感丸出しで映像にリアリティが皆無。
「アクションが凄い」って言ってる方いるみたいだけどそうは全く思わなかった。
ただカメラをブレさせてるだけだし20年前の「マトリックス」でのワイヤーアクションの焼き回し。
クルクル空中で回転するバトルシーンももううんざり。
セリフは全て現代の言葉だから違和感しかない。
役者は眉毛も細いし肌も綺麗。
メイクで傷つけましたみたいな日本のハロウィンを彷彿とさせるチャチさ。
骨格も完全に現代人。
というか今時の日本のひ弱なチャラ男ばかり。
役者をすぐに美男美女で固める日本映画の悪しき風習を忠実に実行。
演技を知らない若手俳優が話題作を演じました感。
この辺が学芸会を彷彿される理由かと。
日本映画の中には素晴らしい作品がたくさんあるがこれが大ヒットするという事はこれをいいと言う人はそもそも映画というものにちゃんと向き合っていない方たちなのかな?と思わざるを得ない。
唯一良かったのが長澤まさみの肉感。
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