岐阜県大垣市にあるイタリアンレストラン「クッチーナ」。
大垣駅は名古屋駅から電車で30分ほど。駅からは徒歩10分ないくらいの可愛らしい大垣城のすぐ近くです。
こちらは2019年のミシュランガイド愛知・岐阜・三重特別版で大垣市としては初の一つ星を獲得。
店名はイタリア語で「台所」を意味する。
店内は天井が高く、世界的なインテリアデザイナーの森田恭通氏による一面壁に張られた調理具が圧巻。
シェフ:田中照道さん
見た目からしていかにも旨そうものを作りそうな田中照道シェフはイタリアのミシュラン三ツ星レストラン「Le Calandre (レ・カランドレ)」などで研鑽を積み、帰国後、地元大垣にて同店をオープンさせる。
田中シェフの料理はどれも遊び心とモダンに溢れており、一口食べればその確固たる旨さに思わず笑みが溢れてしまう。
大垣という地で難解な料理をやるよりも「誰が食べても旨い」と思える骨太な旨さを軸にコースは展開されていく。それでいて野暮ったさはなく、サービス共に遊び心もあり、非常に洗練されています。
この日のおまかせコースは13,000円。アルコールペアリングは6,800円。
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以下、いただいた料理。
・エンジェルエアー
「天使の髪」と言われる様に細いパスタ。日本では「カッペリーニ」として有名。
マイルドな産直の余市の雲丹にオレンジの皮を削ったもの。表現としてはめちゃシンプルだけど雲丹のポテンシャルの高さと柑橘が絶妙です。
・フォアグラとピーナッツのモナカ
一瞬ドキッとするけど食べられるのは手前の一つだけ。かなり濃厚でキャラメルも入っている。
・平目エンガワのイチゴのソースとイチゴの塩漬け
平目のイチゴのソースとイチゴの塩漬け
塩味が凄くいい。脂による甘味が余計に際立つ。これはセンスしか感じない
・烏賊の春巻き
実山椒、山椒、コラトゥーラ(カタクチイワシを発酵させて作られる魚醤)。
中にこんもりと烏賊が。烏賊は包丁を入れてあり甘さを引き出してある。
パリッとした食感にたくさんの烏賊。実山椒もいいアクセント。こんなに烏賊を頬張ることないね。
・ニシンのテリーヌ
ニシンは余市から。添えてあるのはカリフラワーで作ったガリ。
ハムで巻いて5日熟成。これがまた脂がのってて、ハムの塩味と相まってうまいのなんの。
・カラスミとゴルゴンゾーラのフラン
カラスミはあえてゴロっと塊で入ってます。
あとに残る余韻はカラスミの旨味や塩味。
カラスミは暖かいから香りが
・飛騨牛のボロネーゼのカプチーノ仕立て
全人類が好きでしょう、これ。
・じゃが芋のフライドニョッキ
「ニョッキ」とはジャガイモと小麦粉との組合せで作られるパスタの一種。マクドナルドのフライドポテトに見立てた演出に思わずニヤリ。
・ホワイトアスパラ
イタリアバッサーノ産ホワイトアスパラ。
黄色いソースがカルボナーラ。赤色ソースはウンドゥイアと言う唐辛子、ホタルイカを混ぜたソース。
みずみずしくジューシーなアスパラに濃厚ソースの対比が素晴らしい。
・シラスパン
・ピュアホワイトの冷製スープ
とうもろこしのクリーミーで甘い冷製スープにスライスした生ハムの塩味が抜群。
揚げたメロンも甘み、食感良く、生ハムとメロンの素晴らしき応用。超旨い。
・スクランブルエッグと鳩サブレ
鳥の巣に見立てた一品。
フランス産のサマートリュフ、根セロリ、スクランブルエッグ。
・平目のパイ包み
苫小牧の天然の平目のパイ包み焼き。
ブールブランソース。ド・直球な味。
・鴨
郡上八幡の味噌に漬け込んだフランス産の鴨肉、フランス産のキノコを甘口のワインと一緒に煮込んで、30か月熟成のコンテチーズをかけて。
・〆のリゾット
桜海老と蛸の出汁でとったリゾット。上には揚げた桜海老を。
・カタラーナ
ネタバレ注意。あえて写真はだしません。
・柑橘のテリーヌ
・茶菓子
お会計は約24,000円。
品数は多いが非常にテンポが良く、どの皿もモダンでありながら小難しいことも一切なし。誰が食べてもストレートに旨いって凄い。これで13,000円は安すぎると思います。
大垣にあるわざわざ訪れたいレストランでした。ごちそうさまでした。
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